(掲載日2004.6.23)
レポーター : 村上教授
当日は、快晴に恵まれ、保谷駅に集合したルーラルツーリズムの受講者は駅から徒歩で約10分の「農と緑の体験塾」(加藤義松様)を視察しました。
この講義は、そもそも農業者がMBAで学び農村観光事業を展開することを狙いとして開講されたホスピタリティデザイン専攻に開講された講座ですが、本年度は受講生に農業者は1名しか居ない変則的な講義となりました。
そこで、今回の「農業体験農園」の訪問も基礎的な理解から始めることとなり、視察よりも農家訪問と言うような形式となりました。当日は、加藤氏からこの「農業体験農園」ビジネスモデルの説明を受け、併せて観光学研究科でこの春に修士を取得された練馬区役所の井上努氏から都市農業をとりまく環境と制度の説明も行っていただきました。
この農園は、通常の市民農園とは全く異なるビジネスモデルに基づくもので、農家が自己の持つ農業の技術的な側面を活かしてサービスを構築するタイプのものです。その意味では立教のBDが今後力を入れていくMOTに近いものです。
皆さん盛んに質問もして活気のある見学会となりました。帰りは、自動野菜直売機のある農家を見学しつつ保谷駅に戻り、12時半頃に解散しました。
7月11日(日)練馬区の「みやもとファーム」を視察しました。
この農園で作られた野菜は、自ら経営する「農園レストラン みやもとファーム」で使用されています。
(2004.7.30)
| 取材日 | 2004年5月30日(日) |
| 教室 | 練馬区「農と緑の体験塾」 |
■講義概要
ルーラルツーリズム(rural tourism)とは,農村的景観,農村社会の生活文化などを資源として観光事業を展開することを言う。また,その範疇で,農業者が実際の農業場面あるいは農家生活の中に来訪者を受け入れ,農業のサービス事業化をはかろうとする行為を農業観光と言う。
これらの事業形態において日本は,戦前から多くの蓄積があり,1970~80年代には都市生活との格差を埋め,都市との交流を通じた地域活性化など,地域振興と呼ばれていた側面から事業効果に注目が集まった。
今日,消費生活の成熟化とともに地域振興の手段としての意味は薄れ,小規模農業者が農業を知識経営型に事業拡大する手法,あるいはコンテクストあるいはコモディティとして「農村」を販売する手法として注目されるようになっている。
本講義はオルタナティブな生活知識と既存の農業あるいは農家生活の知識を橋渡しする知識(knowledge of bridge)を創造する手法を理解し,実践するプログラムを作成するステップを学ぶ。
■講義計画
01-02.講義概要の説明,農村・農業観光の歴史的背景
03-04.農村観光の商品構成
05-06.小規模農業者における農業観光のニッチ型戦略の考え方
07-08.商品のコンセプト作り
09-10.農業・農村観光とネットワーク
11-12.農村観光と直売事業
13-14.事例研究
15-16.事例研究
17-18.講義の総括