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| 発表者1 片桐 正善(13:00~14:30) |
「自閉症における知識と支援の関係について――知的障害との区別から考える」 コメンテーター:矢吹 康夫 自閉症は統合失調症(当時で言う精神分裂病)の謎を解く鍵として人間理解の可能性という文脈において誕生した概念であるが、脳の器質障害説をへて、統合失調症から完全に分離されたうえで、70年代以降は知的障害(当時で言う精神薄弱)者として処遇されることになった。それから30年以上の年月を経て、今日では、自閉症は知的障害からも区別したうえでの特別な支援が必要と語られている。そのメルクマールとしての自閉 症スペクトラム支援士資格にまつわる知識を整理したうえで、現在も知的障害枠で自閉症者を支援している支援者へのインタビューを踏まえ、自閉症における知識と支援の関係について考察する。 |
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| 発表者2 新井 かおり(14:40~16:10) |
「『二風谷』誌に見る貝澤正の歴史に対する態度について」 コメンテーター:前川 志津 70年代から80年代にかけて、アイヌ民族復権運動の代表的アクティビストだった貝澤正は、その運動の根拠を個別的かつ具体的な アイヌの近代史に置いてきた。本論では貝澤が生涯関わった歴史書のうちで資料が残る『二風谷』誌の編集過程とその内容の分析を、紙資料とインタビューに基づいて行い、貝澤のもつ歴史に対する態度を論じる。そのことにより貝澤という個人や、二風谷という地域、ひいてはアイヌの近代史の一面を描くことを試みるものである。 |
| 発表者3 工藤 京子(16:20~17:50) |
「『婦人公論』の15年からみる母娘関係」 コメンテーター:筒井 久美子 1996年から2009年まで、雑誌『婦人公論』(1)では1・2年に1回定期的に母親と娘に関する特集が組まれている。特集名は「娘は母を求めて遠ざけて」(2009年5月7日号)、「母と娘は求めて離れて」(2005年5月22日号)、「母と娘の"幸せの距離"を探る」(2001年3月22日号)などである。本報告では、母娘関係がなぜ『婦人公論』で取り上げられるようになったのか、また関係はどのように描かれているのかということを分析することで、この関係がもつ問題の変遷を明らかにしたい。 |
| 発表者1 巫 坤達(18:20~19:50) |
「北京のオリンピック招致活動における世論の大量生産――「党-知識人」ブロックの生成へ」 コメンテーター:山口 塁 アジアにおいて三度目の夏季オリンピックは中国・北京で開催された。このメディア・イベントの効果は、誰によって、どのようにつくられ、そしてその過程のなかで何が捨象されたのかを明らかにすることが博士論文の目的の一つである。本報告では、事例研究の第一部作として、北京のオリンピック招致活動をめぐる定期刊行物を中心に、世論の生産過程、および担い手の言説を分析していきたい。 |
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| 発表者2 川喜多 尚(20:00~21:30) |
「放送とスポーツの共栄についての研究―スポーツ放送前史と黎明期―(仮)」 コメンテーター:村上 信夫 2011年7月24日にアナログ放送が終了し、テレビは新しい時代を迎える。一般に放送の発展にスポーツは欠かせないといわれるが本当にそうか。確かに、時には10年6月のサッカーW杯「日本対パラグアイ」(57.3%)のように爆発的視聴率を記録する。一方、近年のプロ野球やサッカーの視聴率低迷や中継試合の激減はどう説明できるのだろうか。本研究では歴史的経緯も踏まえ、テレビとスポーツの将来像を描くこととしたい。 |
| 発表者1 筒井 久美子(13:00~14:30) |
「『選択できない』社会を生きる戦略-再帰性の徹底/遮断とその反転―」 コメンテーター:加藤 倫子 昨年実施したインタビュー調査で、自分のことを自分で選択できることが苦しいという語りと出会った。このように語る私たちはどのような社会を生きており、どのような機構で苦しさが発生するのか。そして、どのような戦略をとりうるのか。今回の報告では、ギデンズの議論を参照することで、この社会の特徴と苦しさの発生機構を明らかし、その上で、3人の社会学者が描き出す若者たちから、この社会を生きる戦略を引き出していく。 |
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| 発表者2 山口 塁(14:40~16:10) |
「『大企業以外』の精神の現在: 若年フリーエージェントの事例から」 コメンテーター:岸下 卓史 日本の産業・労働分野において「大企業以外」の就業形態を積極的に評価する研究は、その担い手の理想像をおもに示してきた。しかし、その実像は必ずしも明らかにされていない。本報告では、若年フリーエージェント(独立契約者・小規模企業経営者)に対する聞きとり調査の結果から、「大企業以外」の精神の担い手の、実像の一端を示す。分析では、対象者が自らの仕事とキャリアを語るなかにあらわれる、「登場人物」に注目する。 |
| 発表者1 前川 志津(18:20~19:50) |
「元米兵日本軍捕虜問題-進展と課題」 コメンテーター:矢吹 康夫 今年(2010年)9月、日本政府による招聘に応じて6名の元米兵日本軍捕虜とその家族、および2名の遺族の計14名が来日した。政府は1995-2004年の10年間にわたる「平和友好交流計画」において豪州や蘭、英国の元捕虜の招聘はおこなっていたが、米国の元捕虜については今回が初の招聘となった。本報告では元捕虜問題と米国におけるこれまでの動き(訴訟、議会における決議など)を概観したのち、今回の招聘が問題解決におよぼした影響と残された課題について考察する。 |
