大学院文学研究科
教育学専攻
- 教育哲学、教育史学、教育社会学、教育心理学、教育法方学、社会教育学、芸術教育などに亘る広い学問領域の中での専門性の追求。
- 教育状況の変動に応じた教育実践研究と学問方法論の模索。
- 高度専門職業人養成と研究者養成、社会人および教員の再教育。
- 学外専門家・実践者との積極的な相互交流。
教育学専攻専任教員/研究テーマ
有本真紀 教授(2010年度前期 研究休暇予定)
音楽科教育、教育評価論を研究テーマとしている。日本の音楽教育が社会・歴史に及ぼした影響について、とりわけ、唱歌が人々にもたらした「記憶」の意味について考察することを課題としている。また、実践的な関心からは、小学校音楽科と小学校教員課程における、指導法と評価に関する研究を行っている。
石黒広昭 教授
人間を社会の中で歴史的に変化する存在として捉える「発達論」的な観点をとり、その理論的、実践的な研究を行う。教育心理学理論を基礎にするが、日常活動に埋め込まれた人々の学習を捉えようとするフィールドリサーチを重視した学際的アプローチをとる。人々の協働と対立・矛盾、特に言語に媒介された実践活動の再編に強い関心があり、保育・教育活動の中で人々の発達を支援する介入的研究も行う。
北澤 毅 教授
少年非行や犯罪といった逸脱行動についての理論研究をテーマとする。逸脱行動についての理論的アプローチは、原因論(実体論)と相互行為論(関係論)に大別されるが、後者の、中でもラベリング論や構築主義、エスノメソドロジーといったアプローチから取り組んでいる。また、「いじめ」や「登校拒否」のような教育問題にも、相互行為論的アプローチから分析を試みている。
近藤 弘 教授(2010年3月退職予定)
教育におけるジェンダー問題の教育社会学的考察を研究テーマとする。現在は男女共同参画社会論の批判的考察を行っている。また、立教大学のジェンダー文化構造の分析も手掛けたいと考えている。
河野哲也 教授
教育哲学を専門とする。(1)民主主義と教育哲学:「教育とは何か」「教育の目的とは何か」など教育哲学の根源的な問題を、民主主義社会やリベラリズム、福祉や社会保障との関係で考察する。とくに、シチズンシップの成熟と政治への積極的参与を促すような教育をどのように行っていくか、また、教育と福祉を一元的に考えられるような理念・政策の問題に関心がある。(2)生態学的アプローチの教育方法論。ジェームズ・J・ギブソンの生態学的心理学を教育方法論(とくに、思考や表現などの教育方法)や特別支援教育方法論に応用すること。(3)組織倫理教育。集団心理学や教育心理学の専門家と共同研究を用いながら、組織の中で働く成人の倫理性を向上させる組織倫理の教育方法を提案する。
前田一男 教授
(1) 近代日本教育史(特に戦時下国民学校期の教育実践)(2)教師文化・教員文化の社会史的研究(3)教師教育論を研究テーマとする。(1)では、国民学校を「近代学校」批判の系譜として歴史的にたどること、また教育実践の方法論を探究すること、(2)(3)では、小学校現場の教師に関わる諸問題を、教師の日常性の歴史や、教師たちの教職経験から明らかにしていくことを課題にしている。
宮部頼子 教授
情報化時代における大学図書館の管理運営ならびに図書館情報学教育を研究テーマとする。特に、専門職専任館長をはじめとする図書館専門職のあり方と、それを支える教育養成の問題に関心をもっている。また、さまざまな変化を迫られている今日の大学環境において、図書館が果たすべき役割と意義、その可能性などに関する日米比較研究にも取り込んでいる。
田中治彦 教授
(1) 青少年期の社会教育研究−学校外の場における青少年のさまざまな教育文化活動(遊び、余暇活動を含む)の研究、青少年団体、青少年施設、ボランティア活動、居場所論、など (2)国際協力と開発教育研究−南北問題や国際協力を扱う開発教育の実践と理論の研究、さまざまな開発理論の教育学的意味、地域の国際化とNGO活動、学校と生涯学習における開発教育の内容方法など扱う。
冨安敬二 教授
研究方法は造形活動である作品制作が中心で、様々なモティーフに内在する形態の抽象化、とくに幾何学的抽象化を試みることによる美の秩序性の再構成を一貫して行っている。その記号化されたともいえる様々なファクターの配置、配合で、時間芸術的な表現への移行の試みもしている。一方、幼児期、児童期の描画発達における比較研究や、美術教育指導の内容(環境も含む)についての内外比較調査などもしている。
市川 誠 准教授
比較教育学を研究テーマとし、異なる国や地域の比較検討を通じ、普遍的な示唆の抽出をめざしている。主にフィリピンを研究対象とし、共同研究ではアジア諸国を中心に比較研究を行っている。最近は、公立学校における宗教教育制度の展開過程および、そこで教会が果たした役割を究明した。
奈須恵子 教授
近代日本教育史を研究テーマとする。とりわけ、歴史や地理などの教科教育の歴史に即した分析を行ない、例えば 『東洋』と『西洋』『アジア』という認識がどのように形成されてきたのか、また、そこにはどのような問題があったのかを明らかにすることに関心がある。
坂倉裕治 准教授
近代思想の中心的課題のひとつであるエゴイズム(利己的情念)論に焦点をしぼった教育思想、教育問題を研究テーマとする。ルソーを中心とした17〜18世紀フランス思想研究の成果を手掛かりとして、道徳教育、生活指導などに関わる問題を検討する。また、エゴイズム論の概念装置としての精度を高めることを期待して、17〜18世紀フランスにおける英国思想の受容をめぐる問題を検討する。
下地秀樹 教授
教育人間学、教育思想史を研究テーマとする。人間形成の閉塞状況がささやかれる現代において、教育学になお固有の役割があるとすれば何なのか。この原理的課題を掘り下げる第一歩として、近代的ディシプリンとしての教育学の系譜を、N.ルーマンの社会システム理論に依拠して再検討している。
