歌数は1100首。ただし、巻末に11首の墨滅歌(すみけちうた)(もとの状態がわかるように墨で消して削除した歌)を付す。全20巻に、次のような部立(ぶだて)(歌の内容上の部類)を配す。春上下(2巻)、夏、秋上下(2巻)、冬、賀(老齢をたたえ祝う歌など)、離別(官人の地方赴任に際しての送別の歌が中心)、羇旅(きりょ)(官人の旅中の歌が中心)、物名(もののな)(物の名称を隠し題として詠み込んだ歌)、恋1〜5(5巻)、哀傷(人の死を悲しむ歌)、雑(ぞう)上下(老齢や無常を嘆く歌が中心)、雑躰(ざったい)(長歌、旋頭歌(せどうか)、誹諧歌(はいかいか)〈滑稽諧謔(こっけいかいぎゃく)味のある歌〉などを集める)、大歌所御歌(おおうたどころのみうた)その他の儀式歌。その分量からいっても、四季の自然の歌と、恋の歌が中心を占めている。それぞれの部立内に、歌々が、時間的な進行と多様な照応関係に秩序だてられながら、整然と配されている。その歌集としての構成法も、後世の歌集の規範とされた。