会計ファイナンス学科

「会計」や「ファイナンス」はどこで役立つ?

いつもみているバラエティ番組ではなくニュース番組を、雑誌ではなく傍らにある新聞を数日間だけでも見続けてみてください。そうすると「粉飾決算によって社長が辞任!」といったニュースや「〇〇社(日本企業)がアメリカ大手企業を買収」といった報道を目にすることがあります。一見私たちには直接関係のないように思えるこうしたニュースは本当に関係ないことなのでしょうか?

たとえば本当は損失が出ているのに、会計上のルールを誤魔化して利益が生じているかのようにみせていたことが公になれば、社員やその家族はもちろん、取引先や取引金融機関、株主など数えきれない多くの人が痛手を負ってしまいます。その企業の商品を愛用していた消費者だってそれによって商品が提供されなくなったりすれば困ってしまいます。痛手を負う関係者があなたや家族だと想像してみてください。そんな事態になることを防ぎたいと思いますよね。プロである公認会計士などや企業の会計担当者だけではなく、私たちだって企業会計がルールに則って行われているかをチェックできるようになることが大切です。これらは「会計」の一側面に過ぎませんが、お金の流れや会社の状態を把握するための手段が「会計」です。

一方、「3000億円の買収」といったニュースも「へぇ~」の一言で終わってしまうかもしれませんが、その金額がでてくる根拠や実際にそれだけ巨額の資金をどのようにして調達することが最良なのかを考えたことはあるでしょうか? 銀行借入がいいのか、株式発行がいいのか…最適な資金調達は時々の経済環境などによって変わってきます。企業の戦略というと「経営戦略」や「マーケティング」などをイメージすると思いますが、金融の知識を身に着け、企業の資金の調達と運用について考えることができれば、資金戦略という観点から企業活動を考えることができるようになります。その戦略はまた、国内外の経済環境の変化に影響を受けるので、その変化を敏感に感じることの必要性を感じることができるようにもなります。企業の資金調達・運用から、国内でのお金の動きや市場の動き、さらに国際的なお金のやり取りを理解しようとするのが「ファイナンス」です。

「選ばれる働き方」より「働き方を選べるようになる」のための能力

ビジネスパーソンの三種の神器は、「英語」、「IT(Information Technology:情報処理技術)」、「会計」だと言われることがあります。立教大学経済学部会計ファイナンス学科は、この3つすべてを学生の皆さんに提供することができます。

まず、本学ではわずか8名の学生が1人の先生と英語でディスカッションする授業などが以前からありましたが、加えて「スーパーグローバル大学創成支援」により英語を中心とする外国語の能力を高めるチャンスが大幅に広がりました。また、本学部では、伝統的にコンピュータを利用した「情報処理」の能力向上やデータを統計的に見る能力の獲得に力を入れていますし、本学科では「会計」と「ファイナンス」の知識を体系的に修得できます。

英語を使いこなせて、データに裏付けられた発言ができ、その上、世界中でほぼ標準化されてきた会計やファイナンスの知識を備えることができれば、職業選択に際してあなたはone of themではなくなります。日本国内はもちろん世界中どこでも「自分が仕事を選べる」という贅沢な働き方を手に入れる可能性が広がるのです。

2002年の開設以来、「三種の神器」を身につけた数多くの本学科の卒業生が国内や世界に羽ばたき、さまざまなかたちで活躍しています。あなたもいろいろな場面で活躍できる本学科の「未来の卒業生」になってみませんか。

会計ファイナンス学科長 飯島 寛之

会計ファイナンス学科、よくある質問

Q1 そもそも「会計」と「ファイナンス」とは、どう違うのでしょう。
A1 「会計」は「アカウンティング」とも呼ばれ、企業の健康状態を捉えるカルテ(手段)にあたります。企業は、銀行からの融資や市場からお金を集めて、機械設備や製品開発などに投資しますが、このお金の流れ(血液)が「ファイナンス(金融・財務)」です。この学科では、両者の密接なつながりを実践的に学ぶことができます。銀行などの金融機関の課題や国際的な投機マネーの実態、そして企業経済を左右する景気循環など、「会計」と「ファイナンス」の知識があってこそ、その全容をより深く理解することができるでしょう。
Q2 「簿記」や「会計学」など、これまで勉強した経験がありません。大丈夫でしょうか。
A2 1年次で最初に学ぶ「簿記」は、ほとんどの学生が初心者です。初心者を対象にしていますから、まずはここで基礎をしっかりと身に付けてもらい、それを土台にして今度は「会計学」へと進みます。こうしてじっくりと手順を踏むことで、「中級簿記」や「経営分析論」、そして「財務会計論」、「管理会計論」、「原価計算論」、「会計監査論」、「税務会計論」、「上級簿記」などの応用科目へとスムーズに修得がなされるよう、科目展開にも十分な配慮がなされています。
Q3 大学での勉強と並行して、資格試験の勉強にも取り組めるのでしょうか。
A3 もちろんです。公認会計士・税理士・証券アナリストなどを目標とする学生を支援するカリキュラムも充実しています。早めに基礎を習得し、受験勉強を始めておけば、卒業までに合格することも可能です。

学びの分野

「なりたい自分」の逆引きチャート~どんな科目を取ったらいいの?

    • 公認会計士になりたい
    • 税理士になりたい
    • 経理のプロになってみたい
    • コンサルタントとしてやっていきたい
    • ファイナンシャルプランナーを目指したい
    • ファンドマネージャーとして活躍したい
    • 実家に戻って「地域に貢献できる銀行」に入りたい
    • 証券のプロになりたい
    • 企業財務を守りたい
    • メーカーで品質管理の仕事をやってみたい
    • 企業で労務のプロになりたい
    • ISOの審査官になりたい
    • シンクタンクのシステムを開発してみたい

導入科目

  • 経済学
    経済学とは何か、基礎的な知識や仕組みを学ぶ
  • 基礎ゼミナール
    討論形式で経済学の基礎を学ぶとともに、論文作成・リポートの方法を習得する
  • 情報処理
    データ処理の方法、情報リテラシー(情報を使いこなす能力)を身につける
  • 簿記
    基本的な簿記の仕組み、役割を学ぶ

基礎科目

  • 経済原論
    経済の根本となる理論を学ぶ
  • 会計学
    「歴史」「理論」「社会」から会計を学ぶ
  • アカウンティング

    科目例

    学科選択科目
    • ・財務会計論
    • ・管理会計論
    • ・原価計算論
    • ・税務会計論
    • ・租税法
    自由選択科目
    • ・企画講座E
      (会社を引き継ぐ)
    • ・労働法
    • ・経済法
    • ・財政学
  • ファイナンス

    科目例

    学科選択科目
    • ・証券市場論
    • ・国際金融論
    • ・金融機関論
    • ・ポートフォリオ論
    • ・年金経済論
    自由選択科目
    • ・企画講座B
      (資本市場の役割と証券投資)
    • ・中小企業論
    • ・社会政策論
    • ・国際援助論
  • マネジメント

    科目例

    学科選択科目
    • ・ファイナンス基礎
    • ・原価計算論
    • ・マーケティング論
    • ・経営史
    • ・会計情報論
    自由選択科目
    • ・社会政策論
    • ・労働経済論
    • ・環境経済学
    • ・都市政策論