「ホテル講座」は、第二次世界大戦終結直後の1946(昭和21)年秋、戦前からホテル経営にあたっていた本学卒業生の遺族よりの申出を受ける形で「寄付講座」として開設された。同講座は、開設当初より本学学生だけではなく、他大学生および社会人に門戸を開いた“公開講座”として運営されてきた点に大きな特色がある。
「ホテル講座」は1960年に大学の正課外講座の一つとして位置づけられ、同年に新設された社会学部所管となり、同時に社会学部長を委員長とする運営委員会が発足し、カリキュラムに抜本的検討を加え、観光事業関連講義の強化を図り、講座名を「ホテル・観光講座(1964年までは観光・ホテル講座)」に改称し、2001年度より「ホスピタリティ・マネジメント講座」として再出発した。
ホテル・観光講座運営委員会の指導のもとに、1960年代前半には図書・資料の収集と教材開発が活発に行われた。
一方、わが国においては、1964年の「東京オリンピック」開催を契機として、欧米諸国と同様なホテルおよび観光に関する高等教育・研究機関設置を求める声が強まり、実績を有する本学にその役割が期待された。本学はこのような内外の要請に応えるべく社会学部内に「(仮称)ホテル・観光学科設置準備委員会」を設け、その具体化に向けて本格的な取り組みを開始した。
新学科設置の第一段階として、66年4月に社会学部産業関係学科に「ホテル・観光コース」が開設され、引き続いて行われた文部省との協議により、1967年4月より、わが国最初の4年制大学における独立学科として社会学部「観光学科」を設置することが認められた。
観光学科設置と同時に、「ホテル・観光講座」の運営を引き継きぐとともに、関連領域の研究と実践的諸活動を統括する組織として観光研究所が設立された。
社会学部観光学科は多年にわたる教育・研究の実績を背景として、1998年4月、観光学部観光学科として拡大・改組することが認められた。
同時に、それまで大学院社会学研究科応用社会学専攻の中に配置されていた観光学専修の大学院コース(修士・博士課程)を専攻分離することが文 部省に認められ、わが国最初の大学院観光学研究科(観光学専攻博士課程前期課程・後期課程)が設置された。
これによって、本学は、学部教育を担当する観光学部、高度な教育を行う大学院観光学研究科、幅広く学内外者に対する教育とさまざまな研修活動、ならびに研究活動を推進する観光研究所という3つの組織を有することとなった。
わが国および諸外国の観光事象と関連産業全般について理論的及び実践的観点から研究するとともに、その成果をもって観光の発展に貢献することを目的としており、この目的を達成するために、次の各事業を行う(観光研究所規則による)。