坂口安吾論
―「桜の森の満開の下」と「青鬼の褌を洗う女」における「鬼」と異界―

文学科 日本文学専修 藤原 真以子 さん

 坂口安吾の作品のなかで、転換点となる2作品に共通するテーマを扱いたいと考え、鬼と異界に焦点を当てました。関連資料の収集や先行研究のまとめ、自分の論の展開および直しなど、卒業論文を完成させるまでにはさまざまな作業があります。こうした一連の流れを経験することで、自分がどのような作業を得意とし、また苦手としているのか、客観的に把握できました。完成させる喜びはもとより、自分自身をよりくわしく知ることができたという意味でも、卒業論文は取り組む価値があったと言えます。
 もちろん大変に思うこともたくさんありました。とくに自分の論を展開しようとしても、なかなか思うように書けず、この点はかなり悩みました。頭でイメージしていることを適切な言葉に表現することは難しかったです。
 ほとんどの人にとって、これほどの量の論文を書く機会は、卒業論文以外にないでしょう。しかしだからこそ後輩の方々にもチャレンジして欲しい。アドバイスするとすれば、製本作業を考えたうえでの締め切りの設定。卒業論文は製本にもある程度の手間と時間がかかります。時間にも気持ちにも余裕を持って作業を進めてください。