専攻について

コース・専攻のポイント

研究目的や将来の進路に応じて選べる2コース制

本研究科の前期課程では、「キリスト教学研究コース」(本科)のほかに、本学創設者の名にちなんだ応用・実践的研究を中心とする「ウィリアムズコース」を設けます。「ウィリアムズコース」は、広い意味でのキリスト教ミッションの現場(下図参照)において2年以上の実務経験を有する方を対象とするもので、30単位を取得し課題研究報告書審査に合格する等の条件を満たせば、1年間で修士号を取得することが可能です。

コース図


専攻のポイント

  1. 取得可能な学位は,次の通りです。
    「キリスト教学研究コース」:修士(神学)、修士(文学)、博士(神学)、博士(文学)
    「ウィリアムズコース」:修士(実践神学)
  2. キリスト教学専攻の院生を対象とした「高松孝治記念奨学金」「カナダ聖公会記念奨学金」「菅円吉記念奨学金」が用意されています。
  3. 教職課程により、中学社会、地理歴史、公民、宗教の専修免許状が取得可能です。
  4. 教会オルガニストとしての訓練や聖歌隊指導実習など専門的な演奏技法の習得ができます。
  5. 世界聖公会(Anglican Communion)、世界教会協議会(World Council of Churches)などのキリスト教に関する世界ネットワークの活用が可能です。

教会

カリキュラム

多彩な分野を専門的かつ総合的に研究できる科目群

「キリスト教」をアクセスポイントとして、人間・世界、歴史・社会、芸術・文化を理解することの可能な専門的人材を養成します。「神学・思想」「聖書・歴史」「芸術・文化」「フィールドスタディ」「教会音楽」の5つの分野を中心に、専門的かつ総合的に研究します。

<共通科目>
キリスト教学共同演習1(2単位)
キリスト教学共同演習2(2単位)
修士論文・課題研究報告書
<基礎共通科目>
アングリカニズム・
エキュメニズム研究(2単位)
キリスト教倫理学研究(2単位)
現代神学思想研究(2単位)
古代イスラエル研究(2単位)
原始キリスト教研究(2単位)
キリスト教史研究(2単位)
キリスト教美術研究(2単位)
比較宗教研究(2単位)
アジア・キリスト教研究(2単位)
フィールドスタディ1(2単位)
フィールドスタディ2(2単位)
キリスト教音楽研究1(2単位)
キリスト教音楽研究2(2単位)
<専門科目>
*神学・思想分野
神学思想演習1(2単位)
神学思想演習2(2単位)
キリスト教思想史演習(2単位)
*聖書・歴史分野
聖書学演習(旧約)1(2単位)
聖書学演習(旧約)2(2単位)
聖書学演習(新約)1(2単位)
聖書学演習(新約)2(2単位)
宗教史・宗教学演習(2単位)
*芸術・文化分野
キリスト教文化論演習1(2単位)
キリスト教文化論演習2(2単位)
宗教人間学演習(2単位)
アジア・キリスト教演習(2単位)
*フィールドスタディ分野
宗教教育演習(2単位)
フィールドワーク演習1(2単位)
フィールドワーク演習2(2単位)
サーヴィスラーニング1(2単位)
サーヴィスラーニング2(2単位)
*教会音楽分野
オルガン演奏法1(2単位)
オルガン演奏法2(2単位)
合唱・聖歌隊指導法1(2単位)
合唱・聖歌隊指導法2(2単位)
声楽基礎演習(2単位)
会衆賛美論演習1(2単位)
会衆賛美論演習2(2単位)
教会音楽史演習1(2単位)
教会音楽史演習2(2単位)

