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立教大学発お笑いコンビ「ダブルリーチ」

井出 雄大さん(経済学部経済学科4年次)

石川 晴基さん(経済学部経済学科4年次)

 2003年12月にお笑いコンビ「ダブルリーチ」を結成し、今年度新座キャンパスでの学園祭IVY Festaではステージ総合司会を務めた井出さんと石川さん。M-1の予選にも出場したことのあるお二人は、お笑いの世界ではアマチュア。現役立教大学4年生のお二人に「なぜコンビを組もうと思ったのか」などお笑いについてや学生生活についてお聞きしました。インタビューの最後には、もちろんネタも見せていただきました。

結成のきっかけを教えてください。

ボケ担当の井出さん(左)と
ツッコミ担当の石川さん(右)

●井出:2人とも地方出身なんですよ。それで第二外国語のフランス語の授業も一緒だったんですけど、そこで最初、お互い地方じゃん、みたいな話をして意気投合したんです。
◆石川:1年の冬に一緒にテスト勉強したときがあったんですよ。テスト勉強をしてると、何か逃げたくなるじゃないですか。逃避行動というかね。それで僕らがパソコンやDVDでスピードワゴンのネタを見てたんです。それで、「じゃあ、おもしろいことできるんだったら、自分たちでもやってみようか」というノリで始まりました。
●井出:テスト勉強中に何か行き詰まって、そこでもうパソコンに逃げたんですよ。でもそれでちょっとやる気になったんだよね。勉強にもプラスの影響がありそうだなと思って。
◆石川:その後、他の友達と勉強会をしたときに、初めてネタを見せたんですよ。でもそこでどんすべりしまして。
●井出:くすりともせず。
◆石川:そんな感じで始まりました。

2年間の活動休止の理由は?

●井出:休止は、ウケなかったショックです(笑)。
◆石川:間違いないですね。それもあるけど、それぞれの活動…ゼミやら勉強やらありまして。そういうので会えなくなったりとかして、ちょっと2人の距離が離れた。心の距離もちょっと離れた(笑)。

コンビ名「ダブルリーチ」の由来は?

インタビュー当日、ネタも見せてもらいました。

◆石川:マージャンですね。ダブルリーチというマージャンの役(ヤク)がありまして。
●井出:ビンゴとかじゃなくてマージャンなんですよ。マージャンが好きだというのと、あとダブルという、2人でというところ、一応かけています。
◆石川:かかってるとは気づかないと思いますけど(笑)。
●井出:名前何にしようかと考えながらマージャンしていて、たまたまダブルリーチかけた人がいたんですよ。それで、「あ、いいじゃん」と。そのときにピンときて、これだと思いました。

ボケとツッコミはどのようにして決めたんですか?

●井出:1年のときは僕がボケで石川がツッコミ。4年のときに再結成したときは逆になって、M-1とか色んなとこでやってたんですけど、あれ、キャラに合ってるのかな…と考え直して、今年はまた戻してみようみたいな。普段の感じが今のスタイルだったので。M-1を見ていて、ウケてる人をよく分析するんですけど、ウケてる人は個性が活かされているなというふうに思って。自分たちも自然体でキャラを活かそうと思いまして。明けましておめでとうメールを相方に送ったときに、「今年はおれはボケでいくんで」と送ったら、一言、「わかった」と(笑)。すんなり決まりました。
◆石川:自分もちょっとツッコミやりたかったんです(笑)。

ネタを作る際のこだわりとか何か苦労する点はありますか。

●井出:ネタは2人で一緒に考えます。それぞれアイデアを持ってきて話し合って決めるという。
◆石川:基本的に相方の家で話しながら実際動きながらつくってという感じです。
●井出:1人1人考えて持ち寄るんですけど、相方は既にあるものをひねってくる感じかな。自分は人としゃべっているときに出てきた面白い言葉を膨らませてみたりします。最近は抽象的なイメージをつくっておいて、そこからつくるみたい感じで。
◆石川:何か枠をつくるんだよね。
●井出:最初大枠をつくっておいてから細かいボケとかを決めていくみたいな。だから、ぽんと浮かんだネタを軸に、それに沿うような感じでほかのボケを生んでいくみたいなつくり方をします。大きいところからだんだん細かいところに入っていく。
◆石川:M-1のときは、面接という設定でやりました。
●井出:就職活動が終わったばっかりだったので、「面接どうなの?」みたいな。

どんなところでネタをやっているのですか?

