小学校の授業場面における共同注意の「活用」と構造
―視線からみえる教育的ストラテジー―

教育学科 花俣 博巳 さん

 私が注目したのは、授業における教師や児童の「視線」。大学の模擬授業や教育実習の中で教師として教壇に立った教室は、これまで児童・生徒・学生として授業を受けてきた教室とはまるで違って見えたのです。それに気づき、興味を抱いたことをきっかけにこのテーマを選びました。
 執筆を通してさまざまなことを学べましたが、特に「私」を客観視できたのはよかったと思います。先行研究を調べる中で、多様な学者の立場や考えを知り、その中で自分がどのように思うのかを常に考えることができました。研究した内容はそのまま教師として教壇に立つときにも役立てられると思います。
 大変だったのは先行研究の応用への挑戦。乳幼児期を対象に実施された研究を、学童期の子どもに当てはめて考えました。研究の内容に基づきながらも応用することで生じるさまざまなずれを明確にしながら論じていくのが難しかったです。
 後輩のみなさんに伝えたいのは、研究の種は日常の何気ないところに転がっているということです。私も「卒論は書きたいけれど…」と考えていた矢先に、模擬授業でその種を見つけました。自分の興味あるものこそが卒論のテーマです。大学4年間でこれだけは語れる!というものを見つけてください。