大学院文学研究科
史学専攻
- 現代が問う歴史学の課題に、3つの領域(日本史・東洋史・西洋史)に亘る多彩な教授陣で対応します。
- 古代から現代に至る通史的な世界史像の構築をめざします。
- 史料を読み、フィールドワークも楽しみます。個別的・基礎的な研究を重視しています。
史学専攻専任教員/研究テーマ
蔵持重裕 教授
日本中世史。中世村落論および情報論。中世社会を生活の舞台である荘園・村から追究する。その際、文献史料はもとより集落景観・金石文など多様な素材・資料で検討を加える。これら資料は情報論として捉えることによって文字・ことば(音声)から伝達・蓄積までの流れとして把握でき、歴史像を立体化できると考える。
荒野泰典 教授
近世日本史ならびに近世国際関係論。(1)近世の国際関係について従来の「鎖国」論を批判、「海禁・華夷秩序」論を軸に近世国際関係論の構築を試みる。(2)国際関係上の諸事件、例えば、島原の乱などの洗い直し。(3)世界地理書、世界図、人物図などの検討を通じて、近世日本人の対外観を検討。(4)外交史における天皇の位置と役割。(5)近世の河岸や捕鯨の研究。(6)その他、オランダ語史料の翻訳など。
小野沢あかね 教授
日本近現代史・女性史・ジェンダーを研究テーマとする。(1)大正デモクラシー期〜十五年戦争期における女性運動・社会運動を、地域社会や民衆生活、国際関係の文脈にそくして研究してきた。(2)戦後沖縄女性史を、オーラル・ヒストリーの手法を取り入れて研究している。
沼尻晃伸 教授
専門は、現代日本社会経済史、大正期~高度成長期の都市や農村を対象として、社会関係の視点から、「開発と環境維持」に必要となる地方自治や国家の公共性を歴史的に問い直す研究を進めている。具体的には(1)林野や河川敷、水などを対象とした農家の所有・精算・生活諸関係に関するミクロ歴史研究、(2)地主や農民、母親、青年らの生産・生活の変化からみた市街地形成に関する研究、(3)工場立地を規制する国による政策と住民の要求が埋め込まれた自治体の政策との対抗・補完関係や論理の変化に関する研究がある。
山下王世 准教授
中東イスラーム圏の建築史、都市史、デザイン史を研究テーマとする。特にトルコを中心とした地域を対象とし、オスマン朝およびトルコ共和国における宗教建築史、住宅史、水道施設・都市インフラの成り立ちについて分析を行なってきた。近年はトルコの現代建築史にも注目している。
上田 信 教授
中国社会史ならびにアジア社会論を研究テーマとする。前者では主に中国の明清時代を対象に、都市下層民の生活、親族関係と地域社会との関係、森林と社会との関係などを多面的に分析してきた。
弘末雅士 教授
東南アジア史を研究領域とする。インドネシアに重点を置き、宗教社会史や海洋交易史を主要テーマとする。
深津行徳 教授
東アジア古代史を研究テーマとする。日本、中華人民共和国、大韓民国といった近代国家の枠組みにとらわれず、広く「古代東アジア」という場の中での、諸地域・諸「民族」間の交流の具体像を追及している。現在は、古代東アジアに共通して現れる「法体の王」という異形の性格の解明をテーマに、『三国史記』『三国遺事』などの文献資料や金石文・木簡などの整理・分析を進めている。
青木 康 教授
イギリスの18世紀政党政治史を研究テーマとする。これまで、近代的な議会政党政治の成立過程とその前提を、ホイッグ党を中心に検討してきた。政治史と経済史の連関や、議会内の動きの相互作用に特に注目している。近年は、中央政界で活躍した地主貴族が所有地のある地元の地域社会で果たしていた役割への関心も強まっている。
小井高志 教授(2011年3月 退職予定)
フランス近代史、とりわけフランス革命を研究するテーマとする。これまでは革命中の都市の民衆運動(サン=キュロット運動)の実態の解明、分析に努めてきたが、リヨンの民衆運動の研究を契機にして、現在は、革命下の反革命的反乱の研究に重点を移している。
鵜月裕典 教授
(1)アメリカ合衆国における先住民----白人関係史、先住民政策史(わが国の先住民政策との比較検討も行っている)、ならびに(2)19世紀アメリカにおける都市民衆史を研究テーマとする。
浦野 聡 教授
古代ローマ史ならびにヨーロッパ古代末期史を研究テーマとする。特に、ローマ帝国の社会について、財政、租税制度、生業、位階、宗教、名望家などに着目しながら構造的に解明することをめざしている。研究の究極的な関心は常に「ヨーロッパの形成」というところに置かれている。