◆石川:舞台はないですよ、ほとんどマーケティング研究会(サークル)の飲み会でやっていますね。
●井出:学校の中でやるときは笑ってくれるよね。
◆石川:「くれる」という。だから、そのときとかウケてたんじゃないかなと勝手に思ったんですけど。
●井出:そうですね。反応はなかなか自分達の中ではいい感じで。意外といけるんじゃないかと。で、これはM-1もいけるんじゃないかということになって。
◆石川:大きな勘違いでした(笑)。
●井出:恥ずかしながら(笑)。

M-1の印象をお聞かせください。

●井出:M-1に初めて出たのは去年ですね。M-1の雰囲気はすごかったね。
◆石川:怖いです。もうぴりぴりしてるんですよ。控室とか思ってた以上にしーんとしてて。
●井出:しゃべっちゃいけない雰囲気があって。実際やってるときも普通のお客さんも審査する目で見るんですよね。笑いに来てるわけじゃなくて。
◆石川:全然リラックスしてできませんでした。ガチガチでしたね。
●井出:途中で今何やってるかわかんなくなっちゃいました。
◆石川:大勢の全然知らない人たちの前でやるというのは、初めてでしたね。やっぱり度胸がつきました。大企業のプレゼンみたいな感じで。
●井出:場数踏まなきゃだめだなと思いました。お客さんは100人ぐらいいましたね。
◆石川:女の人が多かった気がしますね。

漫才を始めて変わったことはありますか?

IVY Festaでステージ総合司会を務める様子

◆石川:空気を読むということを真剣に考えますね(笑)。飲み会とかでも、何か空気つくろうかなとか、そういうのを考えたりとか。今のミスったなというのがほとんどですけど(笑)。
●井出:今のはちょっとウケなかったな、って飲み会でへこんじゃうんですよね。
◆石川:へこむほうが多いですね。
●井出:拾おうとしちゃうんですよね、他の人が言ったことを。だから、頭の回転がちょっと速くなったかなと思います。でも、必要ないところまで拾っちゃうんです。まじめな話をしてるときとか。
◆石川:おやじギャグばかり言うんですよ、こいつ。
●井出:ちょっと滑るのは快感なんですよね(笑)。周りの反応も変わりましたね。何かやれって言われるんですね、とりあえず。おもしろいんだろう、やれと。
◆石川:むちゃ振りされますね。
●井出:こたえれないんですけどね、基本的に。
◆石川:ほとんどこたえてない(笑)。
●井出:IVY Festaでステージに立った後も、声をかけられたりすることなんて全くございません(笑)。僕らが普段池袋キャンパスに通っているからだと信じてますけど。それと、変わったことといえば、相方は漫才始めてから怒らなくなったんですよ。昔、結構すぐかーっとなるタイプだったような気がするんですけど。何かよく笑ってるなと思います。1年のときは結構かみついてくる感じだったんですけど、今はもう全然ね、きばの抜けたトラだよね。
◆石川:弱くなっちゃってるじゃん(笑)。こいつも大人になりましたよ。昔はわがままだったりとか…だけど、それがすごい空気をつくるのがうまくなりましたね。ムードメーカーですね。
●井出:いや、ムードメーカーというのはお互いそうなのかなと思いますよ。

お笑いをやり始めてからモテるようになりましたか?

●井出:えーっ、それは…
◆石川:黙っちゃった(笑)。
●井出:でも、多分つかみはうまくなったんじゃないですかね。盛り上げる感じとか…多少は。
◆石川:合コンとかでは、ネタにしてますね。漫才やってるんだよね、みたいな話をしたら、少々すべっても許してくれるんで(笑)
●井出:うまく使っちゃってる感じ。
◆石川:そうそう。言いわけにしてます。

IVY Festaのステージ総合司会を務めていかがでしたか?

