なぜ汪兆銘は日本と協力するに至ったのか

史学科 中島 直紀 さん

 日中戦争は、中国人の根強い反日感情の要因のひとつに挙げられています。しかしそのさなか、いわば侵略者である日本に汪兆銘は協力しました。そのことに強い疑問と興味を持ち、卒論で明かしたいと考えました。
 実際に卒論の執筆に取り組んでみて感じたのが、史料を見つけ出すことや、参考にした史料や文献の内容を自分の言葉でまとめることの難しさです。しかも同じ事柄でも史料や文献によって書き方や捉え方はさまざま。どの記述が真実なのか、卒論にどのように落とし込めばよいのかを考える作業には苦労しました。しかしそうした問題をひとつひとつ解決していく過程で、自然と自主性を身につけることができたと思っています。同時に、大学で学んだという実感を強く得ることができました。
 この機会にみなさんに伝えたいのは、早めにテーマを設定しておいたほうがよいということですね。その上でテーマに沿った史料を見つけられるかどうかも確認しておくとよいと思います。