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| 発表者2 徐 好雯(20:00~21:30) |
「WTO加盟後の中国における外国番組の輸入と外国資本の参入に関する考察」 コメンテーター:巫 坤達 外国のテレビ番組は以前から中国の視聴者に好まれる番組カテゴリーである。1990年代半ばから、外国メディアは番組 販売だけでなく、直接中国の放送市場に進出する動きが現れた。WTO加盟に伴い、中国の放送市場の早期開放が求められ、中国共産党の宣伝 道具としての放送分野が従来通りに保たれるかについて論争が起きていた。本報告は、ポストWTOの中国における外国番組の輸入と外資参入の動きを考察し、そこに起きた変化、起伏及び問題について検討する。 |
| 発表者1 深田 耕一郎(18:20~19:50) |
「ケアの両義性をときほぐす(仮)――障害者家族介護を起点として」 コメンテーター:片桐 正善 本報告では障害者家族における介護を事例としてとりあげケアという営みがどのような問題構制を有しているかを示してみたい。障害者家族論が母子関係の内閉性を指摘してきたように、ケアはその抑圧的な側面が否定的に論じられる一方、依存する他者への愛着や注視といった側面が肯定的に語られることも少なくない。こうしたケアの両義性を、私的/公的領域、ケアする/される側、ケア/正義などいくつか視点を移しながら考察したい。 |
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| 発表者2 加藤 倫子(20:00~21:30) |
「地域社会における保護司活動の意義――地域性・民間性・生活経験を中心に」 コメンテーター:山口 塁 保護司は、地域社会において青少年とかかわるボランティアとして重要な役割を担っている。本報告ではインタビュー調査やフィールドワークから得られたデータをもとに、まず保護司の特徴である「地域性」と「民間性」が更生保護活動のなかでどのように現れているかを検討する。次に、保護司のこれまでの地域社会での生活経験、仕事の経験といったものが更生保護活動にいかに活かされているのかをみる。最後に、地域社会の変容のなかで保護司の活動がどのように捉えられるのかを述べる。 |
| 発表者1 村上 信夫(13:00~14:30) |
「不祥事報道のコンテンツ化のプロセス 1991年論」 コメンテーター:(未定) 現在、年間で1万件をこえる不祥事報道が行われている。不祥事報道という社会学定義はまだ固まっていないが、企業不祥事や企業が起こす経済事件を扱う報道は、マスメディアにおいて、大きなカテゴリーとなっていることは間違いない。不祥事という言葉の頻出を例にとると1970年代、全国4紙と日経を合わせても年間数十件程度だったものが、1991年1万件をこえ、2000年には2万件、2007年にも同数程度確認され、90年代ー2000年代と右肩上がり傾向を見せる。その節目は、1991年の証券スキャンダル、2000年の雪印乳業集団食中毒、2007年の食品偽装と指摘できる。中でも、1991年に報道は、企業不祥事をどのように報じたのか、どのように不祥事報道はコンテンツとして定着していくのかを検証する。 |
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| 発表者2 矢吹 康夫(14:40~16:10) |
「アルビノの問題が不可視化されてきた要因についての運動史・制度史的考察」 コメンテーター:(未定) 日本において、アルビノの問題は、技術的・制度的には一定程度の支援があり、当事者たちは最低限の生活を保障されていると言える。本報告ではまず、明治期以降の日本の障害者運動・患者運動の系譜を概観し、そこで何が要求され、その結果何が達成されたのかを批判的に検討し、現在何が取り残されているのかを確認する。そのうえで、アルビノ当事者へのインタビュー・データから、彼/彼女たちが直面している困難を把握し、なぜその問題が顕在化してこなかったのかを明らかにする。 |
| 発表者1 井上 公人(18:20~19:50) |
「パネルデータの特徴とその問題点」 コメンテーター:野尻 洋平 本報告では、同一の個人を継続的に追跡したパネル調査から得られたデータを分析するにあたって、パネルデータが持つ特徴と、分析者が留意すべき問題点について、先行研究を整理・検討にすることによって明らかにする。パネルデータ特有の問題点の1つである、サンプル脱落(attrition)の問題については、筆者が行った4年間(Wave1~Wave4)の調査事例およびその分析についても触れながら述べていく。 |
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| 発表者1 池上 賢(18:20~19:50) |
「マンガ経験とアイデンティティ」 コメンテーター:工藤 京子 本報告では人々がライフストーリーにおけるマンガ経験を語る中でアイデンティティを構成する過程について分析した。ここでは、アイデンティティに関わるようなマンガ経験とは語り手のライフストーリーにおいて一定の役割を果たしたものとして位置づけられるものであり、語り手は作品の内容や位置づけを語り手にとって共感したり、価値観などを学んだりすることが可能なものとして、主体的に構成しているということを明らかにする。 |
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