立教大学大学院|法務研究科

修了生 Voice

正しい法的知識と思考力を養えた
ソクラティックメソッドに感謝

 立教のソクラティックメソッドによる授業は、予習を十分にしたつもりでも思いがおよばなかった質問を受けることが多く、緊張の連続でした。すべての授業が現在の仕事の礎をつくってくれましたが、特に印象に残っているのが「模擬裁判(刑事)」です。裁判官役を務める中で、証拠の採否決定等の手続進行を通して、それまでの講義や演習で学んだものを実践することで、法律知識を実務で生かす力に高めることができました。
 今、裁判官として主に民事単独事件を担当しています。常に中立かつ公正な立場を保ちながら、両当事者とも生身の人間であるという思いを持って、当事者双方の話と真摯に向き合っています。こうした姿勢を身につけられたのは、立教が人へのあたたかいまなざしの養成を重視しているからだと感じています。法曹は社会や人に貢献できる素晴らしい職業です。ぜひ、強い意志をもってハードルを乗り越え、自らの未来を開いてほしいと思います。


SENUMA Miki 瀨沼 美貴
立教大学法学部 卒業
2007年3月 立教大学大学院法務研究科 2年短縮型修了
2007年9月 司法試験合格
 


判例を多面から精読する授業が
公正な事案解決力の養成に

 立教は少人数制のため授業の密度が濃いことに加えて、「全員を希望の道に進ませたい」という先生方の熱意にあふれる法科大学院で、指導においても精神的な面でも、とても勇気づけられながら学ぶことができました。
 私が勤務する大津地方検察庁は、一人の検事が一つの事件について捜査、起訴・不起訴の判断、公判運営のすべてを担当する仕組みを取っています。刑事手続の進行には人権尊重の観点からもスピードが求められますが、どんなに忙しくとも拙速な仕事にならないようにしています。客観証拠の収集に努め、事案の真相解明に取り組むことをはじめ、被害者や家族の気持ちを理解しながら正当な権利利益を尊重すること、被疑者・被告人の主張に耳を傾け、本人の今後の人生や家族にも配慮することを常に忘れず、公平かつ厳正に職務を全うすることを心がけています。真実を究明して、適切な処分・科刑を実現するとともに、犯罪者の更正を促すことも検事の重要な職責だと思っています。事件関係者だけでなく社会全体から厚く信頼される検事を目指しています。


TABATA Hitomi 田端 仁美
立教大学法学部 卒業
2012年3月 立教大学大学院法務研究科 2年短縮型修了
2012年9月 司法試験合格
 


公益活動にも積極的に参加
立教スピリッツが生きています

 ロースクール時代は、先生から出された課題をこなしながら予習に取り組み、授業後に復習をする、この繰り返しで確かな法的知識と事案解決能力を養いました。例えば、ソクラティックメソッドによる「国際取引と国際私法」の授業は、学生の考えを掘り下げる指導が徹底されているだけに、授業の予習と復習を中心にした学修だけで司法試験に臨めたほどです。また、立教は自主ゼミが盛んで、授業前に課題の検討結果について自主ゼミで戦わせていました。
 私は、今、千葉県の法律事務所で、民事・家事事件、刑事事件、少年事件など、幅広い事件を手がけています。また、活動の場は法廷だけではなく、人権擁護を目的とした公益活動にも広がっています。依頼者に寄り添う、地域に根ざす弁護士を志してきた私にとって、やりがいを感じる日々を送ることができています。弁護士の役割は、社会的弱者の救済制度の検討など、幅が広く、今後はこうした面に力を一層注いでいきたいと考えています。


