コミュニティ福祉学部全体について
コミュニティ政策学科について
福祉学科について
スポーツウエルネス学科について
A 人間福祉に関連する諸学を総合した新たな福祉学の構築を目指して開設されたコミュニティ福祉学部の目指すところは、一言で言えば、よく生きるという意味の「ウェルビーイング(福祉)の達成」ということです。コミュニティ政策学科は、福祉に限らず、地方分権時代を迎えて重要性が増してきた「コミュニティ生活」をより良くするため、健康、住宅、教育、文化、スポーツ、まちづくりなどの諸課題に向かって、ローカルなアプローチとグローバルなアプローチから取り組む学科です。
福祉学科は、福祉実践を担う専門職であるソーシャルワーカーの養成に焦点をあてた学科です。
スポーツウエルネス学科は、一人ひとりが心身の状態や思考に応じて運動やスポーツに親しめる方法を科学的に考え、さまざまな苦痛や困難に直面する人々に対して共感的に向き合い、温かく支援し、様々な人々と共に生きていく福祉マインドあふれた社会の構築を目指す学科です。
A 社会福祉を学ぶという点では基本的には同じですが、総合大学で福祉を学ぶことができるというメリットがあります。 他学部の科目を履修できる制度を活かし、経済学、社会学、法学といった様々な視点から福祉を考えてみることができます。また、総合的にものごとを捉える柔軟さを育てることができるのも大きな利点です。
A 「健康で暮らし向きのよい状態」を指すもので、もともと具体的な概念ではありません。福祉といえば介護、というような狭い捉え方がなされる傾向がありますが、福祉の意味はもっと広いことを「ウェルビーイング」という言葉で表しています。
A コミュニティ政策学科では、リサーチ力・企画力・実行力をもってコミュニティの形成に貢献する人材(リーダー)を養成します。福祉学科では、より高度な福祉実践を担う人材(リーダー)を養成します。スポーツウエルネス学科ではスポーツと人間の望ましい関係を築き、スポーツ支援に関するさまざまな知識と技能を有した人材を育成します。
A 政策とは「目的をもって意図的・計画的に現状に変化をもたらす手段を開発し、実施すること」と理解してください。コミュニティ政策は、産業・生産の領域を除いた生活領域(家族、住宅、健康、福祉、教育、スポーツ、文化、環境)の政策問題をテーマにしています。そうした政策は政府や自治体ばかりでなく、企業、NPO、ボランティアなどの市民参加活動によるコミュニティの総合力を結集して実現されるものです。
A 日本にいる外国人が増加し、日本人との混住ないし、「韓国人町」、「中国人町」のような居住区ができあがる現象が各地に見られるようになりました。このような地区でのコミュニティワークは、ローカルであると同時に、国際情勢や異文化への理解に基づくグローバルなアプローチが求められるでしょう。このように、国際協力援助がグローバル、自治体政策がローカルという基本的な分け方だけでなく、両者を結びつけた課題をとらえていきます。講義科目としては、「地球コミュニティ論」「国際福祉論」「地方自治論」「自治体政策計画論」「現代コミュニティ論」などいろいろあります。演習科目として、「フィールド・スタディ」(2年次)「コミュニティ・スタディ」(3年次)「インターンシップ」などは、フィールド型の学習を核として展開されます。
A 1年次から4年次まで少人数のゼミナール(演習)の学びを保証します。入学した学生を大学教育に導入できるよう「基礎演習」を設けています。「基礎演習」は、体験的に学ぶことの端緒を開き、大学における学習の基礎的技術を修得し、大学生活の人的環境への導入を図ることを目的としています。「福祉ワークショップ」「フィールド・スタディ」など多彩なフィールド型科目を展開し、福祉やコミュニティの現場で起きていることを体験します。また、リサーチ力・分析力を問う資格である「社会調査士」を取得できるカリキュラムを備えています。コミュニティの現状と問題を把握し、問題意識を深め、政策につなげていくためには、リサーチ力・分析力がとても必要になるからです。さらに、「社会福祉主事」の任用資格が取得できるカリキュラムも用意しています。
