理学研究科
21世紀の自然科学を支える高度な研究能力と学識を養成
数学、物理学、化学、生命理学の4専攻からなる理学研究科は、大学院学生に、近年の目覚ましい自然科学の発展に対応できる高度な研究能力およびその基礎となる豊かな学識を身につけてもらうことを目的としています。高度な専門性に加え、問題を自ら発見し研究する課題解決能力を養う最良の方法は、教員とともに実際の第一線の研究に参加することです。そのために理学研究科では、博士課程前期課程のみで修了する学生も含めて、前期課程からほぼマンツーマンに近いきめ細かな研究指導を行います。このような大学院学生の研究活動には、多種類の奨学金、RA制度、院生研究への資金助成や国内・国際学会発表への補助など、充実した支援制度が用意されています。
最先端を走る大型研究プロジェクト
理学研究科では3つの研究プロジェクトが進行中で、多数の大学院学生も研究に参加しています。「先端科学計測研究センター」は、ピコスケールでの高精度計測技術の開発を通じて、「時空の構造」、「物質の構造」をめぐる基礎科学の先端的課題の解明をめざしています。「未来分子研究センター」では、物理・化学情報処理機能をもつ知的応答機能分子材料の開発を中心としたプロジェクトが進められています。「生命理学研究センター」では、これまでの少数の遺伝子・タンパク質の機能を解明する生命研究から、多数の遺伝子・タンパク質からなるシステムとしての生命体の研究への発展をめざし、部分システム間のインターフェイスに着目した研究を展開しています。
連携大学院で広い視野を
理化学研究所、産業技術総合研究所、海洋研究開発機構、国立がん研究センターと連携した大学院教育で、大学院学生に基礎から応用まで広範な分野での研究の機会を提供しています。
医学物理士養成プログラムがスタート
2008年度から、物理学の深い知識をもって癌の放射線治療にあたる医学物理士の養成プログラムを順天堂大学と共同して開始しました。理学研究科の前期課程で所定の科目を習得し放射線物理学の知識を学んだ上で、順天堂大学大学院医学研究科の後期課程に推薦入学によって進む制度です。このプログラムは、文部科学省「がんプロフェッショナル養成プラン」によって支援されています。
育成する人材像
- 理学研究科は、自然科学の最先端の知識と高度な研究能力を身につけた研究者・高度専門職業人の育成を目的としています。大学院修了者の皆さんは、身につけた研究能力と学識により、多くの分野で高度専門職業人として、また、教育者・研究者として活躍しています。
- 企業の研究者に話をしてもらい、理学の成果や考え方が社会の中でどう生きているのかを知ってもらう機会も多く提供しています。
- 日常のセミナー発表だけでなく、TAとしての学生指導体験や、国内外での学会発表などを通してコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を身につけることも重視されています。
物理学専攻
- 極小の素粒子から極大の宇宙まで、幅広い対象に関して現代物理学の最先端をいく研究を行い、未解決の問題解明に迫ります。
- 具体的な研究分野は、素粒子・宇宙論、原子核物理、原子・分子物理、宇宙・太陽物理、宇宙線・宇宙空間物理、地球・惑星超高層大気物理の理論・実験・観測に及びます。
- 理化学研究所など学外の大学・研究所と連携し、教育・研究活動の一層の充実を図ります。
- 順天堂大学大学院医学研究科と連携して、原子核・放射線分野の教育を受けた人材を医学物理士として育成する「医学物理士養成プログラム」を実施しています。
化学専攻
- 各教員のもとで、学生は教員と一体となって未知の問題に対する研究を行います。
- 研究成果の発表には、学会発表奨励金および本研究科独自の海外学会発表補助金制度が用意され、積極的に活用されています。
- 他大学、企業および研究所の講師による時代の要請に応じたトピックスの授業も多数用意されています。
数学専攻
- 優秀なスタッフを集め、創意ある活発な研究と、純粋数学から応用数学に亘るレベルの高いきめ細かい教育を行っています。
- 現代数学の発展は著しく、整数論や代数幾何のような純粋数学が、暗号理論や符号理論のような応用数学に真に役立つ時代に突入しています。
- 数学専攻では、新しい理論の修得をも考慮に入れ、数学の深さを味わえるよう配慮しています。
生命理学専攻
- 生物の示す諸現象は、無生物の現象と何が共通で、何が違っているのか、生きているとはどういうことなのかを、分子レベルの実証を基礎として解明します。
- 4領域(生物化学、分子生物学、生物物理学、分子細胞生物学)で構成し、学外専門家との交流も密に、最先端の研究に従事しつつ、現状を広く学習します。