2018/09/21 (FRI)

大学教育開発・支援センターの山路茜助教が「日本教育心理学会 第79号 城戸奨励賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

大学教育開発・支援センターの山路茜助教の論文が「日本教育心理学会 第79号 城戸奨励賞」を受賞しました。

日本教育心理学会は、教育心理学に関する研究成果の発表を促進し、その発展に寄与することを目的とした学術団体です。
城戸奨励賞は、本学会が年4回発行している機関誌『教育心理学研究』に発表された論文のうち、特に優秀な論文に対して与えるもので、35歳未満の若手の研究に与えられる賞です。

山路助教の論文『中学校の数学授業における一生徒の文字式理解プロセスの質的研究 -聴くことと援助要請に着目して- 』では、数学の授業中の文字式理解プロセスについて、1名の中学生の聴く行為と援助要請の行為に着目し、文脈に位置づけた談話とノートの質的分析によって、両行為が補い合ってつまずきが解消されていた学習の様相を示しました。

9月16日に授賞式が執り行われました。

コメント

COMMENT

大学教育開発・支援センター 助教
山路 茜

このたびは、城戸奨励賞という名誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。研究にご協力いただいた学校の先生と生徒たち、論文をご指導くださった先生方に心より感謝申し上げます。

論文で着目した「聴くこと」とは、先行する他者の発言の内容や意図に注意を向けて、自らの内に取り込み、発言を話し合いの流れで理解すること、「援助要請」とは、学習面で困った際に、他者からの援助を求めることです。授業で生徒が「話す」「発表する」ことに注目が集まりがちですが、本論文では、つまずきを解消するべく失敗しても聴き、援助要請し続ける生徒の教室でのリアルな姿を描きました。

受賞を励みに、研究成果を社会に還元することができるよう、より一層精進してまいります。

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