Histoire du chat et de la souris qui devinrent amis
―友達になった猫とねずみの話―

文学科 フランス文学専修 引田 美沙 さん

 入学当初から、卒業論文を執筆したいと思っていました。そして初めてフランスに行ったとき、この本と出会い、テーマにしようと選びました。卒業論文を書いてもっとも良かった点は、4年間の勉強と、フランス留学の成果を1つの形にすることができたところです。賞までいただくことができ、これまでの学びが評価されたようで本当にうれしかったです。苦心したのは、直訳にならないよういかに自然な日本語の文章を作るか。日本語とフランス語の文章にはそれぞれ美しく読める流れがあり、原文の雰囲気を壊さぬよう、日本語に再構築するのはとても骨の折れる作業で、国語辞典を何度も引きました。また訳した文を一度第三者に読んでもらい、読みづらい箇所を指摘してもらうようにしていました。
 外国語を勉強していて思ったことは、母国語が出来ていなければ、そもそも外国語の理解が深まるわけがないということです。卒業論文では、フランス語を読む力より、それをできる限り正しく、美しい日本語に変換できた点を評価していただけたことが、何より嬉しかったです。