形なき〝ブランド〟を育てる面白さ

花王株式会社 田中 いずみさん

2017/02/24

立教卒業生のWork & Life

VOL.34

OVERVIEW

田中いずみさんの学生時代の夢は「モノづくりの仕事に就くこと」だった。発想を形に変え、無から有を生み出し、人々に提供したい——。その夢は、現在、日用品や化粧品の大手メーカー花王のマーケティング開発室で実現している。

社内プレゼンテーションの様子。「自社戦略 を深く理解し、中長期のブランド育成を念頭に置 くように意識している」

昨年まで彼女はブランドマーケティング部門に所属し、「ビオレ」ブランドを開発・育成していた。ビオレ商品を消費者に向けてどのように宣伝し、売り出すかを考えていく仕事である。部署は変わって現在は、各ブランドの“社内コンサルティング” を担当している。これまでいたブランドマーケティング部門が行うマーケティング活動の成果と課題を分析し、よりよい戦略を提案していく。
「花王には多くのマーケティングサポート部門がありますが、それぞれがデータ解析や消費者分析など各分野のプロフェッショナルとして活動しています。ブランドマーケティングに関わる分析力や提案力は、佐々木宏先生のゼミ(現・経営学部「マーケティング・リサーチの実践」)で身に付けました」

学生時代に3年間アルバイトした大学のメ ディアセンターのカウンターにて。情報技術に興 味があったことから始めて、情報処理技術者の資格も取得した。

ゼミでは民間企業と連携し、リサーチを元に事業やプロジェクトの課題を分析。解決策を提案するまでの一連のプロセスを学んだという。
「ゼミでコンサルティングの面白さを知った私は、同業界での就職活動を始めました。当初は代理店業務も検討しましたが、立教大学キャリアセンターのプログラムなどで業界研究を重ねるうちに、長いスパンで関わることのできるブランド育成に魅力を感じ、メーカーである花王を選択しました」
彼女が花王に興味を持ち始めてから出会った社員は、ブランドや商品を使う方に対し熱い思いを持った人ばかりだった。彼らの熱意に触れ、この人たちのように消費者のことを考え抜き、生活を豊かにする価値を提供する仕事がしたいという思いが強くなったと言う。
現在、田中さんがつくり、育てている“モノ” は目には見えない“ブランド”。“ブランド” が持つ確かな価値を、今後彼女はつくりあげていくに違いない。
「商品開発だけが“モノづくり” ではなく、コンサルティング業にも可能性があること。それに気付けたのは、大学の4年間の中で本当に自分がしたいことは何か考え抜いたから。今、大学生活を送る皆さんも、自分にとって何が楽しくて、何に意味があると思えるかを考えて、自分の人生を見つけてほしいと願っています」

卒業生プロフィール

PROFILE

田中いずみさん

花王株式会社 マーケティング開発センターマーケティング開発室
2008年 社会学部産業関係学科卒業

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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