ドイツの古典文献学は19世紀に黄金時代を迎え、20世紀前半まで人文学のモデルとしての役割を担う。ギリシア・ラテンの古典作品の翻訳でも規範となる名訳が続き、古典作品と古典文献学はドイツ的教養を支える基盤となった。本企画では、現代では忘れられがちなこうしたドイツ古典文献学の遺産をあらためて発掘し、21世紀の教養としてのリベラル・アーツの視点から、その現代的意義を問う。教養の歴史的根幹に触れる機会の少ない若い世代の興味を喚起することをも目指し、ドイツ古典文献学に詳しい専門家による講演3本を組み、パネル討論に加えてフロア参加者とも語り合う。
| 日時 | 2010年6月20日(日)13:30~16:30 |
| 場所 | 池袋キャンパス 12号館第1・第2会議室 |
| 対象者 | 本学学生、教職員、校友、一般 |
| 内容 | ■臼井 隆一郎氏(帝京大学教授・東京大学名誉教授) 「西洋古典学の精神からの〈母権〉の早産出生-マリア・ギンブタスの〈印欧語族〉を手掛かりに」 《講師略歴》 1970年東京教育大学大学卒、1972年同大学にて文学修士号取得、同大学文学研究科博士後期課程、新潟大学専任講師を経て、1983年東京大学助教授、1990年同大学教授、1996年同大学大学院教授、2009年同大学名誉教授、同年から帝京大学教授。『コーヒーが廻り世界史が巡る』(1992)、『パンとワインを巡り神話が巡る』(1995), 『榎本武揚から世界史が見える』(2005)等の著書のほか、日独でドイツの古代西洋研究を含むドイツ文学・思想関係論文も多数ある。 ■古澤 ゆう子氏(一橋大学教授) 「西洋古典のドイツ語翻訳における曲解と歪曲」 《講師略歴》 1974年国際基督教大学卒、1980年にドイツのヴュルツブルク大学にて古典文献学で博士号(Dr. Phil)取得、 1983年一橋大学助教授、1992年7月同大学教授、1996年同大学大学院教授。"Eros und Seelenruhe in den Thalysien Theokrits"[テオクリトスの『収穫祭の歌』におけるエロスと魂の平安](1980)、『牧歌的エロース-近代・古代の自然と神々』(木魂社1997)などの著書のほか、日独で共著書や学術論文が多数ある。 ■三ツ木 道夫氏(同志社大学教授) 「古典文献学者の翻訳論-ヴィラモーヴィッツ=メーレンドルフの場合」 《講師略歴》 1977年上智大学卒、1981年同大学にて文学修士号取得、同大学文学研究科博士後期課程、広島大学助手を経て、1989年同志社大学専任講師、1994年同大学助教授、2004年から同大学教授。2010年4月九州大学にて博士(比較社会文化)の学位を取得。編訳書『思想としての翻訳』(2008)のほか、「翻訳思想のドイツ的伝統と変容-ゲオルゲ・クライスの翻訳論」(2009)など、ドイツ文学・思想関係の論文が多数ある。 |
| 受講料 | 無料 |
| 申込 | 必要 下記問合せ先まで、お申し込みください。 |
| 主催 | ドイツ文学専修 |
| 問合せ先 | 人文科学系事務室 TEL:03-3985-2521 |