(掲載日2007.11.16)
レポーター : ビジネスデザイン研究科1年次 大谷 清二
講師を務める電通PRの方
(講師の方は毎週異なります。)
「危機管理の失敗」が組織の持続的発展を脅かす時代。とても刺激的な言葉だが、実際の講義において紹介されたワンフレーズである。企業不祥事が相次ぐ中、その情報開示と説明責任が厳しく評価される時代となり、ずさんな広報戦略は企業経営を非常に厳しい状況に陥れる。いかにレピュテーション(評判)を高め、ステークホルダーからの理解と支持を得るかが重要な経営課題となっている今、広報戦略は如何にあるべきなのか。
本講義は電通パブリックリレーションズ社の寄付講座であり、同社を代表するエキスパートな講師陣によって“リアルなPRの現場”を臨場感たっぷりに感じることができる魅力的な講義だ。経営戦略を推進する上で広報の舞台裏を、最新事例を題材に存分に堪能できるオイシイ講義といっても過言ではない。
“広告は特効薬、広報は漢方薬”といわれる。“対応”だけでなく“予防”も広報の重要な役割だ。内部統制やコンプライアンスに至るまで、その守備範囲が広い分、MBAホルダーを目指すものとしての挑戦意欲が駆り立てられる。広報という仕事の広さと深さをあらゆる角度から探るにつれ、広報の必要性を再認識し、次第にメディアリテラシーが形成されていく自分に気づかされるに違いない。
講義の後半はディスカッションである。担当教員である青淵先生がカウンセラーとして“気づき”を促し、エンターテイナーとして発展的な議論の雰囲気を醸成して下さる。ときにハプニング的にディスカッションが飛躍することがあるものの、それも含めて予定調和の如く講義は進行し、ラストは青淵先生の癒しの笑顔でエンドロールを迎える。
授業風景
授業風景↑
青淵先生
| 取材日 | 2007年11月16日(金)18:30~21:00 |
| 教室 | 池袋キャンパス11号館A203教室 |
■講義概要
現代社会における企業の存在はきわめて大きい。しかもそれは、価値や雇用の創造を担う経済活動の主体としてだけではなく、社会的存在として重要となっていることを意味している。われわれは仕事という限られた分野だけでなく生活全般にわたって企業と関わっており、もはやその存在を無視することはできない。こうした認識により、企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)が議論されるようになってきた。一方で、経済のグローバル化は企業活動における国境の意味を急速に希薄化させている。このことは、国家あるいは国家間という枠組みで企業活動を制限・規制することをますます困難にし、あるいはその限界を露呈させるようになってきた。これらを背景として、企業に対する消費者やマスコミの目はますます厳しさを増している。したがって、企業にはこうした社会(消費者・取引先・マスコミ・株主・投資家・行政・従業員・地域)との最適な関係作り、すなわち「パブリック・リレーションズ」が必要不可欠であり、それはきわめて重要な経営戦略の一部となっている。
この講義では,「企業の社会的責任」をキーワードに、企業経営におけるパブリック・リレーションズの重要性について、毎回異なる講師によるケース・スタディを中心に講義を行う。
■講義計画
1.CSRと経営戦略
2.CSR時代の広報戦略
3.CSRと企業トップ
4.CSRと危機管理
5.CSRと環境
6.グローバル時代の広報
(注)講義内容は変更になる場合もある。変更となる場合は掲示等にて告知する。