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立教大学 大学院社会学研究科

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社会研究領域
現代社会は大きな構造変動の過程にある。グローバル化をはじめとする産業構造の変化、少子化・高齢化などの人口構造の変動と福祉国家の改革、科学技術の展開と自然環境との関係性の変化、これらはマクロな水準で新しい課題を社会学につきつけるとともに、生産と消費、世代間関係、医療とケア、地域社会など人々の生活世界の水準における現実の解明を必要としている。社会研究領域は、これまでの社会学の理論的な蓄積を踏まえた社会構造の把握を重視するとともに、さまざまな調査手法による実証的な現状の分析に力を注ぐ。社会学の理論的ツールを現代的課題に対応できるようにつねに検討し直す作業と、量的なサーヴェイ調査、インタヴュー・参与観察・フィールドワークなどの質的調査の方法論の習得なしには、ミクロ―マクロ双方における社会変動を研究することは困難であろう。本研究領域は、「社会研究基礎論」で社会学的研究の基盤を身につけることから始め、現代のさまざまな現実への調査・分析・考察の能力を鍛えていく。ここから、いま直面する課題に対して繊細な感受性と大胆な想像力を備えた人材が育つことを、期待している。

社会研究領域専任教員/研究テーマ

岩間 暁子 准教授 /家族社会学・弱者/マイノリティ論

専門は(1)家族社会学、(2)社会階層論、(3)「弱者」・マイノリティ論である。格差が拡大するなかで性別役割分業型の家族を成立させてきた社会経済的基盤は揺らぎ、家族の問題を社会階層論の観点から研究する必要性がますます高まっている。このような問題意識から(1)と(2)に関わっては、計量社会学的アプローチを用いて女性の階層分化、女性の就業が家族関係に与える影響などについて、ジェンダーの視点も導入しつつ、研究をしている。(3)については、「マイノリティ」概念やその保護政策のありようについて学際的・国際比較の観点から検討するとともに、「弱者」や「民族」といった関連する諸概念との関係を検討する作業を通じて、日本社会が「マイノリティ」と向き合うにあたっての課題は何なのか、を考えている。

木下 康仁 教授 /社会老年学・ライフ(生命/生活/人生)の社会学

研究分野ではエイジングとケアの社会学、社会老年学、成熟社会論、医療社会学、それにグラウンデッド・セオリー・アプローチを中心とした質的研究法である。大都市郊外地域をフィールドに高齢化諸問題と地域社会との関係を多角的に研究している。また、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランドを対象に福祉国家における一連の改革に関する国際比較も行っている。 現代社会の特性を、老いの諸相の研究、老いの比較文化的研究などを通して明らかにしようと試みている。高齢化の影響や老いの問題は高齢者だけでのことではなく、歴史性を背景にもち社会全体の在り方や全年齢層に関わる問題であることを理解してもらえるように工夫している。

間々田 孝夫 教授 /経済社会学・消費社会論

消費社会論、貯蓄意識と貯蓄行動の実証研究、生活意識と階層意識の実証研究、社会行動の基礎理論、経済社会学の方法論、社会変動論、社会調査法など、社会学、経済学、心理学の境界領域にあるさまざまな分野の研究をしてきた。現在は、消費社会論の分野を中心にしており、消費社会の変動論(特に脱物質主義化の研究)、消費社会と環境問題の関連、グローバル化する消費文化の動向などを主要な研究テーマとしている。それらを通じて、現代社会において実現すべき消費と生産のあり方を、社会学の立場から構想することを目指している。理論と実証のバランスを重視しており、研究と教育は、その両面に亘って行なわれる。

関 礼子 教授 /環境社会学

新潟水俣病を主とする公害病問題(差別や生命倫理、科学技術と社会との関係性、リスクの問題などを含む)、大規模開発がもたらす地域社会へのインパクト、自然環境保護運動や環境創造型の地域づくりについて、フィールド調査をもとに環境社会学の見地から研究を進めてきた。自然環境保護をめぐっては、自然環境への価値付けの時代を経て、その保護・保全が「善」であるという認識が浸透するなかで、善意の保護・保全が当該社会に引き起こす諸問題についても関心を抱いている。そうした着目は、自然環境の保護・保全に関する具体的な制度、政策の設計に寄与するものと考えるからである。

吉澤 夏子 教授 /現代社会理論・ジェンダー論

基礎理論的な領域では、現象学的社会学やルーマンの社会システム論に依拠し、「他なるもの」(=他者)との関係や時間と意味の生成における「自己指示性」という概念を手がかりに、社会システムの存立を可能にする微細なメカニズムを考察してきた。また現代社会論的な領域では、近代から現代への微妙な社会変容の実態に照準し、思想としてのフェミニズムの現代的困難、「趣味」としての現代家族の在り方、ジェンダーの社会的構成、ジェンダーの権力などを主題化し、主としてフェミニズム論・ジェンダー論の視点から現代社会の「現代性」の在り処を探ってきた。現在の研究課題は、「心の自由な空間」としての「個人的なものの領域」という概念を理論的に精緻化し、その重要性を具体的な社会現象の分析を通じて明らかにすることである。

社会研究領域開講科目

木下 康仁 社会研究基礎論ジャンプ
木下 康仁 社会研究特殊演習(2)ジャンプ
関 礼子 社会研究特殊講義(3)ジャンプ
吉澤 夏子 社会研究特殊講義(4)ジャンプ
吉澤 夏子 社会研究特殊演習(4)ジャンプ
岩間 暁子 社会研究特殊講義(5)ジャンプ
岩間 暁子 社会研究特殊演習(5)ジャンプ
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