

文学研究科/ドイツ文学専攻
従来のゲルマニスティクの文献学的伝統を十分にふまえながらも、メディア論や身体論、比較対象文化研究や言語学などの方法を活用して、最先端のドイツ語圏文化研究にチャレンジしています。この点で教員スタッフは、国内外の公的研究助成を受けて成果をあげるとともに、学会では活発な研究活動のほか、役員なども務めています。
また、国際会議やドイツ語圏の研究プロジェクトに招待参加する機会も多く、海外に広く研究者のネットワークを持っています。機関誌(ASPEKT)や(WORT)には、ほとんどの大学院学生が執筆。全国規模の学会での研究発表も増えています。
ドイツ留学にあたっては、多くの大学院学生がドイツ政府関係や州の奨学金の選抜で優れた実績をあげ、協定校のテュービンゲン大学やベルリン・フンボルト大学などの留学先でも活躍してきました。こうした成果に結びつくように、ドイツ語力アップや日本語の論述力強化を含めて、基礎からの懇切丁寧な指導と助言に力を入れています。もちろん図書などの整備面でも、基礎的な学習書から新しい研究領域の開拓に必要なものまで、大学院学生の希望を最大限活かしています。
ドイツ文学専攻専任教員/研究テーマ
- フェルト ミヒャエル(FELDT Michael) 教授(2012年度末退任予定)
- Deutsche Literatur im Kontext von Kulturgeshichte und Philosophie.Vergleichende Studien zu Kunst, Musik und Literatur in Klassik,Romantik und Moderne.Paradigma-Wechsel in der Gegenwartsliteratur.Beziehungen zwischen Kanon-Bildung und Avantgarde-Diskursen. ドイツ古典主義とロマン主義。1900年前後からのモデルネにおける文学、絵画、建築、音楽、現代ドイツ文学など。
- 井出 万秀(IDE Manshuu) 教授(2012年度前期研究休暇)
- (1)語順を中心としたドイツ語の仕組みの謎解き(2)中世ドイツ語と現代ドイツ語を比較して現代ドイツ語の特徴や仕組みの移り変わり(3)社会の移り変わりの中でのドイツ語の変化、ドイツ語への意識の変化(4)より効果的なテキスト理解や構成の為のストラテジー(5)日本とドイツ間でのコミュニケーション様式の違い。
- 前田 良三(MAEDA Ryozo) 教授
- (1)ドイツ近・現代文学とメディア文化(2)20世紀ドイツ・ユダヤ系文化(3)ドイツと日本における文学・文化研究の学問史・学問論が主な研究領域。特に、リルケやツェランを中心とするドイツ現代詩、ポスト構造主義の文学理論や現代文学における「言語批判」の問題、1920年代の日独における文化研究・批評ディスクールの制度化などのテーマを、最近ではメディアや制度、都市文化との関連で分析。
- 新野 守広(NIINO Morihiro) 教授
- ドイツ語圏の演劇が専門。特に(1)戯曲、演出、美術、翻案などのさまざまな側面から舞台を研究(2)劇場と都市の関係を、都市型文化空間の変容や公共劇場制度から考察(3)世代交代や東西ドイツ再統一を通して演劇史がどのように書かれてきたかを検討。
- 副島 博彦 (SOEJIMA Hirohiko) 教授
- (1)ドイツ文化史(2)身体文化論(3)近現代舞踊史・舞踊論を主な研究テーマとする。特に、近現代のドイツや日本における身体と都市、メディア、テクノロジーとの関係、19世紀末に始まるドイツの生活革命運動(自然療法、菜食主義、田園都市、ワンダーフォーゲルなど)、ドイツ表現舞踊、タンツテアーターが主な研究領域。また最近では、舞踊批評のディスクール分野やその制度化についても検証している。
- 高橋 輝曉(TAKAHASHI Teruaki) 教授(2012年度末退任予定)
- (1)近・現代ドイツの文学と思想(2)人文科学の歴史と理論(3)日独比較文化を主な研究領域とする。とりわけ、近代市民意識の形成と問題、ドイツ市民劇、ドイツ詩史、「自然」と「精神」の概念史、メタファー論、解釈学および文学研究の歴史と理論、文化翻訳、日独文化の比較対象など、多文化時代において日本の文化的立場を活かした発信型ドイツ語圏文化学の構築と日本を語るドイツ語の開発とをめざす。