YASUDA Yuki 保田 優木
立教大学法学部 卒業
2010年3月 立教大学大学院法務研究科 3年標準型修了
2010年9月 司法試験合格
 


地域貢献に少しでもつながるように
相談者の目線に立つことを心がけています

 私は、地域に貢献する法曹を志して弁護士になり、現在、多くの相談者や依頼者とお会いしています。そこで私が常に心がけていることは、来られた方の話にじっくりと耳を傾けることです。相談者は弁護士に依頼したいことや事実関係を整理しないで来られるケースが多いだけに、できるだけ詳しく事情を聞き、より良い解決策を迅速に示せるように努めています。立教法科大学院の特色は先生方との距離の近さにほかなりませんが、学生が気軽に質問できる環境を先生方が作る努力をされていたことを思い出しながら、私も相手の目線に立つことを心がけています。
 立教から多くの法曹がこれからも巣立ってほしいと思い、立教法曹会の一員として在学生の学修支援を担当しています。私自身が立教時代に履修した「模擬裁判」の授業で、裁判運営のあり方や条文の生かし方などにおける問題点について、実務家の先生方から多くのアドバイスをいただいたように、在学生の皆さんに適切なアドバイスをしたいと思っています。


MASAGO Kazuya 眞砂 一也
早稲田大学法学部 卒業
2008年3月 立教大学大学院法務研究科 2年短縮型修了
2008年9月 司法試験合格
 
●司法試験合格者メッセージ

レジュメを基にした議論する授業で、
知識を定着させ、柔軟な思考力と応用力を身につける


NAGASAWA Yuki
永澤 友樹 〈第69期司法修習生〉
立教法科大学院
2年短縮型 2015年3月修了

 2年短縮型では2年次のカリキュラムから始まるため、授業は学生が法律基本科目の基礎的知識を得ていることを前提に演習形式で進められます。「民事法演習(1)」であれば、先生が独自に作成された課題があらかじめ配布され、その課題をグループ単位で解き、レポートを提出して授業に出席します。授業は各グループで検討した内容を踏まえて進められ、先生は要所の理解ができているかを確認する質問をします。質問は、なぜそのように考えたのかを追究するソクラティック・メソッドなだけに、相当厳しく感じることもありましたが、先生はグループごとの答えを基にクラス全体での議論に発展させていくように導いてくださるので、多様な視点や考え方を身につけるのに役立ちました。
 3年次になると、先生の質問は基礎から応用まで幅広くなるだけでなく、中には考えたことがないような点に関する質問にまでおよび、原理・原則や判例規範、条文をさらに深く理解していきます。また、演習で扱う事例問題がより複雑で実務に近い事案になりますし、「刑事法演習(3)」では、重要判例だけではなく、最新の判例や裁判例が題材になります。
 また、立教では、授業を研究者教員と実務家教員の2名が担当する科目が多く、研究者教員が紛争解決を導くための法理論構成の妥当性について解説する一方、実務家教員が紛争解決策の道筋について解説するといった、法理論と実務の両面から知識の理解を深め、思考力を高めることができる授業を展開しています。こうした授業のおかげで、知識の定着と深化を図り、柔軟な思考力と実践的な応用力を身につけることができました。

事案解決にふさわしい法理論を構成できるように、
原理・原則、条文、判例規範の深い理解が重要です

 司法試験で必要な力とは、初めて見る問題でも、原理・原則、条文の趣旨、判例規範といった基礎的な知識を生かしながら、事実関係から導きだせる要件と効果などを検討し、妥当な解決策となる法理論を組み立て、それを適切に表現する力です。その力を身につけるために、私は、勉強をしていて分からない点があれば、友人と議論することで自分の法理論構成の弱点を補ったり、論文の表現方法に磨きをかけたりするようにし、その上で先生に質問をしました。
 2年次の後半からは友人と自主ゼミを組み、司法試験の過去問題などを時間制限内に解き、その解答の妥当性について議論しました。私が司法試験に合格できたのは、立教で巡り合った勉強仲間の存在と、質問に丁寧に答えていただき、私の疑問点をきれいに解消してくださった先生方のおかげだと感謝をしています。

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