『清水寺参詣曼荼羅』を読む
―図像比較を中心に―

文学科 日本文学専修 大貫 真実 さん

 私が『清水寺参詣曼荼羅』の図像比較を卒論テーマにしたのは、大学生活のなかで最も興味を抱いた作品が『清水寺参詣曼荼羅』であったことが第一の理由です。それと同時に、この作品を研究対象とすることが自分にとって全く未知の領域であったため、そこに挑戦してみたいと考えたことも大きな理由です。
 具体的な研究方法を模索するなかでは、自分の興味の所在と研究目標との折り合いをつけることに苦心しましたが、大学生活4年間の集大成を1つのかたちにして残せたことに満足していますし、自分が大学で何を学び、何を考えてきたのかを振り返る良い機会となったと思っています。
 もしも、後輩の皆さんが卒論を書くか書かないかで迷ったならば、私はとにかく書く方向に進むことがおすすめします。何事も早く取り組むに越したことはないのかもしれませんが、「もう遅い」と早々に諦めてしまうのはもったいないと思います。「書きたい」という気持ちを少しでも抱いたなら、指導教員に相談してみるなど、とにかく何かを始めてみることが大切なのではないでしょうか。大学生活4年間の集大成として卒論を執筆する経験は、きっと自分自身にとっての大きな財産になると思います。