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概要

20150714rikkyo

HLPE には3 つの層がある。まず、著名な科学者からなる運営委員会があり、これには国際的なワーキンググループによって選ばれたメンバーが属する。そして、CFS からの報告書の要請に対応する事務局がある。最後に、世界中から集まる専門家のチームがある。この専門家のチームは、自分が属している団体を代表して参加する形ではない。次に、報告の内容について述べる。報告の目的は、今行われている民間と公共のパートナシップの議論の枠組みの中において市場統合の問題を考慮しながら、小規模農業が農業に投資する時に直面する制約に関する提言である。チームは4 つの問題を取り上げた。1 つは家族農業と労働問題であり、その際、北と南の国の両方を考慮する。2 つは市場問題であり、3 つは小規模農家が抱えるリスクであり、最後は農業の投資という話をする時に農家レベルの投資だけではなく、他のレベルでの投資も視野に入れることである。家族農業を考える際に重要な点が2 つある。1 つは、農業において家計の側面、つまり家族の存在は基本的な経済活動を支える重要なものであること、2 つは、農場の広さ、面積が唯一の資産ではないことで、社会的・人間的資産も重要な役割を果すことである。同時に、農業以外の収入を生み出す様々な活動、それは農業とは別の分野においてもありうる。実際に、農業に一番投資しているのが小規模農家で、家族の労働を頼りに、そして小規模農家の労働を頼りにこの投資を行っている。また、自然資源をどのように使うかというのも非常に重要である。次に、市場について考えると、小規模農家は市場経済の中に参加しており、市場と直接に関係を持っている。したがって、彼らが市場に参加するかどうかではなく、市場に参加する時にその条件がいかに悪いかというのが問題である。また、市場とは関係のない生産も重要な戦略的な要素であるとした。特に、食料保障、栄養保障を考える時には小規模農家が生産する農作物を家庭の中で消費することは決して後ろ向きのことではない。逆にいろいろな移転が生まれてくる。そして、国内の市場が小規模農家にとって非常に重要で戦略的である。農業に投資していくことを考えると、小規模農家は家族農業が多いので大きなリスクを抱える。なぜならば、家計に影響する様々な要素、例えば、医療費、家族を支えるいろいろな費用などが増えると、農業に投資する能力が逆に減ることになるからである。また、家族農業は生産面においても市場においても家族中においても3 つのリスクを抱えるので、投資するのは非常に難しい面がある。そして、小規模農家が農業に投資するためには、その農家の外への投資も必要であると。個人の農家が投資するためにはそれを後押しするような組織、制度、政策が必要である。この投資は農業に限定するのではなく、基本的な公共財を提供することによって小規模農家に投資しやすい環境をつくってあげることである。また、小規模農家が投資するためには、彼らの労働と能力に対する見返りが必要であり、それを支えるように市場は効率のよく動かなければならない。10