RIKKYO CLOSE UP

(掲載日2008.03.10)

仲間と作り上げた音楽会

―教育学科有志主催音楽会を開催して―

水谷 智彦さん(文学部教育学科3年次)

文学部教育学科では、毎年1月の後期授業が終了した頃に、音楽会を開催しています。有志による音楽祭だそうですが、今年の参加グループはなんと16団体!今回の運営に携わった水谷さんに音楽会の詳細や、音楽会を通じて得たものなどおうかがいしました。

音楽会の目的、概要、始まったきっかけなどを教えてください。

司会風景

教育学科有志主催音楽会は、1992年度の山越ミネ教授の退職記念音楽会が始まりとされています。山越先生は音楽の担当だったので、音楽会になったそうです。今年で16回目になります。
  目的というのもあまりはっきり決まっていないのですが、教育学科に限らず、学生は何かを表現をしたいのではないかなと思います。学生一人ひとりがそれぞれ才能を持っていて、でも授業だけでは決してわからない。そういったものが、この音楽会を通じてわかり「この人はこんなことができるのか」と胸を打たれました。
 ステージに立つことだけじゃありません。司会、進行、看板作り、緞帳、照明、音響、ステージ上の動き、会場設営、受付、印刷物、プログラムなど運営含め、「みんなそんなことできちゃうの?」っていうぐらいテキパキ仕事を片付けてしまうので、何かこのままみんなでイベント業でもできてしまうような、そんな印象すら受けました(笑)。

今年の音楽会について教えてください。

今年の音楽会で最初に演奏したバンド
「Needled 24/7」

今年は1月19日(土)、9:20からタッカーホールで開催しました。土曜日に設定しているのは、卒業生や親が観に来てくれるからです。
 参加グループは3年次生、4年次生全体を含め、今年は16団体が出場しました。ゼミの仲間や、同学年の学生、先生も参加し、演劇、バンド、合唱、ラッパアンサンブル、フォークデュオ、ダンス、ピアノ&ボーカル、オペレッタとバラエティに富んだ内容の濃いものがそろいました。4年次生によるソーラン節も、恒例になりつつあります。

運営はどのように?

「三輪組」によるセッティング風景

2006年度で立教大学を退職なさった、松平信久先生のゼミ活動が有志のゼミとして今も続いていて、ゼミに所属する3年次生が主体となって運営しました。
 松平先生がゼミ活動内で行っていた表現活動(オペレッタ)が第1回音楽会から続いており、毎年の恒例となっているんです。今年も有志で集まって「松ゼミ」ができ、宮沢賢治の『虔十公園林』をオペレッタに仕立てて演じました。
 音楽会が近づくにつれて、だんだん協力してくれるメンバーが増えてきて、当日と前日のリハーサルでは、音楽会を取り仕切る役割分担も充分になりました。
 ただスタッフへの説明不足や、学内・外への宣伝不足など反省すべき点もあります。今回のことを踏まえて、また来年、後輩たちに引き継ぎたいと思います。

教育学科ならではの特徴はありますか?

教育学科、特に初等教育専攻は、授業を通じてほぼ毎日顔をつき合わせる間柄ですから、ある意味仲間集団という要素が強いです。しかも将来は小学校の教員になりたいという人たちですので、自分の中にある主張も常に持ちつつ、仲間との関係も考えつつ、非常に人間味のある人が揃った集団です。その部分では他の学科にないところかなと思います。
 音楽会での公演はプロではないし、運営も試行錯誤です。教育学科有志主催の音楽会という場所は、それとは違う次元にあると思います。技術、能力で上手いとか下手とかそういう話になると、どうしたって人を否定し始めることになると思うんです。教育学科はそういう場所じゃないと思っています。音楽会はどんなに経験がなくても、“思いっきりやっている”場だと思います。それを認め合うこと、そしてそこから前にどう進んでいくかを考えていく場です。教育に限らず当てはまることもあるとは思うのですが、教育学科のみんなにはそういう雰囲気があると思います。

苦労した点など教えてください。

例年のことですが、日程が後期試験と重なっていて、また会場確保についても、センター試験と重なっているので大変です。とにかくも時間のない時期なので、睡眠時間を削るなど、本当に体力勝負的な部分は大きかったですね。
 でも意外に朝はパッと起きられて、家を出られたんです。大学に行くことが異常に楽しかったです。終わった時の達成感といったら、それは今までにないものでした。今は、これでもう終わりか、という寂しさがあります。

音楽会を通して得たもの、感じたことなどはありますか。

3年次生の集合写真。
真ん中にあるのは手作りの看板です。

授業の中で学ぶのとは異なり、みんなで何かを作り上げることの中に学ぶ要素が詰まっているということを、音楽会は教えてくれるような気がします。少なくとも、たまたま責任者をやらせてもらったぼくは、音楽会から学ぶこと、友達のすごさ、そして集まったパワーの大きさなど、発見することが満載でした。
 その中で一番強く感じたのは、仲間の大切さということでした。人はそれぞれ計り知れない可能性があって、それに気付いたり、その可能性を活かすということが、自分をも豊かにしていき、相手の心を打ったりもするんだと思います。
 逆にその可能性を摘み取ったり、気付かないフリをしたりしてしまうことは、どれだけ悲しいことなのだろうとも思います。実際みんなと一緒に音楽会を作り上げていくなかで、音楽会がそのことを理屈ぬきで教えてくれました。楽しかったし、とても貴重な経験だったので、できればまたみんなで、今度は何か明確な目的をもって何かを作りたいです。
 大学3年次生の終わりに音楽会のような行事があること自体、他ではあまりないことですが、これから自分自身の生き方について考えていく時期に、周囲の人のことも自分のことも見つめなおす機会になりました。今までわからなかった自分の能力や、仲間のことを発見できたり、忘れていた自分の熱みたいなものを、思い出せたりできるいい機会になったのかなと思います。音楽会は、自分にとってはそういう意味で次の段階へのよいスタート地点になったのかと思います。
 最後に、支えてくれたみんな、先生方や大学関係者、それから家族に感謝します。

本日はどうもありがとうございました。

年別一覧

ページの先頭へ戻る

立教学院デザインガイド モバイルサイト
池袋キャンパス(広報課)
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
TEL:03-3985-2202
新座キャンパス(新座キャンパス事務部)
〒352-8558 埼玉県新座市北野1-2-26
Copyright © Rikkyo University. All Rights Reserved.