ハンス・ヨナスの現代技術論におけるマルティン・ハイデガーの位置
~『責任という原理』と『技術への問い』に即して~

文学科 ドイツ文学専修 青野 哲也 さん

 現代における技術の目覚ましい発展に対して、私たちはどのように反応するべきなのか。この大きな問いについて、ハイデガーとヨナスの2人の哲学者が、それぞれ異なった応答をしている点に興味を持ち、テーマに選びました。設定したテーマに対して、時間をかけて一つの論文を創り上げることは、後にも先にもない貴重な体験であり、指導教授との面談や多くの文献を読み進めることは、自分がまだ出会ったことのない考え方、知見、知識の習得につながったように思います。
 卒論を書く際、テーマは決まっているものの、まだ漠然としていて悩むことも多いと思います。そのような場合、指導教授との面談が大きな助けになります。加えて一次文献と同様に二次文献を読むことも重要。研究が進んでいるテーマに関しては、多くの著者から関連著作が出版されています。それらも読み進めて、自分の考えと共感、あるいは反感する部分を取り出し、テーマに対する思索を深めることも大切です。卒論執筆を行うかどうか考えたときは、ぜひ執筆を選んでみてください。多くの時間を必要としますが、自分の論文が出来上がることは非常に嬉しいことで、長い目線で考えれば、旅行や遊びとも違う、卒業後には体験できない稀有な機会ではないでしょうか。