公開シンポジウム「アジアの海を渡る人々:16・17世紀の渡海者」

INFORMATION

  • 2019年2月2日(土)13:30~17:30、2月3日(日)9:00~17:30
  • 池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム

16世紀から17世紀の東シナ海・南シナ海およびインド洋においては、ポルトガル・スペインといった西欧諸国の出身者、日本・中国・朝鮮・琉球といった東アジア地域の出身者が、海を渡るなかで交流と抗争を展開した。こうした海域世界の動向は、陸にも影響を与え、それぞれの地域において新たな政治体制を生み出す契機ともなった。本シンポジウムでは、こうした渡海者の多様性を、総合的に掘り起こす。

登壇者

アジア地域研究所所員、本学文学部教授
上田 信
東京大学史料編纂所助教
須田 牧子 氏

東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了
須田牧子(編)『「倭寇図巻」「抗倭図巻」をよむ』、勉誠出版、2016年「『倭寇図巻』の図像学」(九州国立博物館編『戦国大名—九州の群雄とアジアの波濤』、2015年)

天理大学国際学部教授
藤田 明良 氏

神戸大学大学院博士課程単位取得退学
「朝鮮王朝時代の済州島:陸からの視座、海からの視座」、梁聖宗ほか編『済州島を知るための55章』、明石書店、2018年「『貿易情報文付き旧世界図』の諸本と情報文」『東京大学史料編纂所研究紀要』28、2018年「歴史学における〝海域史〟研究と済州島」『韓国朝鮮の文化と社会』13、2014年「近世初期東アジア海域における情報伝達と言説生成—1665年オランダ船普陀山襲撃事件を中心に」中島楽章編『南蛮・紅毛・唐人 』思文閣出版、2013年

早稲田大学商学部非常勤講師
米谷 均 氏

「中世日明関係における送別詩文の虚々実々‐ 死せる寧波文人、生ける遣明使団員をねぎらう‐」(『北大史学』55号、2015年)「豊乗寺所蔵の元代山水図と因幡への文物移入について」(『鳥取地域史研究』20、2018年)

九州大学人文科学院准教授
中島 楽章 氏

早稲田大学文学研究科博士課程退学
中島楽章・伊藤幸司編『寧波と博多』(汲古書院、2013 年)
中島楽章編『南蛮・紅毛・唐人—一六・一七世紀の東アジア海域—』(思文閣出版、2013年)
「胡椒と仏郎機—ポルトガル私貿易商人の東アジア進出—」(『東洋史研究』第74巻第 4号、2016年)

東京大学史料編纂所准教授
岡美 穂子 氏

博士(京都大学人間環境学研究科)
『商人と宣教師 南蛮貿易の世界』東京大学出版会、2010年
『大航海時代の日本人奴隷』中央公論新社、2017年(ルシオ・デ・ソウザと共著)
A Maritime History of East Asia(Co-edition with Masashi Haneda, APP & Kyoto University Press,2019)
「キリシタンと統一政権」『岩波講座 日本歴史』近世1、2014年

奈良大学准教授
山崎 岳 氏

博士(京都大学文学研究科)
「倭寇とはなにか:中国史の立場から」(『歴史と地理』701、 世界史の研究(250)、2017)
「乍浦・沈荘の役再考:中国国家図書館所蔵『抗倭図巻』を歩く」(須田牧子編『「倭寇図巻」「抗倭図巻」をよむ』勉誠出版、2016年)
「舶主王直功罪考(前篇・後篇)」(『東方学報』85・90、2010年・2015年)
「ムラカ王国の勃興:15世紀初頭のムラユ海域をめぐる国際関係」(中島楽章編『南蛮・紅毛・唐人—一六・一七世紀の東アジア海域』思文閣出版、2014年)

大分県立芸術文化短期大学国際総合学科教授
疇谷 憲洋 氏

広島大学大学院文学研究科博士課程前期課程修了
「ポルトガル海洋帝国における奴隷」(弘末雅士(編)『越境者の世界史』、春風社、2013年)
「対抗宗教改革とポルトガル海洋帝国-『第1回ゴア教区会議教令集』から-」(『大分県立芸術文化短期大学研究紀要』第53巻、2016年)

慶應義塾大学商学部特別研究員(RPD)、アジア地域研究所特任研究員
宮田 絵津子

博士(本学文学研究科)
Portuguese Intervention in the Manila Galleon Trade、Archaeopress, 2016
『マニラ・ガレオン貿易-中国陶磁器の太平洋貿易圏』、慶應義塾大学出版、2017年

清華大学歴史研究所副教授
李 毓中 氏

博士(セビリア大学アメリカ史研究所)
「Antonio Pérez--一個華人雇傭兵與十六世紀末西班牙人在東亞的拓展」『漢學研究』 34:1、2016

川村学園女子大学文学部非常勤講師、アジア地域研究所特任研究員
久礼 克季

博士(本学文学研究科)
「17世紀ジャワ北岸地域の華人」、立教大学博士学位論文(未公刊)、2013年

詳細情報

名称

公開シンポジウム「アジアの海を渡る人々:16・17世紀の渡海者」

内容

【報告タイトル】
2019年2月2日(土)午後:東シナ海を渡った人々
上田 信「渡海者・鄭舜功が観た日本—『日本一鑑』の日本情報—」
須田牧子「遣明船の終焉と「倭寇図巻」の世界」
藤田明良「1611年済州島地方官による『荒唐船』攻撃事件と島津氏の安南通交—新史料にみる琉球王子殺害事件の実相—」
米谷 均「1612年、明からの帰途にて済州島と平戸に漂着した琉球進貢使について」

2019年2月3日(日)午前:南洋を渡った人々
中島楽章「16世紀中期、ポルトガル私貿易商人の東アジア海域進出と陶磁貿易」
岡美穂子「16世紀後半の南薩摩諸港と南蛮貿易」
山崎 岳「漳州開港と閩南海寇」

2019年2月3日(日)午後:渡海者と国家権力
疇谷憲洋「流罪人・孤児・新キリスト教徒-ポルトガル海洋帝国における渡海者と境界人—」
宮田絵津子「メキシコ・クエルナバカ市カテドラルに描かれた長崎26聖人殉教図—長崎発信、世界に与えた衝撃—」
李 毓中「遭難と紛争—1625年のポルトガル船ヌエストラ・セニョーラ・デ・ギア号の広東遭難を例として—」
久礼克季「台湾鄭氏と東南アジア・オランダ東インド会社」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般、研究者

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

アジア地域研究所、科研:基盤研究 A「渡海者のアイデンティティと領域国家」研究代表:上田信(課題番号「JP17H00931」)

共催

科研:基盤研究 B「16-17世紀、東アジア海域の紛争と外交—日本・漢籍・イベリア史料による研究—」研究代表者:中島楽章(九州大学)

お問い合わせ

アジア地域研究所

イベントレポート