今日から見る「退廃芸術」とは
~作品の足跡追跡とあらゆる視点を巡って~

文学科 ドイツ文学専修 飯沼 美果 さん

 私はナチス時代の「退廃芸術」問題に関しての卒論を執筆しました。関係資料がドイツ語の文献や新聞に限られるため、大学4年間で培ったドイツ語の力を生かせるのではないかと考えたからです。また、現在も問題になっていることですので、自分の卒論を通して他の人達にも知ってほしいという思いもありました。
 実際に資料を集めて執筆を始めてみると、短期間で膨大な資料を読まなければならないことに気づきました。もう少し前から準備しておくべきだったと痛感しましたが、なんとかやり遂げることで、大学4年間で学んだドイツ語の力を生かせたと実感することができました。必修授業で伸ばしたドイツ語の長文読解力、ゼミの課題でもあった独作文の経験があったからこそ、無事に書き終えることができたと考えています。
 終わってみて言えることは、卒論は是非とも執筆することをお勧めしたいということ。今後の人生で何カ月もかけて論文を書く機会はあまりないと思いますし、執筆の過程で、海外のことが何らかの形で日本に繋がっていたり、過去のことが現代に大きな影響を与えていたりすることに気づくなど、たくさんの発見があります。卒論を書くことは、自分が大学に進学した意義を見いだすことでもあると思います。