国際会議「日本と東アジアの〈環境文学〉」

INFORMATION

  • 2018年7月28日(土)10:00~18:30
    2018年7月29日(日)10:00~18:30
  • 池袋キャンパス 太刀川記念館カンファレンスルーム

〈環境文学〉とは、自然環境と人間社会及び文化との関わりをとらえた文学全般を指す。この分野の研究はアメリカから始まり、日本でも1994年に発足した「文学・環境学会」が意欲的に活動している。ただし、現状としては欧米との比較文学や日本の近代文学が中心で、古典文学の分野でも一部に試みは見られるものの、東アジアをも視野に入れて総合的に展開させる次元にまでは至っていない。こうした実状に鑑み、本国際会議では、漢字漢文文化圏から日本と東アジアの〈環境文学〉の位置や意義を明確にすることで、既存の文学史や文化史を書き換え、再編成することをめざす。28日に基調講演と第1・第2シンポジウム、29日に第3・第4シンポジウムとラウンドテーブル(公開開催)を行う。

講師

本学名誉教授、中国人民大学高端外国専家
小峯 和明
本学名誉教授、自由学園最高学部長
渡辺 憲司
コロンビア大学
ハルオ・シラネ 氏

コロンビア大学教授。日本文学。主要業績は、共編『創造された古典カノン形成・国民国家・日本文学』(新曜社、1999年)、共編『環境という視座』(勉誠出版、2011年)など。

パリディドロ大学
マティアス・ハイエク 氏

パリ・ディドロ大学東アジア言語文化学部准教授・国際日本文化研究センター外国人研究員。歴史社会学・知識社会学。主要業績は、編著(堀内アニックと共編)『Listen, Copy, Read:Popular Learningin Early Modern Japan』, Brill, 2014, 論文「「占や算」−−中世末期の占いの諸相」(国文学研究資料館編『もう一つの日本文学史−−室町・性愛・時間』アジア遊学195、2016年、pp.12-28)など。

中国人民大学
李 銘敬 氏

中国人民大学教授。日本中古中世説話文学専攻。主要業績は、『日本仏教説話集の源流研究篇』(勉誠出版2007年)、「『三国伝記』における『三宝感応要略録』の出典研究をめぐって」(『アジア遊学』197号、勉誠出版、2016年)など。

清華大学
王 成 氏

清華大学教授。日本近現代文学・文化、中日比較文学・文化。主要業績は、『「修養の時代」で読む文学—日本近現代文学研究』(北京大学出版社、2013年)、共編著『東アジアにおける旅の表象—異文化交流の文学史』(勉誠出版、2015年)など。

タンロン大学
グエン・ティ・オワイン 氏

ベトナムタンロン大学教授。ベトナム漢文文学、漢文説話研究、ベトナム・中国・日本比較説話研究。主要業績は、「ベトナムと日本における法華経信仰—古典から探る」(浅田徹編『日本化する法華経』所収、勉誠出版、2016年)、ベトナム語訳『今昔物語集』(社会科学出版社、2016年)など。

ベトナム国家大学ハノイ校
ファム・レ・フィ 氏

ベトナム国家大学ハノイ校講師。日本古代史・ベトナム古代史。主要業績は、「新発見の仁寿元年の交州舎利塔銘について」(新川登亀男編『仏教文明と世俗秩序』勉誠出版、2015年)、「同時代史料からみる李陳朝期の研究部材及び建築技法」(友田正彦研究代表『考古遺物等を通じたベトナム木造建築様式の形成過程に関する研究』平成25~27年度科学研究費助成事業・基盤研究(B)報告書、2016年)など。

広島大学
竹村 信治 氏

広島大学大学院教授。中古・中世説話文学。主要業績は、『言述論』(笠間書院、2003年)、「〈他者のことば〉と『今昔物語集』—漂う預言者の未来記」(小峯和明編『東アジアの今昔物語集—翻訳・変成・予言』勉誠出版、2012年)など。

鶴見大学
金 文京 氏

鶴見大学教授。中国古典小説・戯曲。主要業績は、「東亜漢文訓読起源与仏経漢訳之関係-兼談其相関語言観及世界観」(『文化移植与方法-東亜的訓読・翻案・翻訳』広西師範大学出版社、2013年)、『三国志的世界』(広西師範大学出版社、2014年)など。

