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概要

20150714rikkyo

第3 回研究会日時 2014 年11 月12 日 16:30 ~会場 12 号館 4 階 共同研究室報告 ▽黒木龍三氏(本学経済学部教授)「価値と価格」【報告要旨】価格の形成に対する考え方を、次の3 つに分けて整理、比較検討した。すなわち、(1)カンティロン、ケネーなど古典派以前のフランス学派からイギリス古典派まで、(2)古典派の流れを一部受け継ぐ新古典派、(3)これら二者のいずれとも異なるケインズ、である。(1)カンティロン、フィジオクラートのケネーなど、古典派以前から古典派まで。ぺティやカンティロン→価値の源は「土地」である。ケネー→「良価」を伴う自由競争が地代を地主に保障する→「土地」が純生産を生む本源的生産要素であった。スミス→「価値」=「地代」+「賃金」+「利潤」の価値構成説。リカードウ→労働価値説を確立。供給の技術的条件で価格が決定される。18 世紀当時のフランスは封建制度を色濃く残しており、そのことからも「土地」が価値を生み出す本源的要素であると考えられていた。なお、フランス経済学の誕生と共に、フランスで経済学の体系化が進んでいたことを強調しておく。(2)古典派の流れを一部受け継ぐ新古典派について。古典派の自由主義思想を極端な形で継承した新古典派では、価格は競争市場における需要と供給で決定される。主観価値説に基づく効用理論の展開に裏付けられた需要曲線と、費用逓増を根拠とした供給曲線の交点で均衡が成立し、その点で均衡価格が決定される。(3)ケインズの価格理論ケインズは新古典派の「市場万能主義」に対抗する形で、価格理論を展開した。ケインズは古典派の第1 公準は容認した節があるのに対して、第2 公準(賃金率が労働の限界負効用に等しい)については、不完全雇用下では必ずしも正しくないとして退けた。ケインズは『貨幣論』において、変動する経済のアンカーを自然利子率に求めたが、英国経済は、『貨幣論』執筆後に金本位制から解放された。この金本位制からの解放と、スラッファの理論との邂逅を経て、『一般理論』では、貨幣利子率が投資水準を、そして経済規模を決定づけると考えた。第4 回研究会日時 2014 年12 月3 日 16:00 ~会場 12 号館 4 階 共同研究室報告 ▽マリーナ・ヤブロンスカヤ氏(東京国際大学非常勤講師)「ロシア経済情勢・経済成長と景気後退リスク」【報告要旨】ロシアは1991 年に社会主義から転換して以降、エリツィン政権時代は経済の低成長が54