経済学科

人々の行動や企業活動、そして国や世界の動きを貫いている、「経済の論理」を知る歓びと必要を味わってほしい学科です。

わたしたち人間の生活のひとつの側面にすぎなかった「経済」活動が、まるですべての人間活動をおおうかのように自立し始めたのが近代社会だといわれます。そしてこうした社会は、「市場社会」とも「資本主義社会」ともいわれます。経済の自立化が急速に進んだこの250年の間、人類は史上空前の進歩を遂げてきましたし、もちろん経済自体も前代未聞の膨張を見せてきました。だから,経済とさまざまな人間活動の領域とが、これほど深くかかわってきた時代もありませんでした。わたしたちはいまでは、文化や芸術、少子化や家族、医療や環境、そしてもちろん格差や貧困といったさまざまな問題を、「経済」を抜きにしては語ることができません。

他方、わたしたちの「政府」もまた、かつてないほど大きくなってきました。日本の政府の大きさは、1955年には日本のGDPの2割にも満たなかったのが、2016年には2倍以上の4割にも達しています。政府の存在根拠は、個人や私企業では解決できない種々の問題に対処することにあるのですが、政府がこれほど大きくなってきた理由は、じつは上に見た経済活動の前代未聞の膨張にも関係しているのです。

民間部門も政府部門もこのように経済的膨張を遂げた一方、双方ともにかつてないほど多くの経済的問題を抱えていることも事実です。どんな大企業といえども経済の荒波にさらされることは不可避であり、人々の雇用は不確かなものになりつつあり、そして目をおおいたくなるような政府の財政赤字の累積があります。こうした意味で、今後の日本にとって重要なことは、企業や政府のなすがままにではなく、国民一人ひとりが十分な経済学的素養を備えた上で経済問題に自ら判断を下す能力を身に着けることにあるといえましょう。

このように、わたしたちの生活の圧倒的領域を占めるようになった「経済」を前にして、学生の皆さんが経済学的素養を身につけることは大変重要です。この時代に経済学を学ぶ機会を得た学生の皆さんには、この機会が大変貴重なものであることを認識し、経済学科で大いに学ばれることを期待します。

経済学科長 佐藤 有史

経済学科、よくある質問

Q1 理論や歴史を学ぶことに、深い意味はあるのですか。
A1 理論は、その時々の流行や大勢に流されることなく、キチンとした自分なりの経済の見方、多少大げさに言えば、自分なりの経済観を持つために必要です。また、現在の社会経済システムは当然ながら突如として今の状態で生じたわけではありません。現在のシステムが成り立つまでの経緯を学ぶことによってその本質を捉え、また、より良い未来を志向するためにも、歴史を学ぶことは重要です。
Q2 私立文系コースなので数学に自信がありません。大丈夫でしょうか。
A2 いわゆる学部レベルの経済学で使われる数学は、高校までの文系数学で十分に対応可能です。入学後に必要に応じて復習すれば十分です。また逆説的ですが(大学院レベルの)より専門的な数理的分析に関心がある人は、一から数学を学ぶ姿勢で取り組んでください。しばしば、高校までの数学と大学での数学は異なる、と言われますが、これは経済学に限ったことではありませんので、新たに大学の数学というものを学び始める気持ちで取り組むとよいでしょう。

学びの分野

「なりたい自分」の逆引きチャート~どんな科目を取ったらいいの?

    • 一般企業でとにかく営業職を!
    • シンクタンクの研究員 になりたい
    • 経済紙・誌のライターになりたい
    • 銀行で企業を育成したい
    • ネットビジネスを起業したい
    • CSR活動に関係のある部署で働きたい
    • 外資系の広告代理店に入りたい
    • 世界を相手に時差のないビジネスをしたい
    • 国連の職員になりたい
    • 国際コミュニケーションに興味あり

導入科目

  • 経済学
    経済学とは何か、基礎的な知識や仕組みを学ぶ
  • 基礎ゼミナール
    経済学の基礎を学ぶとともに、論文作成・リポートの方法を習得する
  • 情報処理
    データ処理の方法、情報リテラシー(情報を使いこなす能力)を身につける
  • 経済数学入門
    経済学において数学がどのように利用されるか理解する

基礎科目

  • 社会経済学、初級ミクロ・マクロ経済学
    経済の根本となる理論を学ぶ
  • 経営学
    経営学の基礎知識を学び固める
  • 経済理論を深く学ぶ履修モデル

    科目例

    履修するのが望ましい科目
    • ・経済統計学
    • ・景気変動論
    • ・証券市場論
    • ・現代資本主義論
    • ・日本経済史
    その他
    • ・産業経済論
    • ・金融政策論
    • ・経営分析論
    • ・コーポレートファイナンス
  • 市場経済と社会問題を学ぶ履修モデル

    科目例

    履修するのが望ましい科目
    • ・労働経済論
    • ・環境経済学
    • ・高齢社会論
    • ・中小企業論
    • ・社会史
    その他
    • ・NPO論
    • ・環境と開発
    • ・金融史
    • ・租税論
  • 国際関係と各地域の経済・歴史を学ぶ履修モデル

    科目例

    履修するのが望ましい科目
    • ・アメリカ経済論
    • ・アジア経済論
    • ・EU経済論
    • ・国際機関論
    • ・中国経済政策論
    その他
    • ・公共経済学
    • ・国際経営論
    • ・国際会計論
    • ・時事英語