「事件性禁書」からみる近世出版統制の意義

史学科 H.Wさん

 高校生の時に日本史の資料集で山東京伝の絶版書を見てから近世の出版統制について興味を持っていましたので、卒論では近世における出版統制をテーマにすることにしました。この分野に関しては、あまり史料が残っていなかったため、使えそうな史料を見つけるまでに苦労したうえ、史料の読解も非常に難解でしたので作業はとても大変なものでした。しかし、自分が研究したことについて未熟ながらも形に残せたこと、大学4年間の集大成としてこれまでゼミなどでがんばってきたことを生かして卒論を書くことができたことは、大きな自信になりました。
 これから卒論を書く人へアドバイスをするとしたら、就活などで忙しいとは思いますが、卒論のテーマ決めと必要な史料・論文の収集は早めにしておいたほうがよいということを伝えたいと思います。テーマは、自分の関心のある分野の先行研究を調べていくなかで様々な疑問が出てくるはずですので自然と定まってくると思いますが、それでも迷ったら担当教授に書きやすいテーマを聞くのもひとつの手段です。また、論文の体裁についての基本的なことは書き出してから修正するのは大変なので、はじめにしっかり担当教授に確認しておくようにするとよいと思います。