カナダ政府とNPOグローバルビジョンが共同で、G8・G20本サミットと並行して行われた公式youthサミット、「MY SUMMIT 2010」に、本学異文化コミュニケーション学部3年次の伊藤優香さんが日本代表団の一員として参加しました。
MY SUMMIT 2010とは、Youth=学生の可能性を重要視しているカナダ政府によって今年、初めて開催され、G8各国(日・英・米・仏・独・伊・加・露)から7名の学生で組織された代表団が参加し、G8首脳会談と同じテーマを協議します。
MY SUMMIT 2010 is the official international youth summit and will be held alongside the G8 Summit and the G20 Summit. Canada and Global Vision are co-hosting MY SUMMIT 2010. (グローバルビジョン公式HPからの引用)
G8/G20 MY SUMMIT 日本代表団
私は、昨年度後期に実施された異文化コミュニケーション学部のプログラム「海外留学研修」で、アメリカン大学(American University/Washington DC.)でジャーナリズムを専攻していました。そのときNHKのワシントン支局でインターンをさせていただき、国際政治の中心ワシントンでジャーナリズムを学んだことがきっかけです。それに、まったく違うメディアに囲まれながら育った各国の同年代の人たちが同じ問題について、それぞれどんな姿勢をとっているのか知りたかったからです。
外務省と国際教育振興会による選考がありました。志望理由書とG8での4つのテーマ(気候変動・母子保健・食料危機・核不拡散)からひとつ選んで、それについて自分の意見を書くことが書類審査で一次審査でした。二次審査は、日本語と英語による面接でした。
G20本会議での首脳ファミリーフォト
2010年6月23日~28日の5日間にわたって開催されました。
まず、ムスコカで行われたG8マイサミットでは、2日間に渡って本会議と同じテーマを協議し、コミュニケ(共同宣言文)を作成しました。私たちが作成したコミュニケの最終文書は本会議場で各国首脳にそれぞれ手渡されました。
自国のリーダーをエスコートをするために待っている様子。
伊藤さんは右から3人目。菅首相を待っています。
トロントでのG20マイサミットでは新たに11カ国の代表が加わり、経済界の専門家のお話を聞きました。そこでは幸運なことに菅首相のエスコートをさせていただきました。その際、他国のリーダーを身近に見ることができ、会釈を交わすことができました。菅さんとは10分ほど二人でお話することができ、私生活のことなど、メディアでは報道されないことを直接伺うことができました。
核不拡散について議論する様子(G8 MY SUMMIT)
私は知識不足だと感じていたのでとにかく勉強をしていました。私の担当トピックは核不拡散だったので、それについて日本政府がとっている立場を気にかけるようにしました。核不拡散については5月にはニューヨークで核拡散防止条約(NPT)再検討会議が開かれたばかりでしたし、出発直前に菅内閣が発足したこともあり、最新のニュースに追いつくことを心掛けていました。
G20マイサミットに向けては経済について知識を補足していました。経済危機は回復に向かっているのか、中国の発展は世界での日本の立場にどう影響を与えているのかなど、とにかくいろいろな社説を読みました。
各国ユース代表と
G8マイサミットでは、各国の意見がなかなか合意にいたらず、夜遅くまで話し合いを続けコミュニケの作成をしました。日本をはじめいくつかの国は核エネルギー開発に積極的ですが、核エネルギーは本当に持続可能なエネルギーであるかという議論、そして核兵器の対テロ対策の議論が全体を通して一番焦点になっていました。同じ世界に住んでいても、同じテーマを共有しても、国によって着目している問題点が全く違っていることに驚きました。
核不拡散担当の2人で
各国代表との出会い、そして他の日本代表メンバーとの出会えたことは、一番印象に残っています。EU(欧州議会議員)選挙に最年少で出馬している人や、カナダで市議会に出馬している人など、同年代なのにすでに自分の国について考えていて、しかも行動を起こしているところがすごいと思いました。日本に住んでいる私ではなく、私が住んでいる日本なんだと思いました。
学部のプログラム(海外留学研修)を利用して留学できるところ、そしてただ語学を学ぶだけでなくその背景にある文化やキャラクターの違いにも焦点を当てていたところ、「異文化理解」に魅力を感じたので受験しました。
所属する異文化コミュニケーション学部では、英語でディスカッションをする機会が1年次から多くありました。入学してから今まで英語を使わなかった時期がなかったので、自分の意見を英語で伝えることに抵抗がありません。私は英語が堪能ではないけれど、慣れていたからこそできたのだと思います。時事問題も英語のクラスで扱っていましたし、そのおかげで語彙力もついたのではと思います。
昨年度の留学は、本当に人生の転機になりました。また、異文化コミュニケーション学部は、教授と学生の距離が近くて、居心地が良いです。困ったときはすぐに教授に相談しますが、煙たがらずに対応してくださいます。異文化理解・異文化コミュニケーションの授業もとても楽しかったです。全学共通カリキュラムの総合A・F科目(英語による日本研究科目)もオススメです。英語ネイティブの人たちに議論で言いくるめられたことが何度もあるので、鍛えられました。今期履修している科目では日本のマンガ・オタクについて学んでいます。日本が世界に発信できるってすばらしいですよね。