おもしろ授業 [大学院]

(掲載日2008.12.8)

立教生による授業レポート!

レポーター : 21世紀社会デザイン研究科1年次 尾崎隆太

松平 定知先生

松平先生の危機管理学演習13では、主に日本の歴史上行われてきた危機管理とリーダーシップを中心に取り扱い、中でも「歴史は人間ドラマ」であるというコンセプトを中心に毎回学習、発表、議論を行っています。

本日の授業では、戦国時代における悲劇の美女「細川ガラシャ」が行ってきた危機管理とキリスト教の信仰を生涯貫き通すという「一本筋の通った人間的魅力」に迫るという内容でした。松平先生が担当している番組『そのとき歴史が動いた』のVTRも参照しつつ、松平先生による人物の解説をもとに、受講者による議論が終始白熱していました。

この授業の魅力は、日本の歴史や人物に関してただ教科書を読んで解説するというものではなく、毎回一人ないしは二人以上の人物に焦点をあてて「現代日本にも通ずるリーダーとしての資質」や「日常生活にも通ずる人間ドラマ」を検証していくことにあります。
しかも、授業で取り扱う人物に関しては受講生の自主性に応じて独自の趣向や視点を凝らした発表もさせてもらえるという大変ユニークな一面を持った授業です。
私も「落語で語る!!鬼嫁、北条政子」の発表をさせていただき、大変有意義な場を与えていただきました。

この授業を通じて、私たちは「歴史の今」を生きていることを痛感させられるとともに、私たち一人ひとりの行動が歴史上の「その時」に繋がっていくのだということを考えさせられました。

取材日 2008年11月21日(金) 16:30〜18:00
教室 池袋キャンパス A202教室

授業概要授業概要(2008年度シラバスより)

■ねらい・授業内容
NHK「その時歴史が動いた」は9年目。夜10時台という遅い時間帯にも拘らず,一定の評価を得ているのは,歴史上の一駒一駒から現代に生きるヒントを得たいと思う人が,案外多いことの証左かも知れない。
どういう人が歴史を動かしたか――彼らに共通するものは「危機管理能力とリーダーシップ」である。 歴史の大きな流れは通史を知る事でより明確になるが,然し,歴史とは結局は一人の人間の生き方であり,その生き方が他に及ぼす影響であり,要するに『人間ドラマ』なのだ。《どうして,そうなったのか》――現代に生きる我々は,その「結果」は知っているが,「今」を生きている分だけ,夫々の本当の経緯については,分かり得ないのである。その空白を埋めるのが「史料」なのだが,それも,作者のフィクションである可能性が少くない。私たちは,そのことを弁えた上で,肅然と「史料」に接していきたいと思う。
つまり,想像でモノを語るのではなく,私の授業では,「そう」主張するに足る根拠を明確に示した上で,「歴史を動かした人,10人」を,一人,1時間半かけて,じっくり解剖していきたい。私の授業は,ともすれば「勝者の歴史」になりがちな傾向を排し,敗者にも心を配る「10人」の,徹底研究である。

■授業計画
「日本の歴史を動かした10人」~歴史に学ぶ危機管理とリーダーシップ論~
あえて,時代をアトランダムに切り取り,人物優先,亊績優先に取り上げていく。
この10人の人選と順番は,ともに,私の個人的選択であり「歴史学上」,特段の裏付けがなされているものではない。以下,その人物名と順番を列記する。順不同であるが10人全員を解剖し終えた時,その順番の意味と,10人に共通する「何か」が見えてくる筈である。


 1. 蘇我馬子(稲目・蝦夷・入鹿・中大兄皇子)
 2. 藤原道長(中臣鎌足・不比等・定子・彰子)
 3. 平清盛(池禅尼・平時子・徳子・安徳天皇)
 4. 北条政子(源頼朝・義経・時政・頼家・実朝)
 5. 織田信長(明智光秀・細川ガラシャ・藤孝・信雄)
 6. 豊臣秀吉(黒田如水・おね)
 7. 徳川家康(新田義貞・源氏長者・秀忠・真田昌幸)
 8. 直江兼続(上杉謙信・景勝・武田信玄・勝頼)
 9. 篤姫(徳川家定・家茂・慶喜・和宮)
 10. 坂本龍馬(西郷隆盛・桂小五郎・中岡新太郎・お龍)

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