持続可能な未来へ向けて
リサーチワークショップの基本理念本研究科が目指す研究者像 連続公開講演会
 

本研究科が目指す研究者像

 異文化コミュニケーション研究科では、「持続可能な未来」という研究教育理念を支柱とすることで、これまでの異文化コミュニケーション学の枠組みを大きく拡大し、それを高度の理論性と多様な実践性を併せ持つ、新しい学術研究として再編成することをめざしています。同時に、実践を理論化し、理論を実践に向けて構築する能力・思考を備えた「臨床の知」を育み、「持続可能な未来社会」を提唱し、実現させることのできる人材の育成を目標としています。その姿勢は、本研究科における博士前期課程の修了要件として、修士論文以外に、自らの課題設定により具体的成果創出をめざす「課題研究」、そしてRW科目履修を基盤とする「リサーチワークショップ・ポートフォリオ」(2007年度以降実施予定)など複数の選択肢が用意されていることにも大きく反映されています。



  持続可能な未来をめざす地球社会において、多岐にわたるコミュニケーション現象を超領域的に解明できる人材の育成は急務です。しかし、そこで必要とされるのは、従来型の大学院において一般的な、「学問のための学問を追求する研究者」ではありません。異質な他者との相互作用に光を当て、社会的現実と実践に連繋しながらそれを理論化し、そこに形成される社会構想を現実化する能力を持った「行動する研究者」こそが、今日求められています。本研究科では、異文化コミュニケーションの現場を抱える、国際機関やNGO、あるいは一般企業においても主導的な立場に立ちうる研究者の養成を通じて、「持続可能性」という喫緊の地球的課題に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

参考文献
中村雄二郎(1992)『臨床の知とは何か』 岩波書店