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教員からのメッセージ

<本科ゼミナール担当教員>

黒木龍三先生からのメッセージ

「自らを疑え」

黒木龍三先生

 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」には、3人の兄弟が登場し、長兄のドミトリーは粗野で感情に支配される直情型の人間、次男イワンは冷徹な科学者、末っ子のアリョーシャは神様に使える無垢で敬虔なキリスト教者です。小説の結論は、末っ子が救われるのですが、私は常々、次男の科学者に共感を憶えて来ました。彼は、科学的真実以外、何も信じない。結果的には救いが見つからないから悲惨な結末となりますが、私はそれに怯まず、これまで無神論を通して来ました。しかし、もし神様がいらっしゃるなら、自分よりもはるかに尊い存在なのですから、その方を信じられないのなら、自分はもっと信じられないはずです。この不遜とも謙虚ともいえる姿勢を常に取り続け、これまで新しい分野に挑戦し、常識に挑戦しながら論文を書いています。学びを深めるということは、単に人の書いたものを鵜呑みにするのではなく、自ら納得できるまで考え抜く。それは1人では限界がある。そこにこそ、正しい道を共に切り開いてくれる、かけがえのない学友との交わりがあります。セカンドステージは、そんな素敵な機会に満ち溢れた「場」を提供してくれると思います。


鈴木正男先生からのメッセージ

「時間的・空間的に遠くまで見よう」

鈴木正男先生

 私の授業のベースには人類学がある。それは、≪人間の疎外(自らのため良かれと生み出した産物によって自らの生存が危機に曝される状況―身近な例では、フロンガス(オゾンホール)、化石燃料と炭酸ガス・地球温暖化、原子力など)を克服し、人文・社会・自然科学を総合して人間性の回復を目指す学際領域≫である。

 時間的には、宇宙誕生(138億年前)、人類誕生(700万年前)、そして現生人類の誕生(20万年前)からすでに1万世代(1世代=20年)の履歴を積み重ねている。

 また空間的には、海外を旅すると、欧米では、脱亜入欧の教育の成果か、学習したことの“確認の旅”になり、身近のはずのアジアで、かえって驚きの連続の“発見の旅”になる。そして“絶海の孤島”と形容されるイースター島を訪ねるといろいろ考えさせられるところが多い。

 時間的・空間的に遠くまで見て、とくに来たるべき世代に対する世代間責任を全うしたいものである。


成田康昭先生からのメッセージ

「知性と生き方の柔軟さ」

成田康昭先生

 セカンドステージ大学は目的のひとつに「学び直し」を謳っています。受講生の方々と触れあっていると、ここにとても深い意味があることに気付かされます。自分の経歴や知識を一度リセットし、これまでの経験を見つめ直す場として「大学を使う」という姿勢に大変新鮮な驚きを感じるのです。これまでの職業経験を生かして起業する前の「タメ」の時間、とても重要と思われる自分の経験をここでもう一度考え直す時間、仕事のつながりとは離れたひととの出会いを求める場、ここで学びのぺースをつかんで大学院に進むステップ、そして何よりそれらのどれをも、互いに認めあうという、皆さんの柔軟性を感じます。

 私は社会学、その中でも記号論やメディア論という意味に関連する人間の行動を研究して来ました。どちらかというと、定型的な研究スタイルを避けて、とらわれない発想を重視してきたつもりです。しかし、セカンドステージ大学では、視野の広がる新たな発見が次々にあります。受講生の皆さんのこの柔軟性を見ると、私自身、さらに柔らかく変わっていこうという気持ちが湧いてきます。


野田研一先生からのメッセージ

「知らないことが」

野田研一先生

 ゼミナールを担当してみて分かったこと、それは如実に「時代」が見えるということです。受講者の皆さんの意欲的な研究テーマは、それぞれに個性的で同じものはないにもかかわらず、現在における危機意識の共有、そしてこれからの社会のありかたへの真摯な問いかけが含まれていて、どんなアンケートよりも正確な現代社会の地図が描けるような、そんな印象です。それぞれの生活や職業など多様な経験からまっすぐに事態を見据えようとする姿勢は、確かな視座の存在を感じさせ、これこそがセカンド・ステージの強みなのだと理解しました。

 「精密な受信機はふえてゆくばかりなのに/世界のできごとは一日でわかるのに/ “知らないことが多すぎる”/とあなたにだけは告げてみたい」(「知らないことが」)、とかつて茨木のり子という詩人が書いていました。私もまたみずからに告げてみたいと思います。「知らないことが多すぎる」と。