ステージは大いに盛り上がりました。

◆石川:温かかったですね。
●井出:地域密着という感じがすごいして。
◆石川:普段池袋にいるじゃないですか。それで新座キャンパスに行ったら家族連れとか小中学生がいっぱいいて、すごく温かい。中学生とか、すごく素直なんですよ。純粋というか。だから楽しかったですね。
●井出:苦労しなかったよね。みんな優しかったので。でも、ゲームの進行はちょっとグダグダだったよね。自分たちの時間が1時間あったんですけど、全然時間配分とか考えてなかったので…そのときどんどんお客さん減っていっちゃったんです(笑)。
◆石川:プロにならなくてよかったよね(笑)。

就職活動について教えてください。

IVY Festaでは後夜祭の司会も務めました。

◆石川:僕は最初の方はベンチャー企業を受けてたんですよ。今は食品メーカーに内定いただいているんですけど、ベンチャー企業を受けてるときに、あれ、何か俺、ベンチャー合ってないんじゃないかな、と思った瞬間があって。そのときに相方にすごく相談に乗ってもらったんですよ。
●井出:コンビ愛が明らかに(笑)。
◆石川:すごい助けられましたよ。後輩もこれから経験すると思うんですけど、選考に落ちまくったりしてすごくへこむんですよね。そんなとき、相方に自己PRを指摘してもらったりして…愛を感じました(笑)。
●井出:自分は地元の企業に内定いただいてるんですけど、就活のときは全然違う業界を受けてました。やっぱり地元に縁があるんだなって、すごく思います。
◆石川:面接では、漫才ほど緊張しませんでした。話すのはあまり苦じゃなかった。
●井出:変な質問が来ても、ぱっと何か出てくるようになった気がしますね。その頃はツッコミだったからかな。
◆石川:いろんな人の前で漫才やるじゃないですか。そしたら、見られるということにすごく強くなるというか、見られる意識を持ってたら、面接官に見られてるときも「何かいつもの感覚だ」みたいになれるんですよね。

お笑いの道は考えなかったのですか?

●井出:全くございません(笑)。やっぱりすごかったですよ、M-1の時の控室の雰囲気が。すごい厳しい上下関係があるんですよね。どこへ行っても多少はあると思うんですけど、でも、やっぱり…ねぇ。
◆石川:そうですねぇ(笑)。IVY Festaの1日目にお笑い芸人の方が来られたんですよね。僕らからしたら先輩芸人みたいな感じで、「おはようございます」とか言わなきゃいけない空気になってて。僕らはプロの芸人じゃないつもりでしたけど。
●井出:僕は仲間うちでトップになれればいいなと思ってました。
◆石川:最初の仲間は4人でしたけどね(笑)。みんなで盛り上がれればいいかなと。M-1に出てどんどん順調に勝ち進んで優勝したとしても、お笑いのほうには行かず…それはそれで伝説に残っておもしろいかなと(笑)。ちなみに、今年は変ホ長調というアマチュアが伝説残しちゃいましたけど。
●井出:僕らの枠だったのに。

立教近くのお薦めなお店は?

◆石川:日本再生酒場ですね。
●井出:立ち飲み屋です。ちょっとレトロな雰囲気の。池袋って、渋谷とか新宿みたいな都会の繁華街の雰囲気じゃなくて、何か下町寄りというか、地方に近い感じがして居易いんですよね。
◆石川:そうだね。緊張せずに遊べます。渋谷とか行ったら、いまだに緊張する。立教も池袋なんでよく池袋で遊ぶんですけど、自分の地元みたいな感じで遊べます。池袋って、街全体がデパートみたいな感じで何でも揃えられる。ここへ行けば間違いないという感じ。あと、例えば、上野だったら年配の方が多いというイメージで、新宿だったらビジネス街とか都庁とかそういうイメージがありますよね。渋谷だったら高校生。でも、池袋は意外と年配の方もいながら、高校生もサンシャインのほうで遊んでたりとかして、ごちゃごちゃしてて面白いですね。いろんな遊び方、いろんな過ごし方があるのが池袋かなという感じですかね。

好きな授業は何ですか?

