国際協力と「持続可能な社会」のあり方を考える中で,「開発するもの」と「開発されるもの」との関係性を問い直す研究を行っている。経済のグローバリゼーションが南北格差を拡大する中,国際協力のパートナーである「南」の多くの人びとは疲弊しきっている。さらにそこで行われる開発が,ともすれば逆にその地の人びとにとってかけがえのないサブシステンス(生存基盤)を破壊し,格差を拡大してしまうこともある。
被害者自身による自力更生(暴力克服の営為)を実現するには何が必要か。「北」の私たちが変わり,南北互いの関係性を変え,「南」の人びとと共に構造的暴力をはさみうちして平和をめざす連帯のコミュニケーションの実践を試行しながら考察を続けている。
フェリス女学院大学大学院国際交流研究科博士前期課程修了,修士(国際交流),同博士後期課程修了,博士(国際交流)。立教大学AIIC所員(特任教授)を経て現職。映像ドキュメンタリー制作者,JICA/NGOにおける開発コミュニケーション専門家,など。日本平和学会環境・平和分科会共同代表。専門は,平和学,開発コミュニケーション。論文:"Communication and Peace: Self-Reliance; Overcoming Developmental Violence -A Case Study of St. Vincent Ferrer Parish, the Philippines" Journal of Asian Studies for Intellectual Collaboration 2010 (Mar. 2011) ,「コミュニケーションと平和―フィリピンにおける民衆自立運動の事例から」『平和研究』第35号(2010年10月)など。共著書:『環境平和学―サブシステンスの危機にどう立ち向かうか』(法律文化社,2005年),
・研究指導
比較言語学や語用論的視点から日本語や英語などの言語構造を研究し,社会言語学や歴史言語学的視
点から言語構造と語用の関係を社会史的に分析し,言語研究を起点に文化・歴史研究を行っている。批
判的社会史記号論の枠組みで,語用論,言語学,応用言語学,社会学,人類学,歴史学,文学,哲学等
を総合する総合的社会研究を目指す。特に17世紀以降の欧州近代文化と,その導入と文化接合による
近世・近代以降の日本の言語・文化変容などを中心に研究している。
立教大学大学院教授。カリフォルニア大学サンフランシスコ校修士課程修了。シカゴ大学博士課程修
了(言語学)。専門は言語学,語用論,言語人類学。Language and its Double(全四巻,2003年),
『社会言語科学講座(第5巻:社会・行動システム)』(2005年),Encyclopedia of Language and
Linguistics(2006年),『記号の系譜』(2008年),『記号の思想』(2009年),『言語人類学から見た英語
教育』(2009年)など,著書,論文多数。
文化の概念の持つ意味合いは複雑で幅広い。人と人とのコミュニケーションにおいて「異文化」が立
ち上がってくるのはどのような状況においてなのか,「我々」と「彼ら」を隔てていると私たちが思っ
ている差異とは何なのか,それはどのような現象なのか,そこにどのような意味を与えてくれているの
か等に関心がある。多文化共生に関わる諸問題を中心に,コミュニケーション行動と文化的要素(規
範,価値観,アイデンティティなど)の関係,相互作用を通して我々の関係性や権力構造がどのように
維持され,また変化するのか等を多角的に考察していきたい。
M.A. Arizona State University, Department of Communication (1989)。Ph.D. University of Oklahoma,
Department of Communication (1996)
【専攻領域】異文化コミュニケーション論,通訳・翻訳論
【主な著書・論文】Similar or Different:The Chinese Experience of Japanese Culture.( 共著,
Constituting Cultural Differnce Through Discourse, SAGE Publication),「異文化コミュニケーターとし
ての通訳者」(『多文化社会と異文化コミュニケーション』三修社),「異文化分析から見たコミュニケー
ション」(分担執筆『医療コミュニケーション:実証研究への多面的アプローチ』篠原出版新社)「医療
通訳者の立場,役割,動機について:インタビュー調査をもとに」(『通訳翻訳研究』第8号)などの論
文多数。
「ひとと自然の関係」を柱に,自然体験の影響や「場」の教育,伝統的知識,気候変動の認知まで,
環境学の知見を元に,地理学,民族学,心理学,社会学などを統合したアプローチでの研究を重ねてき
た。特に北極地域の先住民族と関わるものが多い。また1992年より,NPOエコプラスを通して,野
外・環境教育が,個々人の成長,環境や平和への意識,持続可能な社会づくりにどう貢献できるかを実
践的に研究中。
エジンバラ大学大学院PhD(野外・環境教育)。ケンブリッジ大学院M.Phil(Environment & Development)。