他38名(国内29名、海外9名)

コーディネーター・司会

本学文学部教授・日本学研究所副所長
鈴木 彰

詳細情報

名称

国際会議「日本と東アジアの〈環境文学〉」

内容

1日目(7月28日)
9:45 受付開始
10:00 開会の辞

基調講演 10:10~12:00
 「日本と東アジアの〈環境文学〉」
  小峯和明(中国人民大学・立教大学名誉教授)
 「近世環境文学への視座——紀行文を中心に(付 六義園愚考)」
  渡辺憲司(自由学園最高学部長・立教大学名誉教授)
 「四季の文化——二次的自然と社会」
  ハルオ・シラネ(コロンビア大学)

昼食・休憩 12:00~13:30

シンポジウム 13:30~15:45
第1セッション「天体気象・四季と景観・身体」
 「「自然」不存在の文学——平安庭園論の一考察」
  イフォ・スミッツ(ライデン大学)
 「胎内五位説と日本中世の心身論」
  伊藤 聡(茨城大学)
 「ベトナムの妖鶏」
  大西和彦(ベトナム社会科学研究院)
  コメンテーター:馬 駿(北京第二外国語大学)
          マティアス・ハイエク(パリ・ディドロ大学)
          福田安典(日本女子大学)
  司会:原 克昭(立教大学) 出口久徳(立教新座中学・高等学校)

休憩 15:45~16:10

シンポジウム 16:10~18:25
第2セッション「災害、公害、怪異」
  「「地震」と「雷震」からみた11世紀
   〜14世紀までのベトナムの災異の実態とその言説」
  ファム・レ・フィ(ハノイ国家大学)
  「水の怪異から見た自然環境と人間
   ——日本中古の「天人相関」思想のあり方について」
   司 志武(曁南大学)
  「災害・怪異の歴史叙述——『太平記』を中心に——」
   目黒将史(立教大学)
   コメンテーター:水口幹記(藤女子大学)
           松本真輔(長崎外国語大学)
           趙 恩馤(崇実大学校)
   司会:加藤 睦(立教大学) 金 英珠(韓国外国語大学校)
レセプション 19:00~21:00


2日目(7月29日)
シンポジウム 10:00~12:15
第3セッション「動植物の交感と食文化」
 「お伽草子における物の〈精〉について」
  伊藤慎吾(国際日本文化研究センター)
 「南方熊楠と和歌山の食文化——郷土振興という側面から」
  志村真幸(慶應義塾大学)
 「お伽草子の食の風景」
  塩川和広(立教大学大学院生)
  コメンテーター:李 銘敬(中国人民大学)
          伊藤信博(椙山女学院大学)
          郷間秀夫(栃木県農業大学校)
  司会:宮腰直人(山形大学) 加藤千恵(立教大学)

昼食・休憩 12:15~13:45

シンポジウム 13:45~16:00
第4セッション「異文化と環境」
 「風水の環境論的反省と公共性——風水説話を中心に」
  鄭 炳説(ソウル大学校)
 「中国紀行と環境表現——近代日本人の中国紀行文を中心に」
  王 成(清華大学)
 「琉球の説話・歴史叙述と環境」
  木村淳也(明治大学)
  コメンテーター:染谷智幸(茨城キリスト教大学)
          グエン・ティ・オワイン(タンロン大学)
          樋口大祐(神戸大学)
  司会:竹村信治(広島大学) 奥野克巳(立教大学)

休憩 16:00~16:20

ラウンドテーブル 16:20~18:00
 「環境文学を問う」
  司会:千本英史(奈良女子大学)
  講師:劉 暁峰(清華大学) 沈 慶昊(高麗大学校)
     金 文京(鶴見大学) 北條勝貴(上智大学)
     田村義也(成城大学)

総括コメント 18:00~18:20
 コメンテーター 野田研一(立教大学名誉教授)

18:20 閉会の辞

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

立教大学日本学研究所

共催

立教大学日本文学会、

後援

立教大学ESD研究所

備考

助成:立教大学SFR国際会議助成、JSPS科学研究費基盤研究(B)「16世紀の日本と東アジアの〈環境文学〉をめぐる総合的比較研究」(課題番号16H03389 研究代表者:小峯和明)

お問い合わせ

日本学研究所事務局

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