学部長メッセージ

歴史と伝統の上に立って

新入生の皆さん立教大学経済学部へのご入学おめでとうございます。皆さんは立教大学としては第140期生ですが経済学部生としては第107期生になります。立教大学は今年度創立140周年を迎えますが、現在の大学の形をとった際、最初に開設された学部が1907年開設の文科・商科、現在の文学部と経済学部なのです。

ですから新入生の皆さんは立教大学で、最も歴史と伝統のある学部に入学したのです。その間多くの諸先輩を世の中に輩出してきました。その諸先輩は今でも立教大学・経済学部を誇りに思ってくれています。

皆さんの中には大学という新生活に大いなる希望と期待を持っている人もいれば、不安がいっぱいの人もいるでしょう。またそれ以外の気持ちを持ちながら入学した人もいると思います。しかし、それらのすべての気持ちを4年後の卒業する時に、立教大学経済学部に入ってよかったと思えるよう、私たち教師一同皆さんの成長に手を貸したいと考えています。

皆さんがこれから学ぶ大学とはいつごろから存在したのでしょうか。大学の定義によりますが、高等教育機関という意味でとらえればその歴史は、紀元前7世紀創設のタキシラの僧院が最古のものと言われています。現在のパキスタンに当たります。

また大学を近代の西欧の大学という意味でとらえれば、その歴史は、1088年設立イタリアのボローニャ大学が最も古いと言われています。

日本では東京大学が最も古いと言われていますが、ルーツは徳川幕府が設けた昌平坂学問所、医学所、開成所にあります。そして立教大学の歴史は1874年にまでさかのぼります。

さて大学と高校までとは何が違うのでしょうか。大学とは読んで字のごとく、「大きく学ぶ」と書きます。これは高校までの教育が正課(授業)を中心に考えて成り立っていたのに対し、大学の授業とは正課だけではなく、正課外(体育会や文化活動、またサークル活動やボランティア活動、アルバイトなど)の活動も人間形成の一部として教育の一環であると考えている点が大きく学ぶ=「大学」という意味なのです。そして正課も正課外も皆さんの主体的な選択・行動によって決まるところに、それまでの義務教育、先生による指導中心の高校教育と異なる点です。

ですから新入生の皆さんは自ら考え、行動し、道を切り開いてほしいと思います。その時、道に迷ったら、一歩踏み出す勇気がなかったら、迷わず私たちを頼ってください。私たちはいつでもみなさんが勇気をふるえるお手伝いをします。

新入生の皆さん。今の自分ではなく4年後の自分がどれだけ成長したか想像してみてください。そして4年後の自分に期待して下さい。その成長が実現できる場が立教大学経済学部なのです。私たちも期待しています。自信を持って新たな生活を始めて下さい。ともに成長しましょう。ご入学おめでとうございます。

経済学部長

郭 洋春