主な科目の概要

■アングリカニズム・エキュメニズム研究
16世紀以降のアングリカニズムにおける神学的諸作業を概観した上で、その中でも特に重要な領域に注目して集中的に検討を加える。また、アングリカニズムのアイデンティティを明確にさせながら、アングリカンの教会間対話を中心に、現代エキュメニズムの課題と可能性についても理解を深める。
■現代神学思想研究
現場の神学の立場からすれば、現代神学の理念と実践との密な関連を把捉する際に、「空間」軸と「時間」軸を基にすることが肝要であり、同時に、各々の軸を考察するときの核として、〈低み〉と〈遅れ〉理解が必要不可欠と思われる。そのため、まず、コンテキストとしての「空間」・場所(「場」「現場」など)を、その後「時間」(「時」「永遠の今」など)を、〈低み〉と〈遅れ〉を視座にすえて検討する。
■原始キリスト教研究
原始キリスト教の成立を歴史的に学ぶことを目標とする。創始者イエスから口承伝承の段階を経て、パウロおよび福音書記者の手になる文書までの展開を辿り、古代教会成立に至るまでの歴史を、主として神学思想の歴史に強調点を置いて概観する。そのための資料の検討、有効利用のための方法論、そしてこれまでに提示されたさまざまな学問的仮説の評価を学びたい。

■キリスト教美術研究
偶像崇拝の禁止にも関わらず、古代後期から近代までキリスト教美術が展開したのはなぜか。キリスト教にとって、イメージ(視像)はどう機能してきたか。「タイポロジー」、「テクスト(聖書など)とイメージ(イコンを含む)の関係」、「無学(文盲)者のための文字」「信徒の観想を触発するきっかけ」等のキーワードに即しながら、イメージのもつ解釈学的側面、教化の手段としての側面、あるいは不可視なものの視覚化への希求などの観点から多角的に、受講生による作品分析などの発表を軸として演習を行う。

■キリスト教音楽研究1
初期のキリスト教とその音楽の概要から始める。教会の礼拝の中での音楽とその役割について1世紀?5世紀に教父達における考えを元に解説します。その後、初期ローマカトリック教会音楽ではグレゴリオ聖歌のルーツと発達、及びミサで用いられる音楽について検証を行う。当時から使用されている楽曲の比較、対比を行っていく。
■聖書学演習(旧約)1
旧約聖書には「メシア預言」と呼ばれる個所が少なからず存在する。本演習では、それらのヘブライ語本文を本文批評学的に確認するとともに、各箇所の時代背景と伝承史を探り、思想史的意義などを多方面から検討する。参加者各自は1つもしくは2つの個所を担当し、本文批評を踏まえた上で、聖書文献学的解釈を報告し、参加者全員でその報告を検討する。前期は主としてバビロニア捕囚期以前の個所を扱う。
■聖書学演習(新約)1
初期ユダヤ教および初期キリスト教における「体の復活」の思想をテーマとして、終末論・黙示思想との関わり、初期ユダヤ教における復活思想、イエス信奉者の間での復活思想、初期キリスト教における復活信仰、キリスト教の復活信仰に対する異教徒の反駁、イエスの復活に関わる資料の検証、復活擁護の議論の展開などの下位テーマを設けて、それぞれ分担研究し発表する。

■サーヴィスラーニング1

「サーヴィスラーニング」とは学生の自発的な意志にもとづいて、一定の期間、社会奉仕活動を体験することによって、それまで知識として学んだことを実際の体験に生かし、また実際の体験から生きた意味を引き出していく新たな教育論に基づいたプログラムである。まずフィールドの選定方法や現場での注意事項などについて,詳しいオリエンテーションを行う。次いで,各自が自身の関心と課題を明確にした上で,それぞれフィールドの選定に入る。方向性が固まったところで「フィールドワーク企画書」を作成し,参加者全員で検討する。企画書が了承され,受け入れ先の確認がとれた後,各自が,フィールドで働きに入る。

■オルガン演奏法1
ヨーロッパで生まれ発展してきたキリスト教の礼拝音楽は、国々や時代によって異なる様相を示す。それはカトリック、アングリカン、プロテスタント(ルター派、カルバン派)等の各宗派の礼拝形式に即して、オルガン音楽の立ち位置をも決定付けている。個性を放ち多様な世界を織り成す、其々の礼拝におけるオルガン音楽を検証し紐解きつつ、具体的な演奏法の演習を行い、現代の礼拝音楽のより豊かな実践の為に、「パイプオルガン」という楽器に求められる役割を考えてゆく。
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キリスト教学研究科
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