立教大学大学院|法務研究科

法律基本科目|公法

身近な問題も取り上げて条文の理念や基本原則を理解。
分かりやすい授業を行っています

憲法は、国を治める政府の組織とその活動の基本ルールを定める国の最高法規です。その役割は、政府の統治権力が暴走しないようにコントロールすることにあり、政府が侵してはならない自由と権利を保障しています。そのため、憲法に示された規範体系とその内容の正確な理解は、法曹として活動する法律実務家が必ず身につけておかなければならない基礎的素養といえます。
「憲法(1)」「憲法(2)」は3年標準型1年次生を対象にした科目で、「憲法(1)」では主に人権について、「憲法(2)」では主に憲法の基本原理と政府の組織とその活動のあり方について、学生への質問を交えた講義形式で理解していきます。「憲法(1)」の人権では、思想・良心、表現、集会・結社、信教、学問、職業など憲法が保障する古典的な自由をはじめ、法の下の平等や新しい人権について、基本書と判例に基づき理解していきます。「憲法(2)」では、立憲主義と法の支配、国民主権、平和主義、国会・内閣・裁判所、地方自治などを取り上げます。憲法全般の基礎的知識を固めるために、選択科目として「公法基礎演習」も用意しています。
行政機関は、憲法の理念と原理を踏まえて、市民生活の規制や、サービスの提供などをしています。その活動を規律するのが行政法です。行政法は、行政機関が市民の自由と権利を侵害していないか、市民が正当に行使できるはずの権利を実現できているのかをチェックする機能も併せもっています。
「行政法(1)」では、行政法の基礎、行政の活動形式、行政活動の適法性の判断方法について理解し、「行政法(2)」では行政機関に対する訴訟手続となる行政事件訴訟法と国家賠償法の基本的事項について理解していきます。「行政法(1)」と「行政法(2)」を通して、私たちの日常生活に深くかかわる行政活動を規律する行政法の基本原則と具体的なありようを学びます。

公法科目
憲法(1)、憲法(2)、行政法(1)、行政法(2)、公法演習(1)、公法演習(2)、公法演習(3)
【関連科目】
◎選択科目Ⅱ(特殊講義・演習科目) 公法基礎演習
◎選択科目Ⅱ(発展演習科目) 公法発展演習
授業紹介
渋谷秀樹教授
公法演習(1)
公法演習(3)
公法発展演習
担当教員 渋谷 秀樹 教授

私が担当している「公法演習(1)」は、憲法に関する基本的な知識を一通り理解していることを前提にした2年次春学期科目で、憲法の基本原理、基本的人権、統治機構に関する憲法規範が実際にどのように機能していくのかについて事例問題を通して検討し、憲法の理解を深めていきます。
3年次秋学期の「公法演習(3)」は、行政法の重要論点の理解を深める「公法演習(2)」を履修した上で、憲法と行政法が融合するような分野に関する事例問題について学習して、先例のないような新しい問題に遭遇しても、基本的な知識をフルに生かすことで緻密で妥当な法理論を構成できる応用能力の養成を目標にしています。また「公法発展演習」は、当該年度までに出題された司法試験問題などを素材として憲法問題の起案力の養成に主眼を置いた展開をしています。
いずれの科目も重要な憲法上の論点について深く考えなければならない事例問題を素材として用い、憲法が日常生活と密接にかかわっていることを理解した上で、その解析能力と妥当な解決能力を高めることを目標としています。

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