●井出:夏休みにやった全カリ(全学共通カリキュラムの略)の「対人コミュニケーション」、あれはよかったですね。授業って基本的に教授がしゃべって終わりですけど、あれは本当にいろんな人としゃべれるし、あそこにいた人はちょっとコミュニケーションが苦手だと思っている人が集まってたんですけど、実際集まってみてしゃべってみても全然そんな感じしなくて、すごい仲よくなれるんで。
◆石川:僕ら2人とも受けたんですよ。後輩も連れて。
●井出:2人がしゃべっているのを第3者が見てて、どう見えるかフィードバックしたりとか、授業の中にいろんな工夫がありました。それと、IVY Festaはこの授業で仲良くなった人たちに漫才を見せたのがきっかけで、たまたまその人たちの中にIVY Festaの実行委員の人がいて、ちょっと司会探しているんでどうですかと言われてやったんです。すごい偶然でした。
◆石川:みんなでお昼ご飯食べているときに、教室の壇上でやったよね(笑)。そこで仲良くなった人とは今でも付き合いあるし、いろんな人と、いろんな形でコミュニケーションとったりして、「コミュニケーション」というものを勉強しましょう、みたいな授業の意図を、まさにそのまま引き継いで今でもうまくコミュニケーションとれてます。
●井出:あと参加型授業がいいです。他の大学に比べて、そういうのが多いなと思います。一方的な授業じゃなくて自分が参加するスタイル。土曜日の特別講義…自由選択科目のリーダーシップの授業なんですけど、それは参加型だったな。リーダーシップを実際にやってみようみたいな。
◆石川:コンサルタントの先生が非常勤で来ていただいていて、みんなでグループワークとかしながらリーダーシップについて学ぶみたいな。コーチングとかも。すごい勉強になりました。今はその先生の会社でインターンシップさせてもらってます。

卒業後の夢や目標は?

◆石川:何でしょうね、会社では頼られる存在になりたいなというのがあって…あと、幸せな家庭つくりたいですね(笑)。活き活きと働いて、家に帰ると幸せな家庭生活ができて、というのがあれば。仕事とプライベートとバランスよくしたいです。
●井出:同じですね(笑)。家族が一番ですね。そのために稼いで、そのために尽くすという生活をしたいです。自分のことより大切なものをつくりたいです。
◆石川:どうした急に(笑)。
●井出:結婚したいです、早く。
◆石川:僕は30歳手前でいいですね。普通で。

立教の良い点などを受験生に向けてお願いします。

◆石川:最近サークルの1年生とか見てると、今の1年生は、すごいみんなが仲がいい感じがします。立教の池袋キャンパスって結構狭いじゃないですか。だから、構内でもよく友達がいたりして、アットホームに過ごせるんじゃないかなと思いますね。でっかい大学だとそうはいかないんじゃないかと思うんですけど。僕ら1年生のときは友達少なかった気がしますけど(笑)。そこがいいところじゃないですかね。
●井出:何か高校のときに自分もあれこれ悩んだんですけどね、将来の進路とか。でも高校のときに悩んでもしようがないのかなと。4年間という時間をせっかく親からもらえるので、何か自分の好きなことをやったらいいんじゃないかと。立地とかもすごくいいし、人当たりもいいし、そういういろんなのを含めて、うちの大学は4年間好きなことをするにはいい条件がいっぱいそろってるんじゃないかなと思ったので。だから、高校生には今できることをやってほしいなと。
◆石川:いい言葉だな(笑)。
●井出:立教でぜひ。
◆石川:そうですね、漫才やるもよし。漫才やるにしても、高校卒業して大学行かずにやってたら後がないじゃないですか。さっきの相方の言葉ですけど、好きなことやってさんざん遊ばせてもらって、就職して卒業できるというその4年間がすごく楽しいんで、4年間、時間をうまく活用してほしいなと。後輩も欲しいな、漫才の後輩。
●井出:欲しいですね。それともっと地方の人に来てほしい。立教って東京の人ばかりじゃないですか。80%ぐらい関東の方らしいんですよね。もったいないなと思いますね。一回東京に出てきて、それが立教だったら、なおいいんじゃないかと。

今日は、貴重なお話をありがとうございました。益々のご活躍を期待しています。

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