A コミュニティ政策学科の卒業生については、政府、自治体、国際機関、NGO、NPO、一般企業など広い分野を想定しています。
A コミュニティ政策学科同様、1年次から4年次まで少人数のゼミナール(演習)の学びを保証します。入学した学生を大学教育に導入できるよう「基礎演習」を設けています。「基礎演習」は、体験的に学ぶことの端緒を開き、大学における学習の基礎的技術を修得し、大学生活の人的環境への導入を図ることを目的としています。また、「福祉ワークショップ」「フィールド・スタディ」など多彩なフィールド型科目を展開し、福祉やコミュニティの現場で起きていることを体験します。
加えて、社会福祉士または精神保健福祉士の国家試験受験資格が得られます。(コミュニティ政策学科では、これらの受験資格を取得できません。)このほか、「社会福祉主事」「児童福祉司」「身体障害者福祉司」「知的障害者福祉司」「児童指導員」の任用資格が取得可能です。なお、国家試験受験資格取得に必要な「福祉実習」は、福祉学科のみで展開します。
A 介護福祉士は、社会福祉施設や要介護者の自宅などで介護を行うケアワーカーの国家資格です。ソーシャルワーカーは、さまざまな福祉の領域において、専門的知識、および技術をもって相談に応じ、助言、指導、その他の援助を行う専門職のことです。福祉学科では、ソーシャルワーカーに求められる国家資格である「社会福祉士」「精神保健福祉士」などの資格取得への対応も充実しています。
A 福祉施設や社会福祉協議会などの福祉サービスの第一線で、社会福祉士の専門職として働く方が多く、福祉士国家試験(2008年1月実施)の当学部2007年度卒業生の合格率は、社会福祉士44.8%、精神保健福祉士60.0%でした。現役卒業生の合格率は例年おおよそこのくらいに推移しています。また、一般企業への就職もあります。
A ウエルネスとは、従来の「健康」よりももう少し広い概念で、身の健康の他に人生の価値観、生きがい、さらには社会環境や自然環境なども含む考え方です。
ですから、学科の名称には、「健康」よりも広い意味を持つ、「ウエルネス」という言葉を用いました。コミュニティのウエルネスを実現する上で、健常者、障がい者、高齢者を問わず、すべての人が参加できる「スポーツ」が、大きな役割を持つことは言うまでもありません。なおこのようなコンセプトを進化させ、学内外との連携を図りながら研究を進める機関として2000年に立教大学ウエルネス研究所が設立されています。
A スポーツウエルネス学科は、運動やスポーツを通して、障がいの有無や老若男女に係わらず、すべての人が健康で豊かに生きる社会にするためにはどうしたらよいのか。この問いに答えるべく、スポーツ科学やウエルネス科学を基盤として疾病の予防、運動処方といった健康運動の方法と福祉マインドを基礎にする支援について学びます。また医科学的アプローチによるスポーツパフォーマンス向上とそれを支える高度なスポーツ文化形成について学びます。スポーツウエルネス学科が目指すのは、スポーツと福祉の視点からコミュニティ全体の健康維持・増進を考えることです。
A 「健康運動」「スポーツパフォーマンス」という二つの領域を軸としたカリキュラム構成に特徴があります。「健康運動」領域では、運動・スポーツを通して個々人のウエルネスを向上するための理論と方法論の構築を目指します。「スポーツパフォーマンス」領域では、すべての人の適応可能性を広げ、スポーツパフォーマンスの向上と高度なスポーツ文化の創造に寄与するための理論と方法論の構築を目指します。この二つの領域によって、運動やスポーツの支援およびウエルネスの実現にむけた、身体運動・処方・援助・コミュニティシステム形成などについて専門的課題を追究できる教育研究過程が編成されています。
A 単にスポーツに関する専門知識を学ぶだけではなく、立教大学の教育理念であるリベラルアーツ教育に基づいた「スポーツマインド」、「福祉マインド」を育む幅広い教養を身につけるための教育課程を編成している点が大きく違います。スポーツパーソンシップに代表されるフェアプレイの精神、高いインテリジェンスと品格、相手を思いやるフェローシップ、社会性、道徳性などのスポーツマインド、福祉マインドと身体・健康・スポーツに関する知識を兼ね備えた人材は、社会が病んでいるといわれている今、大変重要な存在であると考えます。
