虫籠の中

文学科文芸・思想専修 及川 浩平 さん

 私は、「自己の観察」と「純愛の否定」をテーマに、小説を書き上げました。テーマ選定について、前者ははっきりと記憶していませんが、自分の人生を省みると、他人の目が気になって仕様がなかった時期があるので、その頃のことが影響しているのかもしれません。後者は、執筆の過程で浮上しました。
 苦心したのは風景描写です。それは自分の苦手意識からあえて避けたといえる面があり、今後の課題としたいです。思いつきの部分に整合性を持たせることも大変でした。ですが、今後の小説執筆の方向性を定めることができたのは収穫です。自分の作品を他人に読んでもらえたこともよかったと思います。
 みなさんにアドバイスするなら、よい作品を作るには計画的に行ったほうがよいということ。また、これまでの人生を振り返ると、よい材料が発見できるかもしれません。なるべく字数を多く書くことも必要でしょう。削ることが大事と言われていますが、それはまず、小説としての最低限の条件を満たした字数でなくてはなりません。