現代文化学科、
松村 圭一郎准教授に聞く、20の質問
Q.1 今までの経歴を教えてください。
学部生から大学院生、そして卒業後は助手、助教という立場でずっと京都大学で過ごして、2010年の4月から立教大学に来ました。
Q.2 どんな学生でしたか?
やりたいこと(文化人類学)を見つけられるまではすごく鬱々としていましたね。でも、すごくいい仲間に出会って、フィールドワークにのめり込んで…一つのきっかけでぱーっと動いた気がします。
Q.3 なぜ教授という職業を選んだのですか?
研究者になって自分の好きなことを勉強したいというのはありました。大学で文化人類学に出会ってこれは面白いと思ったのです。
Q.4 専門の研究領域について教えてください。
アフリカの村で一緒に生活しながら、文化や人々の暮らしを研究しています。最近は、とくに貧困や援助について考えています。
Q.5 現代文化学科の特色について教えてください。
キーワードはフィールドワーク。現場に足を運んで、自分の身体と頭を使って問題を解きほぐしていくプロセスを重視しているところが一番大きいと思います。
Q.6 担当している授業の内容について教えてください。
「多文化の社会理論」では、一つの国に多くの民族がいるような多文化的状況をどのように考えるかをテーマにしています。
Q.7 担当しているゼミの内容について教えてください。
学生が本当に自分でやりたいことについて問いを立て、どんなアプローチができるか考え、フィールドワークをして自分なりの答えを見つけていくやり方をしています。だから本当に色々なテーマがあって、今だったら腐女子、同性愛、お寺と地域社会とか…。
Q.8 ゼミを通して特に学生に伝えたいことは何ですか?
大学ならではの学びとして、主体的に取り組むゼミは大きな場だと思うんですね。だから、できるだけ私が喋るのを抑えて学生に発言させ、自分の頭で考えてもらうことを大事にしています。
Q.9 指導する上でモットーにしていることは何ですか?
自分が本当に考えたい問題や不思議だと思っていることは何なのかということに素直に向き合ってほしいという思いは強いですね。
Q.10 立教大学社会学部が掲げる教育方針に「発見力」という視点がありますが、社会に生起している問題を見いだす為に必要なことは何ですか?
まず素朴な疑問や違和感を大事にすること。もう一つは、自ら一歩踏み出して主体的に情報を取りにいくこと。その問題に自分が直接触れるような場面までいかに踏み込めるかということですね。
Q.11 立教大学社会学部が掲げる教育方針に「分析力」という視点がありますが、分析力を高める上で必要なことは何ですか?
ゼミの経験が土台になると思います。色々な意見を出し合って、自分の考え方を相対化して、複数の考える道筋があることに気づく。問いの立て方も答えの導き方も必ず複数のアプローチがあります。
Q.12 「社会学力」に「提言力」という視点がありますが、卒業論文のテーマを選ぶ上でどのようなアドバイスをしていますか?
自分を見つめ直して、これまで生きてきた中での経験とか感じた違和感を振り返ってもらうことがとても大事ですね。
Q.13 学生には卒業後にどのような人に育ってほしいですか?
色々な困難に直面したときに、立ち向かって、それを上手く乗り越えていけるような人になってほしいという想いがすごくあります。
Q.14 社会学の魅力はどこにあると思いますか?
当たり前を疑って、違う考え方、違うアプローチに辿り着けるということ。現実の多様な切り取り方を導き出すというのかな。
Q.15 どのような学生が社会学部により合っていると思いますか?
今の社会とか自分のあり方にちょっと疑問を感じていて、別のあり方がどこかにあるんじゃないかと感じている人の方が楽しめるかな。
Q.16 大学生活を送る上で最も大事なことは何だと思いますか?
大学って色々な意味で出会いの場だと思うんです。そして選択肢がある。だから、いい出会いを掴むことが一番大事なんじゃないかな。
Q.17 立教大学のキャンパスの好きなところを教えてください。
風情があるところ。休日の大学の人のいない本館周辺の雰囲気とかいいですよね。秋になって木々が色づく頃も好きです。
Q.18 学生におすすめしたい本を教えてください。
宮本常一さんの『忘れられた日本人』。日本の中でも世代を越えるとこんなに違う世界があったんだ、と気付かされます。ぼくらが当たり前だと思ってきたことを疑う視点につながります。
Q.19 “学ぶ”ことの意味は何だと思いますか?
人間って一生学び続けると思うんですね。その中で大学で学ぶことの意味は、これまでの学びとは違って、自分なりに問いをたてて考えながら答えを導き出すこと。一生涯続く学びの一つの予習です。
Q.20 最後に高校生へのメッセージをお願いします。
大学ってすごく奥が深くて幅も広くて、自分が探っていけば何か面白いものに必ずぶち当たる可能性を秘めているんですね。知らなかった自分自身に出会えたり、成長したり…。大学楽しいよ。