渡辺信二先生からのメッセージ

「RSSCは、不思議な場:知と経験の交錯から新たな地平へ」

渡辺信二先生

 RSSCは、学びの場であり、交わりの場であり、成長する場です。でも、単に、それだけではありません。RSSCは、西洋哲学風に言えば、オーラを発しています。東洋哲学的に言えば、気の有機体でしょうか。

 50歳を過ぎたシニア期に、知的情熱が、新たにふつふつと湧き上がる不思議さ。人生へのひたむきさが、少年少女のように蘇る面映さ。新しい出会いが、新たな友情をもたらす稀有な経験。RSSCは、不思議な場です。

 ここに集う者は、若い学生のように、日々に精進します。しかし、若い学生と比べて、既に30年以上も長い人生経験があります。RSSCが集合体として志向するのは、これまでの豊かな人生経験を踏まえつつ、さらにしなやかな知性を身につけ、なお一段とレベルの高い地平に立つべく、未来へ、新たな自己へ、理想の共同体実現へと、挑戦してゆくことでありましょう。

 わたくしも、この不思議さに立会い、関わり、じぶん自身も変わってゆくことを実感しています。共に問いを出し合い、悩み、さらに新たな知的高みに向かうことを切に希望しています。


北山晴一先生からのメッセージ

「七十三才にして稍禽獣虫魚の骨格草木の出生を悟し得たり」

北山晴一先生

 数年前、画狂老人葛飾北斎が同郷(本所亀沢町)の大先輩だったと知って驚きました。しかも、北斎さん、「七十年前画く処は実に取に足ものなし」なんて吐いていたとは。すごい、勇気づけられます。それにしても、昔よくゼミの学生たちに、「研究は一生…」なんて言っていた自分が、烏滸がましく感じられます。

 さて、セカンドステージ大学は、じつは、わたくし、再チャレンジなのです。設立の準備からはじめて最初の2年間、お世話になりましたが、いま思えば、ずいぶんと若気の至りに類することを言っていたものだと、いま反省しきりです。七十余歳にしてようやく研究の困難とその味の一端に触れかけた感じ、そんな気持ちでみなさんと接していきたい思います。

 セカンドステージの授業で、以前、マルセル・デュシャン(フランスの「芸術家」)が1917年にニューヨークで発表した作品「泉」を取り上げたことがあります。作品といっても、白い磁器の小便器に一言「泉」と名前を記しただけの代物。後にこの「作品」に数千万、数億という値段がついた。デュシャンは、このオブジェを、お金に換算できるものをだけを「芸術」として崇め奉るスノッブ人士への揶揄、いわば「芸術」概念の問い直しの挑戦として提案したのですが、それなのにバカバカしいほどの値段がついてしまう逆説。そんな、こんなの目から鱗のお話を、ぜひたくさん共有して元気アップしましょう。


栗田和明先生からのメッセージ

異なる人や文化との接触を楽しみたい

栗田和明

 日常とは異なる土地に出かけ、いつも周囲にいる人びととは違う人びとと接するフィールドワークが、私の専攻している文化人類学では必須です。これは楽しいことばかりではありませんが、それでも楽しいこと、興味関心をひかれること、いままでの妄執を反省せざるを得ないことに出会うことのほうが多くあります。フィールドワークをすすめていくことは、周囲のことを安全地帯から観察することではありません。周囲の人も、フィールドワークのためにやって来た人のことを知りたいと思うし、フィールドワークする人は周囲の影響で変化していきます。

 フィールドワークは文化人類学を専攻している者だけが独占しているわけではありません。異なるものとの接触は、遠隔地に行かなくても、日常の中でも可能かもしれません。RSSCのゼミの場も十分に可能性を秘めた場になるでしょう。異なるものと接触する大きな楽しみとちょっとした苦しみを皆さんと共有したいと思います。

千石英世先生からのメッセージ

「RSSCで選択できることの恵み」

千石英世先生

 これから迎える人生の後半、前半でできなかったことをしたい、そう考えることはごく自然ですが、それはまた、えがたい恵みでもあるといえるのではないでしょうか。

 前半は前半で自分なりに善戦したという意識があればなおさらのことと共感されます。学び直したいことがある。わが人生、いつかは取り組むつもりでいた関心事がある。おかしなことに、それをこれと名指すことはむずかしいのだが、いや何だか恥ずかしいのだが、そんな関心事ならたしかにわがこころの奥底にある。立教セカンドステージ大学の1年の課程では追及しきれないかもしれないが、しかし専攻科という2年目もある。ともかく着手してみるという選択がある。

 それを選択できるということは、やはりひとつの恵みというべきでしょう。その恵みを勇気をもって受けとってみる。そうすれば今度は自分が恵みを提供する立場に立っているかもしれません。


<専攻科ゼミナール担当教員>

上田恵介先生からのメッセージ

「どんな出会いも一期一会」

上田恵介先生

 新しい年度がはじまり、新しいゼミがはじまりました。ゼミの教員や仲間と仲良くなりましたか?

