RIKKYO CLOSE UP

(掲載日2011.10.19)

「デジタルサイネージアワード」にて2年連続特別賞受賞!

橋本昌幸さん (現代心理学研究科映像身体学専攻)

デジタルサイネージアワード2011(デジタルサイネージ・コンソーシアム主催)にて、立教大学「デジタルサイネージアート『縦シネマ×身体×日本語』」が特別賞を受賞しました。デジタルサイネージアワードは、企業・教育機関・個人を対象として公募した国内のデジタルサイネージ作品(2010年6月以降制作)の中から、デジタルコンソーシアム会員や一般の投票で優秀な作品を選出し、表彰するものです。

今回は、受賞した橋本昌幸さん(現代心理学研究科映像身体学専攻)にお話を伺いました。橋本さんは現代心理学部映像身体学科第一期生で、2010年度は卒業制作作品「縦シネマ『檜原村滝めぐり』『再発見ヨコハマ』」を出品し、特別賞を受賞しました。

デジタルサイネージアワード2011のWebサイトこちら
デジタルサイネージアワード2010のWebサイトこちら

デジタルサイネージアワード2011の特別賞受賞おめでとうございます。昨年度に続き2年連続の受賞となりました。今回出品した「デジタルサイネージアート『縦シネマ×身体×日本語』」はどのような作品なのか教えてください。

ありがとうございます。今回出品した作品は、もともと銀座にあるギャラリーで開催した展示会に出展したものです。65インチのデジタルサイネージディスプレイを3台縦置きに並べて、室内を暗くした上で日本語と人の身体の動きを収めた映像に音楽と朗読を重ねて表示しました。65インチのディスプレイを縦置きにすると、ちょうど大人と等身大のサイズなので、鑑賞者は異空間に紛れ込んだような印象を受けます。
そもそもなぜ「縦シネマ」の作品を制作したのかというと、従来の映像作品がすべて横長スクリーンを前提としていることに疑問を抱いたからという単純な理由からでした。2010年度に受賞した作品も縦シネマ(作品名:「縦シネマ『檜原村滝めぐり』『再発見ヨコハマ』」)でした。縦シネマであれば、例えば滝の全体像のような縦長の被写体を構図にきれいに収めることも可能となります。

縦シネマはどのように撮影・制作されたのですか?

撮影方法は実はかなりアナログな方法です。カメラを90度に傾けて撮影をしました。ただ、既存の編集ソフトでは縦長コンテンツの制作に対応しておらず、編集する時は自分の頭を90度傾けながらモニターを見続けていたのでちょっと大変でした(笑)。デジタルサイネージでの投影方法もかなりアナログで、同じ型のブルーレイディスクプレイヤーを3台用意して、「よーいどん」でスタートボタンを押していました。

作品を鑑賞された方の感想はいかがでしたか?

デジタルサイネージの関係者の方々の反応は非常に良かったですね。ディスプレイとの距離感、映像に囲まれるような場所など、これまで体験したことのない空間だったという意見が多かったです。一方、展示会で鑑賞された芸術関係の方々からは、なかなか「アート」とは認識してもらえませんでした。絵画作品は、筆のタッチ一つとっても画家の苦悩が読み取れますが、今回の試みではまだまだそのような苦悩が読み取れない、ということなのかもしれません。

アートという観点から、例えば映画を監督することに興味はありますか?

私自身、現在は映画監督やアーティストになるということよりも、「技術の可能性を解放」することに興味があります。どういうことかというと、例えばある技術というのは、最初はある一定の目的を達成するために開発されますが、そのような目的以外にも技術を応用することが可能なのではないのか、そうすることで新しい表現をつくり出すことができるのではないかと考えています。

学部生時代はどのように過ごされていましたか。

前半は映画の撮影に取り組んでいましたが、一時期演劇に興味をもって、俳優を務めたりしたこともありました。そこから映像だけでなく演劇にものめり込んで行くのですが、演劇といっても普通の演劇ではない、いわば演劇という枠組みに対して強い疑念を抱いているような演劇に興味がありましたね。

昨年「完全避難マニュアル 東京版」という演劇プロジェクトがありました。このプロジェクトの公開場所は劇場ではなく、JR山手線各駅の周辺に設置された「避難所」と称された場所なのです。公式Webサイトで避難所の地図やデータが提示されます。観客はそれをもとに避難所に赴く訳ですが、そこで何が待ち構えているのかは実際に行ってみないと分からない。このように従来の枠組みを超えたものに対して強く惹かれます。

演劇に興味を抱いた後、再び映像制作へと戻った訳ですが、どのような経緯があったのでしょうか。

「戻った」という言い方はあまり正しくありませんが、佐藤一彦先生(現代心理学部映像身体学科教授)の卒業制作準備ワークショップに入ったことが現在の方向で制作を行うきっかけとなりました。佐藤先生とは、1年次の夏に映像身体学科のプロモーション映像を制作する機会があったのですが、その際に初めて出会いました。実は3年次になって卒業制作準備ワークショップに入るまで、先生の授業を受講したことはなかったのですが、現在まで折に触れていろいろと相談に乗っていただいています。

映像身体学科第一期生として、なにか思い出があれば教えてください。

映像身体学科にはさまざまな個性を持った人がいて刺激を受けました。大げさにいうと、友人たちには救われたましたね(笑)。授業も面白かったです。全体的に「映像」も「身体」もどちらの領域も経験することで自分のやりたいことが見出せたように思います。私のように途中でやりたいことが変わっても選択性のある学科のおかげで自分の進みたい方向を見つけることができました。また、映像身体学科はこうあるべきだといった枠組みがないので、自由に学ぶことができたと思います。特に第一期生ということもあったかもしれませんね。枠組みがない分、学生それぞれに対してそれぞれの映像身体学が出来上がっていくのではないでしょうか。

今後のますますのご活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

 

年別一覧

ページの先頭へ戻る

立教学院デザインガイド モバイルサイト
池袋キャンパス(広報課)
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
TEL:03-3985-2202
新座キャンパス(新座キャンパス事務部)
〒352-8558 埼玉県新座市北野1-2-26
Copyright © Rikkyo University. All Rights Reserved.