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21世紀は、多民族・多文化・多言語が複層的に混淆する状況が加速度的に進展していく時代です。そこでは、共通のコンテクストを持たない「自己」と「他者」、「自文化」と「他文化」が出会い、そのことによって融和ばかりではなく衝突、反発といった現象が頻発しています。この現実に対応していくためには、既存の知の枠組みを基盤として据えながら、同時にその限界を超越していく「新たな知の体系」が求められています。本専攻は、現代社会が直面する問題の諸相を、人間活動の基盤である言語・非言語によるコミュニケーションの視点から、領域横断的かつ批判的に分析できる能力と自らをも相対化する態度(リフレクシヴィティ)の涵養をめざします。
本専攻は「言語科学」と「言語教育」の2つの領域から構成され、(1)システムとしてのことばの研究、(2)ことばを媒体として成立する情報伝達システムについての研究、(3)ことばを媒体として構築される人間の社会的関係についての研究、(4)ことばの世代間の継承あるいは言語習得のメカニズム研究のそれぞれに関わる専門的な授業を展開し、コミュニケーションの諸問題についての多角的なアプローチを提供します。これらの領域は相互補完的なものであり、学生は、自らが所属する領域ではないもうひとつの領域についても知見を広めることができます。