"THE MODERN FRANKENSTEIN" ――怪物と生きる――

文学科英米文学専修 青山 愛 さん

 このテーマを選んだのは、『フランケンシュタイン』を読んで、「怪物」の語りに感動したからです。私が社会学部からの転学部で、作品が社会問題を扱っている点にも興味をもちました。論文では、「怪物とは何か」という問いを軸に、「怪物」とは「怒り」「孤独」「自己」「生殖科学」「機械」「人間」のメタファーであることを説明。物語の怪物の姿に着目しながら、現代社会にひそむ怪物たちを収集した、モンスターコレクションのような論文です。
 執筆中は、研究を深めるほど言いたいことが出てくる、その繰り返しでした。主張したい点が多くなりすぎたのは反省点ですが、これだけひとつのことを夢中になって考えたという経験は貴重です。一生語れるような深い勉強ができたと思っています。また論文の主題が、人間や社会とは何かという問いに直結しているので、今後もそのテーマを深めたい思いも強くなりました。特にサイエンス熱が高まりましたね。これは偶然ですが、実は就職先がサイエンスに力を入れていたのです。卒論は書いて終わりではないと実感しました。