おもしろ授業 [学部]

(掲載日2007.11.29)

立教生による講義レポート!

レポーター : 社会学部社会学科1年次 森田岳穂/社会学部社会学科1年次 野村実夏子

↑野呂先生

  「普通であること/特別であること」これが、社会学科全体の基礎演習統一テーマです。
 「普通/特別」という言葉は日常的に使われているので深く考えたことはありませんでした。それに、少し考えただけだと、普通であることとは“広く一般に通ずること”で、普通でないことが特別であること、という説明で終わってしまいそうです。ですが、社会学科ではその“あたりまえだと思っていることを徹底的に掘り下げて考えていきます。
 野呂ゼミでは2つのグループに分かれ、それぞれが具体的にテーマを決め、そこから「普通であること/特別であること」にアプローチしています。ゼミの人数は14人。2つのグループに分かれ、授業は7人のグループで行っています。僕の所属するグループでは「メディア」「流行」「ブランド」をキーワードに研究を進めていて、今は、アンケート調査を行う準備をしているところです。
 授業時間のほとんどはグループ内でのディスカッションに費やされます。少人数ならではのアットホームな雰囲気なので発言もしやすく、それぞれが調べてきたことや考えてきたことを発言し、議論を重ねて研究の方向性を決めていきます。時には議論が白熱しすぎたり、逆に煮詰まってしまったりしてしまうこともありますが、そんなときには野呂先生やTAの方がアドバイスしてくれます。
 皆で毎回の授業を作っていく。積極的に参加すれば参加するほど多くのことが学べる場、それが野呂ゼミです。
(森田岳穂)

基礎演習では、「普通であること/特別であること」を学科共通のテーマとし、ゼミの中での議論を通して、メディアと地域の2つのサブゼミに分かれました。私は地域班に属し、東京と京都を対象にお正月とお盆の習慣について調べることにしました。「江戸」「京」と呼ばれていた時代まで遡り、データを縦横させてその共通点を「普通」、相違点を「特別」として日本を見つめる作業に取り組んでいます。授業は週1回しかないので、昼休みを利用してみんなで集まって相談する他、調査票を作成して近々アンケートを実施する予定です。先生やTAの方のご協力も得て、1年生ながら結構深く研究しています。文献を探して読み、そこから発生する疑問を調べるべくまた文献を探し、分かったことをまとめて・・・と後期の私の生活の7,8割をこの授業が占めています。
 そうしたプロセスを経て、私は多くのことを学びました。国土としては狭い日本ですが、地域によって文化的背景に数多くの違いが見られます。それは料理の味付けであったり、信仰・宗教であったり、また一方の地域では行われている風習がもう一方では行われていないということもあります。今まで知らなかった日本の顔に出会うことができ、調べれば調べるほど日本の奥深さにハマっています。大変な作業ではありますが、得るものの多い授業です。  
 社会学科の1年次の必修科目なので、この学科に進まれた方は全員いずれかのゼミに所属し、経験することになります。どのようなテーマを選ぶかというのはゼミ次第ですが、とても中身の濃い時間を過ごすことでしょう。
(野村実夏子)

授業の様子↑

取材日 2007年11月29日(木)10:40~12:10
教室 池袋キャンパス 9301教室

授業概要(2007年度シラバスより)

■授業の目標
 この演習は大学と社会学への「導入ゼミ」です。大学での「研究」の姿勢,演習で学ぶ作法,社会学の基礎的な考え方を習得することを目標とします。

■授業の内容
 1年次後期・必修科目の「基礎演習」は、社会学科に入学したみなさんが大学での勉学と社会学という学問に入る出発点になるゼミです。このゼミは「PBL(Project Based Learning)」という方式で運営され、自分たちの問題意識に従ってテーマを設定し、自分たちで仮説を立て、データを集め、なんらかの答えを出して最終レポートにまとめるまでのプロセスを経験することで、高校までとは違う大学での「研究」の姿勢を学んでいきます。またこの過程で、レジュメ作成や報告・討論の仕方、レポート執筆上のマナー・ルールなど、演習で学ぶために必要な基礎的能力を身につけます。
  今年度は10の演習が開講され、1年生全員が学生番号により各ゼミに振り分けられます。受講生は毎回必ず出席して、報告などの課題を果たし、討論に積極的に参加することが要求されます。学期末には、合同発表会で研究成果を報告しあう予定です。このゼミを通して社会への視野を広げるとともに、社会学のおもしろさを発見し、2年次以降に専門的に学ぶための「基礎」を育ててほしいと思います。

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