現代文化学科は新しい学科です。これは単に2002年に開設されたという意味で新しいだけではありません。社会学を基盤として、現代社会と文化の関係を学んでいくというコンセプトもまた「新しい」ものなのです。
現代文化を学ぶということ-多文化共生社会の構想力のために
ひとつの都市のなかでたくさんのエスニック・コミュニティが存在し、それぞれ独自の文化様式をもっていること。マクドナルドに代表されるようなファストフードは世界中どこでも見られる一方でそれぞれの地域固有の食文化があること。速さや便利さを追い求める一方でLOHASという言葉に代表されるスローな生き方が共感を集めていること――これらの例に顕著にあらわれているように、現代の文化の大きな特徴は多様性にあるといえます。このような文化のありかたは、グローバリゼーションや情報化の進展、あるいは産業構造の変化といった社会の大きな変化と密接に関連していますが、様々な文化間の関係は良好なものだけではありません。異なる民族間の文化摩擦やあるいは宗教衝突のような、深刻な問題も発生しています。
「現代文化学科」では今日の多種多様な文化の特徴とこれが生み出される状況を、現代社会の特質とのかかわりの中で捉えていきます。しかしこれは、私たちの目指すものの出発点に過ぎません。現代社会と文化への深い認識のうえに立って、多文化共生社会の未来を描く構想力を身に付けることこそが、「現代文化学科」の学びの目標です。