| 日時 | 2009年5月16日(土)16:00~17:30 |
| 場所 | 池袋キャンパス 11号館A204教室 |
| 講師 | 小西 正捷 (立教大学名誉教授/アジア地域研究所研究員) 1938年生まれ。南アジアの考古学、民族学専攻。インダス文明および民間信仰、儀礼、造形、芸能を研究。『インド民俗芸能誌』ほか著書多数。 |
| 対象者 | 学生、教職員、一般 |
| 内容 | 中国で紙が発明されたのは前漢の紀元前2世紀。この技術を完成させたのが後漢105年の蔡倫であるが、610年に高句麗の僧曇徴が日本に製紙術を伝えたのを例外とすれば、それが中国以外のイスラーム世界、ひいてはヨーロッパにまで伝わったのは8世紀半ば、タラスの戦い(751年)を期にしてのことであった。しかしインドでは、中国の隣国でありながら直接製紙技術を学ぶことなく、それが伝わったのはようやくにして13-14世紀、しかも大きく西に迂回しての、イスラーム世界を通じてのことであった。紙の導入がなぜそのように遅れたのかにはインドなりの理由があるが、これとは別に、和紙をも思わせる樹皮製の製紙技術がティベット~ネパールにある。さらにインド北東部のタイ系民族も独自の紙をすいているが、その技術もインド内奥には至らない。このようなインドにおける製紙技術の歴史と変遷はこれまでほとんど取り上げられることがなく、今後の解明を待っている。 |
| 受講料 | 無料 |
| 申込 | 不要 |
| 主催 | アジア地域研究所 |
| 問合せ先 | 立教大学アジア地域研究所 Tel&Fax:03-3985-2581 ajiken@rikkyo.ac.jp |