おもしろ授業 [大学院]

(掲載日2003.12.6)

受講生による授業レポート

レポーター : 21世紀社会デザイン研究科比較組織ネットワーク学専攻 修士課程1年 横井 秀治

この授業は、ケース・スタディやシュミレーションなどの従来の実践型授業の域を越え、実際起こっている問題を扱います。また問題も、用意されるわけではなく、フィールドに出て、自ら問題を発見し、その解決策の企画を行います。
今年のテーマは、「地域と立教大学」とし、最終授業では、ゲストをお迎えし、プレゼンテーションを行う予定です。

まず、問題を明らかにするため、立教通り商店街へのヒアリング調査を行い、また、成功事例研究として、早稲田大学商店街の活性化に取り組む(株)商店街ネットワークへのヒアリングなどを行ってきました。
11月29日には、ボランティアセンターの協力により「カラダで感じる池袋~車椅子から見たバリアフリー」を企画し、あいにくの雨にもかかわらず、押見総長からの御挨拶をかわきりに、参加者17名で車椅子体験と高齢者疑似体験を行いました。
イベントに参加して私が感じたことは、大学前の鮮やかなインターロッキングの歩道(レンガ形状のブロックを敷き詰めた歩道)で車椅子の車輪は、予想以上に段差でガタガタしたことでした。私自身、以前、住宅関係の仕事をし、同様な素材を扱ってきたのにもかかわらず、この現状を知らなかったことを恥ずかしく思いました。
また、体験後のランチセッションでは、「信号機が見にくかった。」「歩道の傾斜が気になる。」「店の看板が邪魔。」など普段では気づかない意見が出ました。目だけでは、バリアフリー(段差が感じられない)と思っても、実際、カラダで感じてみると大きなバリアでした。

上記の経験をもとに、今日の授業では、ポストイットに問題点や企画など様々なキーワードを書き、模造紙に貼っていきました。関連するキーワードのグループ化を行い、問題点の整理をし、企画を絞り、企画の精度を高めていきました。
石川先生の鋭い指摘や先駆的に介護事業などを行ってきた石川先生のパワーに導かれ、議論が途切れることは、ほとんどありません。
授業は、延長することが多く、今回は、議論が白熱し、先生が帰った後も、1時間ほど議論が続きました。


この授業を通して、立教通り商店街の方と交流が生まれ、商店街のイベントにお誘い頂けるまでになりました。
社会構造の複雑化により、従来の問題解決手法では、対応できなってきている今日において、違った視点から問題を見ることが必要になってくると思われます。
この授業では、その示唆を与えてくれ、問題を解決しながら事業を継続していくモデルを立案していくプロセスが学べます。

※11月29日(土)、石川ゼミ有志主催による公開講座「カラダで感じる池袋 ~車いすから見たバリアフリー」が開かれました。

取材日 2003年12月6日(土)13:10~14:40
教室 池袋キャンパス 10号館X302教室

授業概要(シラバスより)

 社会福祉の領域やボランタリーな活動を展開する上でのインフラはなにかと言えば,当然,地域と人,事柄と人がまず考えられる。これらのことは,長い時間討論されてきたことではあるが,方法論として確立されているわけではない。
 地域をどのようにデザインし,人や事柄をいきいきと動かすにはどのような手法や関係性をつくり出していけばいいのかをさまざまなワークショップ,フィールドワーク,企画書の作成などを通じて自ら発信することを学ぶ。

<授業計画>
1.「ネットワークとたらい回しの違いワークシート」を作る
2.自分のネットワーク(人・もの・金・情報・ナレッジ)についてプレゼンテーションする。
3.自分のやりたいことを明確にする。ミッションを掲げる。自分の好きな組織図をつくる。
4.フィールドを定め,課題を抽出し,その課題解決のための企画を考え,企画書を作成する。よい企画はNPOや企業とネットワークしベンチャービジネスを目指す。
5.ネットワークを構築するためにはどのような資源が必要か,を探り知るための事例を考え発表する。

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