十五年戦争期における『音韻もの』歌謡の社会的意義

史学科 林田 実穂子 さん

 私は、日中十五年戦争期の音楽史、なかでも“音韻”という音楽のジャンルに注目しました。当時の社会の様子をさまざまな角度から明らかにできそうな気がしたためです。
 十五年戦争も末期になると、史料の数が限られてきてしまうのが難点でしたが、おかげで大学内だけでなく、他大学や公共の図書館に足を運ぶ機会が増えました。史料の文面には、当時の国の上層部からの指示が大きく反映されているため、それらを頭に入れた上で向きあうのが大変でしたが、思いもよらない情報や人が注目していないような情報を得られるなど、好奇心が刺激されました。論文のオリジナル性にも磨きをかけられたと思います。卒論の執筆を通して、図書館のおもしろさがわかったのは大きな収穫でした。
 また、この機会に言っておくと、私は執筆中、パソコンにずっと向かっていたら軽度のムチウチになりました。執筆の際は、適度に息抜きをしたり、運動をしたりすると身体に負担がかからなくてよいと思います。