立教・異文化コミュニケーション学会(RICS)は2004年7月に事務局を立教大学異文化コミュニケーション研究科に置き、設立されました。本学会は日本における異文化コミュニケーション研究の先駆的な知的研鑽の場として、言語コミュニケーション、通訳翻訳、異文化コミュニケーション、環境コミュニケーションおよび関連分野を含む「異文化コミュニケーション学」の研究・教育・実践における相互啓発を図ることを目的としています。会員は同大学・異文化コミュニケーション研究科在学院生の他、同研究科修了生、研究科担当教員、その他、当学会の趣旨に賛同する方々から構成されています。当学会の設立趣旨には次のようなメッセージが含まれています。

現代世界はグローバル化とローカル化の同時進行、情報化の急速な進展、多文明の拮抗、地球環境の悪化などにより、緊張と混迷を深めつつ、同時に、相互関係度を強めている。そのような状況のもと、いま切実に求められているのが、異なる文化的背景を持つ存在同士のコミュニケーションの解明とそこから生み出される新しい実践である。さらに、コミュニケーションの問題を考察するにあたって重要なのが、人々の思考、言語、行動にはこれまでの歴史のなかで蓄積された文化が深く関わっている、という理解である。日本が多文化共生社会へ向けて新しい一歩を踏み出すためには、文化とコミュニケーションに関する一層の研究・教育活動が要請される。
2002年4月の設立以来、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科は、世界の多様な文化および自然に目を向け、それらの存在を「異文化」として認識し、国際社会の発展と人類の幸福に資するコミュニケーションの研究と教育ならびに実践方法を生み出すことを目標に鋭意活動してきた。2004年3月に初の修士課程修了生を送り出し、同年4月からは新たに博士課程後期課程を開設したことを機に、本研究科は学会という知を切り拓く場を設けることによりさらなる飛躍を目指す。日本における異文化コミュニケーション研究の先駆的な知的研鑽の場として、英語コミュニケーション、通訳翻訳、異文化コミュニケーションおよび環境コミュニケーションを含めた様々な専門分野の研究者・教育者が、有機的かつ分野横断的に刺激し合いながら新たな「異文化コミュニケーション学」を創り出すことを目的とし、「立教 異文化コミュニケーション学会」を設立する。
2004年5月:立教異文化コミュニケーション学会設立発起人一同
阿部治、内山節、久米昭元、小山亘、瀬田信哉、鳥飼玖美子、永田アデア、野田研一、平賀正子、水上徹男、水野的