 一期一会という言葉があります。世間であまりにも軽く使われている、いささか手あかのついた言葉で、あまり好きではないのですが、生きている限り、常に新しい出会いがあり、また別れもあるわけで、その意味、毎日が一期一会だと思っています。21世紀の今の時代を、地球のほんの片隅の日本で生をすごしている我々にとって、どんな人との出会いも一期一会です。私はさらに鳥や魚やどんな生きものも、地球の上で私といっしょに生を過ごしている仲間だと思っています。ゼミでの出会いとつながりを大切にしたいと思っています。


加藤睦先生からのメッセージ

「言葉を増やす」

加藤睦先生

 本科ならびに専攻科の受講生の皆さん。それぞれの関心に合わせて、講義をいくつも受講され、修了論文のテーマを探し作成に取り組んでおられることと思います。皆さんが、熱心に授業に耳を傾け、またゼミナールに主体的に取り組まれている姿勢に、私も大いに刺激を受けておりますが、一教員として皆さんに何か助言するとすれば、理解できる「言葉」、使える「言葉」を増やすことをお勧めしたいと思います。

 セカンドステージ大学の講義で、抽象的な言葉がかなり多く使われるのを耳にされると思います。何かを深く考えたり、まとまった内容を表現しようとする時、どうしても日常会話の日本語では足りず、抽象的な言葉を使わざるをえないという経験を皆さんもお持ちでしょう。また、たとえば人や自分の「思い」を表現しなくてはならない場合など、多種多様な心情語を身につけているほうが、心によりそった表現ができるでしょう。

 言葉を増やし、文章を書くのに役立つツールとして、意味の似た言葉を分類・解説した「類語辞典」が各種出版されています。試みに「感動」を引いてみると、同じグループの言葉として「感じ入る・染みる・ぐっと来る・感極まる・感激・感慨・感銘・胸を打つ・胸に迫る」など多くの言葉が並んでいて日本語の豊かさに胸を打たれます。セカンドステージ大学のラウンジに、私が愛用している類語辞典を寄贈しておきますので、ぜひご活用ください。


坪野谷雅之先生からのメッセージ

「RSSCの伝統と文化について」

坪野谷雅之先生

 RSSCは愈々2018年4月に創立10周年を迎えます。私は地域コミュニティや団体等から講演・講義の依頼があると、日本でもユニークな生涯学習の場であるRSSCの現状を中心に、「アクティブシニアの多様な生き方~大いなる実験とその成果~」について語ります。その際“お蔭さまで、来年度は第10期生を迎えますが、第1期生から連綿と続く良き伝統と文化を着実に守っています”と述べます。

 伝統と文化は、50年・100年と有形無形で受け継がれる習慣、或いは、精神的に伝承されるものとのイメージですが、全てが超ハイスピードで進化・発展する現代に於いては、そのスパンが5年・10年に短縮され、かつ、アップデートしていく必要があるのではないかと感じます。

 RSSCは既に10年に亘り、立教大学のキリスト教精神に基づくリベラル・アーツの伝統と文化を引き継ぎ、教員と受講生とが一体となって、「学び直し」「再チャレンジ」「異世代共学」をキャンパスで真摯に追求し、修了後にその成果を持続可能なコミュニティや社会創造に少しでも役立つような有形無形の姿勢が一層期待されると思い、日々精進しています。 


平賀正子先生からのメッセージ

「継続は力なり」

平賀正子先生

 大学教員として、35年余り。その大半を生涯教育や社会人教育に捧げてきました。いつまでも学び続けようという方々に接することが、私の教員人生の原動力となっています。1980年代半ば放送大学が創立されて間もなく着任し、テレビやラジオで大学教育をするという日本初の試みにたずさわりました。2000年に立教大学へ移りましたが、社会人対応の昼夜開講制をとる独立研究科として創設された異文化コミュニケーション研究科での教育や運営に力を注いできました。大半の院生さんは社会人でした。2015年から立教セカンドステージ大学で教鞭をとることになり、この道がさらに続いていくことになりました。

 学びには終わりがありません。学びを通して新しい問いがどんどん沸いてくるからです。「どんな答えを出すか」よりも、「どんな問いをするか」の方が大切だと常々考えています。問いの立て方が問われるからです。立教セカンドステージ大学で「新しい問い方」を見つけてください。


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