A 卒業後は、健康運動・スポーツを通じて福祉社会、コミュニティづくりに寄与する人材の育成をはかるサービス、教育、企業など様々な領域での活躍が期待されます。また、スポーツマネージャーやスポーツ活動を普及するフロントスタッフ、トレーナーやフィジカルコーチなど、アスリートを支援するコンディショニングスタッフ、そして、監督、コーチなどの指導スタッフ、教員、スポーツジャーナリストなどのスポーツを支える人材としての活躍が期待されます。 スポーツウエルネス学科では、スポーツを通したウエルネスの現場にじかに触れながら、人材の育成を行います。1年次の「基礎演習」による導入教育から。2年次の「スポーツウエルネスワークショップ」で現実社会が抱える課題にふれ、3年次の「専門演習」で各人の関心を深く掘り下げ、4年次の「卒業研究指導演習」で、4年間の成果をまとめます。また、関心を深く掘り下げる時期に、インターンシップによるキャリア教育を行い、実践を通して、健康・スポーツを取り巻く現在の環境に触れ、問題点や課題を見出し、それらを解決する力を育てます。
卒業後の進路について、領域別に明確に区分されるものではありませんが、それぞれの領域に関係させれば以下のような進路が考えられます。
A もちろんかまいません。「スポーツが好き」という理由は、最初のきっかけであると思います。スポーツウエルネス学科で展開する、スポーツに対する多角的なアプローチを学びながら、スポーツのどこが好きなのか、将来どのように関わっていくべきかを具体化していけばよいのはないでしょうか。そのための、多彩な科目群を担う教員の専門も、ウエルネス論、社会学、コーチ学、生理学、栄養学、医学、バイオメカニクス、心理学、方法学など多岐にわたっています。
A 立教大学には、「体育」という授業はなく、全学生を対象とした全学共通カリキュラムにおける「スポーツ実習」を配置しています。しかし必修ではなく、選択授業です。また本学科では、専門科目として「運動方法学演習(Ⅰ~Ⅵ)」(うちⅠ、Ⅱが必修)を配置しています。この科目では、自分の能力に応じた「スキルの獲得」も目指しますが、むしろスポーツの実践に向けた理論とその方法論や指導法の理解に力点があるので、運動が不得意でも心配はいりません。
A 一般的には体育学部では、スポーツに秀でた人がより可能性を発揮してより競技能力を高めることについて、科学的な方法を用いて育てることに重きが置かれます。スポーツウエルネス学科では、スポーツパフォーマンスの向上とともに、高齢者や子ども、そしてあらゆる人々の健康で豊かな生き方を幅広く支援していくことを目指しています。そしてそのためにこの学科は「福祉学」の学部の中に位置づけ、健康科学、運動科学、身体科学などを用いてその実現を図ります。
また立教大学コミュニティ福祉学部に福祉系の教員だけではなく専門科目としてスポーツ・健康系の教員が所属したことで、スポーツと福祉の視点から、健康維持・増進の必要性について考えるコミュニティが形成されました。そこでは「人がスポーツに近づく」いわば競技種目のルールに人が合わせるというスポーツのあり方、という発想から「スポーツが人に近づく」いわば障害者スポーツをはじめそれぞれの人にルールを合わせたスポーツのあり方という発想の方が、今日の社会においてはより大切なのではないかという問いを生みました。この問いへの答えとして福祉系学部の中にスポーツウエルネス学科を開設しました。
A 教育現場が混乱している昨今、体育の先生になるためには、スポーツ・健康に関する知識や、スキルを獲得しただけではその担い手として十分とは言えません。立教大学の教育理念であるリベラルアーツ教育に基づいた「スポーツマインド」、「福祉マインド」を身につけた教育者が必要と考えます。スポーツウエルネス学科では、このような幅広い教養を持った、教育者の育成に適した教育課程を編成しています。