新聞記者やフリーランスライターを経て,現在,NPO法人エコプラス代表理事,早稲田大学客員准教
授,名古屋大学大学院研究員,日本キャンプ協会理事など。
論文に,Connecting with place; Implications of integrating cultural values into the school curriculum in
Alaska (Environmental Education Research, Vol.15, No.3, pp.343-370.2009)など多数。
会議・法務通訳者、翻訳者、通訳翻訳教育者としての長年の経験に基づき、通訳翻訳学分野の研究に取り組んでいる。主要研究テーマは、通訳翻訳行為の社会的・文化的側面、通訳翻訳の歴史、通訳翻訳教育、通訳翻訳関連テクノロジーなど。日本通訳翻訳学会、欧州翻訳学会、米国翻訳通訳学会会員。翻訳通訳学分野の主要国際学術誌の査読者。外務省、カナダ政府の通訳者養成、通訳資格試験に従事。カリフォルニア州認定法務通訳者、米国翻訳者協会認定翻訳者。元モントレー国際大学翻訳通訳大学院日本語プログラム主任。
モントレー国際大学 翻訳通訳修士課程修了 (MA)、ロビラ・イ・ビルジリ大学翻通訳・異文化間研究博士課程修了(PhD)。
著書に『東京裁判における通訳』(みすず書房)、Interpreting the Tokyo Trial (University of Ottawa Press)、訳書に『翻訳理論の探求』(A・ピム著、みすず書房)など。通訳教育、通訳史、紛争における通訳者、日本の翻訳研究などに関する論文多数。
選択体系機能言語学に基づく通訳翻訳研究を専門とする。通訳翻訳者としての実務経験をベースとし
て理論研究に取り組む。言葉をとりまく文化や状況のコンテクストを視野に入れながら,メタ機能の視
点から通訳翻訳プロセスで選択された語彙文法を分析し,通訳翻訳テクストの意味を明らかにする。特
に,日本語と英語における情報構造や文法的比喩などの問題を研究課題として探究。さらに理論研究の
成果を踏まえた通訳翻訳教育への応用も考える。
広島大学大学院修士課程修了(文化人類学)。マッコーリ大学大学院修士課程修了(通訳翻訳)。国際
会議,国際ビジネス現場での通訳翻訳者。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科准教授。日
本通訳翻訳学会理事。『日本の翻訳論』(共編,2010 法政大学出版局)。『通訳学入門』(共訳,2008 みす
ず書房),『翻訳学入門』(共訳,2009 みすず書房)。論文に“Thematic Challenges in Translation
between Japanese and English”,「翻訳における名詞化という文法的比喩」など。
コミュニケーション行為が,異なる文化や時代にあってどのように解釈されてきたかに関心がある。
現在の主要な研究テーマは,中国古代から中世にかけ,漢字の起源や意味機序がどのように了解され
てきたかを歴史的に辿ることである。メディア論や哲学などにおける言語論や文字理論にも広く関心を
持っている。また,現代日本やアメリカの文学やマスカルチャーにみられるコミュニケーション了解の
研究にも並行して取り組んでいる。
PH.D.シカゴ大学2004
論文:“Imperious Griffonage: Xu Bing and the Graphic Regime.”Art Journal v.68 n.3(Fall2009),
pp.6-29.“The Empire of Fame: Writing and the Voice in Early Medieval China.”positions: east asia
cultures critique v.14 n.3 (Winter 2006),pp.535-66 など
共編: 遠藤知己・井上徹・中谷一(編)『文化のモザイク』(東京:緑書房 1989)
専門は異文化コミュニケーションと言語教育,文化と英語教育。特に,異文化コミュニケーション教
育と,そのための教材開発に関心がある。文化適応のプロセスにおける,隠れた文化的差異の影響や,
無意識のレベルにおける文化的差異,また個人の世界観の形成に介入する無意識の“cultural logics”
を中心に研究している。
米国The School of International Training 修士課程修了(M.A.in TESOL),英国サウザンプトン大学大
学院博士課程修了(Ph.D.in Intercultural Communication)。特定非営利法人異文化教育研究所(Japan
Intercultural Institute)所長,Intercultures, Inc.(独)異文化コンサルタント。
Deep Culture-The Hidden Challenges of Global Living (Multilingual Matters),Identity( Oxford
University Press),Different Realities(南雲堂),など,著書,論文,開発教材多数。